【改訂版】映画『パターソン』──ふたつのものが同時に存在する意味は(双子・白と黒・バスでの会話など)

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人生とは

 このように今作『パターソン』は、人生で起こることの意味(というか人がそれぞれ自分の都合で意味付けしているだけ)や、この世界とは? といったことを様々な形で表現しているように感じられる作品です。そしてもちろんこの映画の肝でもある「詩」からもそれは読み取れます。

 

 ある日のパターソンは「次元」についての詩を書いていました。

 この世界は点と面と奥行きからなる3次元で、それに時間が加わって4次元となります。

 世界にはそれよりもさらに高い次元が存在しているのですが、低い次元であるこの3次元世界にいる私たちにはそれを見ること・感じることが出来ないというだけのことです。

 あれ? 時間というものがあるんだからこの世界は4次元なんじゃないの? という疑問が出てくるかもしれませんが、私たちは常に「今」というこの瞬間にしか存在しておらず、未来にも過去にも存在することはできません。どこまでいっても、どの瞬間も「今」だけです。ですのでここは3次元世界となります。

 

 パターソンが乗るバスの識別番号?が「0936」であることに何か感じた方はいましたでしょうか。

 

 天才発明家ニコラ・テスラの「3・6・9の法則」はご存知でしょうか。これはかなり有名なので知っている方も多いかとは思いますが、もし知らないという方はとりあえずこちらの有名どころwの動画をご覧ください。

 この「3・6・9の法則」「ミロク(369)(666)/弥勒の世」を示すコードがパターソンのバスのナンバーになっているというのは、偶然なのか狙っているのかは不明ですが個人的にはとても面白いなぁと思いました。

 

 あと最後に(割と唐突に)登場する永瀬正敏演じる「日本人の男」とのやり取りにて、彼が言う「アー・ハー」の意味するところは何なのか? 2017年に映画館で観た当時は正直あまりよく分かっていませんでした(笑)。

 今回改めてレビューを書くにあたりおよそ2年半ぶりに見てみて、ようやく何となくその意味が分かって「自分も少しは成長したのかも…」と安心した次第です(笑)。

 

 たまに言っていることですが、このブログを始めてからは無意識にでもパクったりしないように、他の方のレビューはほとんど読まないようにしています。「ほとんど」というのは、例えばYouTubeの英語のコメントや海外のブログなどを見ることがあるからです。(もちろん日本語に翻訳表示してw)

 なので自分の解釈が間違っていたとしても「あ、この人はそう受け取ったわけね」と、軽く受け流していただければと…。

 というわけで件の「アー・ハー」について。

 これは「自分は詩人ではない」とパターソンは否定するものの、会話のなかで詩とか詩人に詳しいことが日本人の男に悟られてしまうというタイミングで言われるのがこの

 

「アー・ハー」

 

 なのだろう、と私は解釈しました。なので一度別れたあとに日本人の男が振り返って言った最後の「アー・ハー」

 

「っていうか、“詩人じゃない”だって? ふぅ~ん」

 

 みたいなニュアンスだったのではないかと(笑)。

 あと最後にもうひとつ、以前に映画館で観た当時の感想と変わった点があって、それは

 

みんなあの彼女(ローラ)のことを「ダメだありゃw」とか思ってるんだろうけど、パターソンがあれで幸せだっつってんだからいいんだよw

 

 ということです。まぁでも普段からちっとも可愛がってやらないくせにマーヴィンをバカ犬呼ばわりしたのはマイナスだったかもしれませんけどね。

 

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