今回は自分自身の経験からINFJの特徴と思われるものについて3つほど書いていこうと思います。
個人の主観によるものとなりますので(ってかほぼ毎回そうですが)他のINFJの方にも当てはまるかどうかは定かではありません。
・「INFJドアスラム」とは異なるパターンでの、人との関係を終わらせようとする行動
・INFJは人と一緒に撮る写真では自然に笑えるが自撮りの笑顔がぎこちない
・「ストーカーのような」とよく言われているらしい、INFJの「じっと見つめる視線」について
「INFJドアスラム」とは異なる、人との関係の断ち方
以前にINFJがやってしまうこととして有名らしい「ドアスラム」について書いたのですが、今のところ当ブログ内のMBTI関連記事では一番読まれているものとなっています。
同じような体験をした人が共感して読んでくれているのならいいのですが、Googleアナリティクスによると、この記事へアクセスした人が検索に入力したキーワードのTopが
INFJ やばい
というものなのだとか……。なかなかに複雑な気分。。
と、そんな感じで世間から「やばい」と思われているINFJ(笑)がやってしまう「ドアスラム」という行為ですが、これは
といったものです。多少の違いはあっても、ざっくり説明すれば大体こんな感じなのではないかと。
この“ドアスラム”は「相手に対する信用や敬意」といったものがなくなって発動するものですが、私の場合はどうやらそれ以外のケースでも人との関係を突然断ってしまうことがあるようです。(未遂も含めて)
こういった行為をしてしまうのは別にINFJに限ったことではないと思います。ですがそれでも「どうしてこういう行動に行き着いてしまうんだろう」と内省していった結果、INFJの持つ特徴にそういった行為に行き着きやすいものがあることに気付きました。
そしてつい最近、またそれをやりそうになってしまったので、そのときのことを説明しつつ考察?してみようと思います。
勝手に期待して勝手に落ち込む
「INFJドアスラム」とは異なり、その人のことを嫌いになったわけではなく、さらにこれまでの自分たちの関係についても感謝しているのにも関わらず、その人との関係を断とうとしてしまうことがあります。
簡潔に言えば、相手に対して勝手に期待し過ぎてしまったことによる失望がその原因のようです。
「この人だけは分かってくれるはず」
「自分が相手に対して感じているようなことを、相手も自分に感じていてほしかった」
といったような一方的な思い入れの強さを持っているため、自分が思っていた理想と違う展開・結果となったときに勝手に失望して疎遠になろうとする、といった感じです。これは恋愛感情が含まれる場合に起こりやすいケースかと思われますが、友人との間でも起こりうるもののようです。
いやいや、そんなもん他の性格タイプの人でもあることでしょ
と言われればそれまでですが(笑)、INFJの場合は他のタイプよりもこれをやってしまう傾向がやや強いのかもしれないなと私は考えています。その理由は以下の通り。
・F型であること(補助機能にFeを持つ)
・J型であること(白黒決着をつけたがる)
・内向型であること(広く浅い付き合いよりも狭く深い付き合いを望む)
・主機能がNiであること(「繋がり」の意識が強過ぎる)
順番に説明していくと、まずF型・つまり感情タイプなので人の感情に敏感なタイプであるということ。
そしてINFJの場合はそれが外向的感情Feであるため、自分よりも周囲の人の感情や心の状態に意識が向かっています。またそのFeを主機能ではなく第二の機能、すなわち補助機能として持っている(つまり内向型)INFJは、その外向的な機能を自身のエネルギーを満たしたり蓄えたりすることには使えません。
Feを主機能に持つタイプはその外向的な機能を使うことによって自身も元気になっていくのでしょうが、内向型にとっての補助機能Feはそれとは違った働きをします。
内向型にとっての上位Feはもちろん良い部分もたくさんあるとは思いますが、置かれた環境によっては大きなストレスを生むことにもなる、呪いのような機能となることもあります。IFJにとってのFeとは、
といった少し引いたところからFeを使っています。ですから、そういう煩わしさを感じなくていい、気を許せて楽に付き合える相手はINFJにとってはすごく貴重な存在となります。以前にENFPとの相性の良さについて書きましたが、こういうところも相性がいいと思う理由のひとつなのかもしれません。
次にJ型・ジャッジメントタイプであるということ。
自分が心を許せる相手、自分が認めた相手を「自分と同じ側の人間」と判断する傾向があり、自分が心から気を許していないその他大勢の人と無意識のうちに差別化しています。
そしてF型であることとJ型であることはセットで働きます。気を許せる人が少ないから余計に「特別」だと感じるのではないかと。
この「白黒つけたい」というJ型の特徴が、よく似ていると言われているINFPとの大きな違いのひとつなのではないかと思っています。
この人は自分と同じ気持ちの「はず」
この人は他の人たちとは違う「はず」
