映画『アントマン&ワスプ』(ネタバレ)──ヒーロー映画がこんなに面白かったなんて…

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 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の結末に「おいおいマジかよ…」と重苦しい気分になっていた皆様、こちらの『アントマン&ワスプ』は存分にお楽しみいただきましたでしょうか。

 

 MCU作品の中でもアントマンはかなり好きなほうでしたが(といいつつ前作を劇場で見ていないという…)今回の続編、いやー期待通りで最高でした。やっぱりアントマンはこうでなきゃね、といった感じで大人から子どもまで、というかこれこそ親子で楽しめるヒーロー映画のひとつの完成形ではないでしょうか。

 

 純粋に楽しい、という点では『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズも笑いの要素が多い作品ですが、やはり音楽を含めて随所に「おっさんホイホイ」なネタがちりばめられているので“子ども向け”という感じでもないですしね。ってかメインキャラの子どもは回想シーンのみですし。(グルート除く)

 

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アリに背負ってもらう能力はあっても自分は背負わないアントマン

 

© 2018 Marvel

 

 MCUに限らずX-MENなどの他のマーベル作品、DCユニバース作品なんかも含めて、アメコミヒーロー映画は「みな何かしらの重いものを背負って」いて、面白いけどシリアスな部分が多少なりともあるために「大いに笑って大いに楽しんで、そして憧れる」といったような“子どものためのヒーロー映画”的な、純粋に「見ていて100%楽しい映画」っていうのは少ないように思います。そういうのは○ィズニーさんの得意分野、といった印象…。

 

 

「大いなる力には大いなる責任が伴う」

 

 ちょっと前までは普通の高校生で、能力を持ってからも身の丈に合った世界で、失敗もしながら軽やかに活躍してヒーローの一員となった『スパイダーマン:ホームカミング』でさえも、主人公のピーター・パーカーは正しいことをするために辛い選択を迫られたりしますし、また『~ホームカミング』では描かれていませんでしたが、ベンおじさんを失ったことで身をもって知ることになる「大いなる力には大いなる責任が伴う」といった大きなテーマが根底にありました。

 

 ですがこの『アントマン』のスコット・ラングはそういったものとは関係がなく、泥棒(ただし動機と目的は正義のため)でパクられて刑務所に入り、離婚して子どもと離ればなれになるという個人的な問題は抱えていても、強烈に悲しい過去やヒーローとなったために犠牲にした何か──といったものもとくにありません(笑)。しかも愛する子どもにも会えるようになったし、何よりこの娘のキャシーがとってもいい子でお父さん大好きという、それはそれはよく出来た子なので父親としてはそれだけでも十分幸せなことでしょう。

 

 

対立する相手は出てきても本当の意味での「悪党」は出てこない

 

© 2018 Marvel

 

 さらに今作では前作でのイエロージャケット(をヒドラに売ろうとしたダレン)のような悪党は出てきません。もちろんゴーストが今作でのヴィランという位置付けなのでしょうが、彼女の目的は自身の苦しみからの解放と、迫り来る死を免れたいということだけなので、決して「悪」ではなく彼女も被害者です。その彼女が最後どうなっかたかは不明ですが、おそらく助かるんだろうなという展開で終わったのも良かったです。なんなら実体を持たず物体を通り抜ける能力は維持しつつ生きられるようになって、アベンジャーズ4で一緒に活躍してほしいです。

 

 あとまぁもちろん、武器の闇取り引きをしているソニー・バーチは「悪党」なんでしょうけど、まぁ雑魚なので(笑)。自白剤のところは笑えました。

 

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