という決め付けをしてしまうんですよね。「そうなのかな?」「そうだったらいいな」よりも「きっとそのはず」「そうに違いない」という意識のほうが強いというか。
またこの「白黒決着をつけたい」という欲求は、ときにその決着をつけるという行為が自分にとって100%損失になると分かっていても止めることが出来ないくらい強い衝動となることがあります。
そこで相手に白黒はっきりさせるような詰め方をしてしまったら、自分にとって大切なものや自分にとってプラスになるはずの将来を失うということを分かっているのに、それでもその「はっきりさせたい」という欲求を止められない──こういうことはありませんでしょうか。困ったことに私にはあります。
さらに内向型ですから広く浅い付き合いよりも狭く深い付き合いを求める傾向にあり、上辺の付き合いだけの友達がたくさんいるよりも本当の友達、本当のパートナーが少数いるだけでいいと思っています。
というかINFJは先ほども書いたように内向型のFe上位なので気を使う相手が多くなると疲れてしまうので、気を使わずに心を許せる相手以外はむしろ適度に疎遠なほうが有難いくらいです(笑)。
そうやって人間関係を絞っているので、ひとりひとりに対する期待や信頼が大きくなりがちなんですね。もちろんこれは自分が勝手に設定したものなのですが……
そして最後の主機能Niの働きによる点。Niが主機能ということは、徹底した未来志向であり良くも悪くも
という意識をどのタイプよりも強く持っているということになります。そしてあらゆる可能性をひとつの結果、ひとつの解答に絞り収束させようとします。
これにより「自分が望む未来」に必要なもの、必要な条件は何であるかを考え、そのパズルにはまる「欠けてはいけないピース」に対しては、意味を持った繋がりとして自分の人生に現れたもの、と考えてしまう傾向があります。(こういう考え方を自然に行うタイプなのでスピリチュアルやオカルト、宗教的なものに興味を持ちやすい)
今挙げた4つのうち、上の3つについてはISFJにも当てはまりますが、ISFJにはこのNiがない分、INFJほどの一方的な思い込みは少ないのかもしれません。つーかこうやって書いてみるとINFJがひたすら重たくて気持ち悪い人のようにしか見えないという…(笑)。やっぱりあの検索キーワード、当たってるのではw
…以上のようなことから考えて、INFJは人一倍相手に対して勝手な期待をしてしまうことがあるように思えます。
ですが当然、現実の世界では全てが自分が思った通りになんてなりませんし、相手が自分が望んだ通りに行動してくれたり自分の気持ちを常に汲んでくれ、同じ感覚を共有してくれるはずもありません。
子どもじゃないのでもちろんそれは理解しているのですが、それでも期待が強過ぎるため、相手が自分の望んだ姿と違うと感じたときは失望も大きくなります。さらに狭く深い人付き合いをしているので、簡単に「じゃあ代わりに他の人を見つけるからいいもーん」とはいかないんですね。
そして勝手に期待して勝手に失望した結果(笑)、勝手に未来の自分を見失って「え、もういいや…」となってしまうという。
このときの自身の気持ちは、決して相手のことを嫌いになったわけでもなく、今までの相手との関係をなかったことにしたいわけでももちろんありません。ただ「何やってんだろ自分…」という虚しさのような感覚だけが埋め尽くしている…といった状態です。
この状態にいるとき、自分でも「ここでその人との関係が疎遠になったら自分にとって絶対マイナスなんだろうな…」ということは百も承知しています。しかし頭の中が虚しさでいっぱいなので「もうどーでもいいや」みたいな投げやりになっているのに加え、元々損得よりも決着をつけることに気持ちが囚われてしまうタイプなので、やってはいけない縁切りをしてしまいそうになる──というわけです。
これはさすがにどうにかしないといけませんね。。
つい最近、私は久しぶりにこの「勝手に相手に期待し、その相手から望む反応・望む結果が得られなかったことで勝手に失望する」といった悪循環に陥り、あやうくその相手との関係を終わらせようとする行為に走りそうになりました。
ここで私は今まで学んできたMBTIの知識を総動員することで(大げさに言うなw)、これまでの人生で何度か冒してしまった過ちを繰り返さないことに成功したのですが、もし自分がMBTIについて何も知らず「どうしてこういう考えになってしまうのか」を理解していなかったらまた同じことをやってしまったように思います。いやー、こんなところで役に立つとは思わなんだ。
何気に軽い鬱状態にもなりつつも「ここですぐに動いてはいけない」と思い、相手へのレスポンスをひたすら遅らせ、考えに考えて出来る限りポジティブな結果に結び付くと思われる選択を取ることができたのでした。
まぁ今回のことは相手の懐の深さが良い結果に結びついた一番の理由なんだろうとは思いますが、とにかく今回のことで改めて
という大切なことを学んだのでした。
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