映画『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う! 』──人名・店名ともに意味がある【エドガー・ライト&サイモン・ペグ&ニック・フロスト】

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 とにかく大好きな映画なのですが、

『ショーン・オブ・ザ・デッド』
『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』

 とこの『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う! の3作を称して

 

「コルネット3部作」

 

と呼ばれていることは知りませんでした。

 どうやら一番評価が高いらしい『ホット・ファズ~』を不覚にもまだ見ていないため、それについての言及がほとんどないことはご了承ください。

<追記:2020/09/09>
ようやく『ホット・ファズ〜』鑑賞しました。評判通り大変面白かったのですが、一度見た時点での感想では『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ワールズ・エンド〜』のほうが個人的には好きかも…。『ホット・ファズ〜』は元ネタというかオマージュの要素が多くて、それを考えながら見るのがちょっと疲れる(笑)のと、あとは他の2作のほうが音楽ネタ的には楽しかったからです。

 邦題のサブタイトルがあまり好きじゃなくて見る気にならなかったんですよねぇ。。『ホット・ファズ』だけだと厳しいのは解るんですが、プロの競輪選手が乗る自転車に「危ないでしょ」と、勝手に補助輪を付けてしまったような、そんな蛇足感……。

 そういう意味では『ショーン・オブ・ザ・デッド』の場合は日本(カタカナ)になってもその原題の面白さが十分伝わる実に素晴らしいタイトルですよね。

 

 「いやいや、日本じゃロメロ監督のあれは『ゾンビ』っていうタイトルで浸透してるから原題が『ドーン・オブ・ザ・デッド』だってことを知らない人って結構いるんじゃね?」

 

 という声も聞こえてきそうですが、それも含めて「分かるやつには分かる」と直球勝負のサブタイ無しで公開した『ショーン・オブ・ザ・デッド』はやっぱり痛快だよなぁ…と思います。

 というわけで3部作の真ん中を見ていない中でのレビューではありますが、やはり期待は裏切らない…というか一度見ただけでは気付かないことも多くて、何度も見たくなる面白さがある映画でした。

 相変わらず日本国内のレビューは読まないようにしているので(無意識にでも自分が気付かなかったことをパクってしまわないようにするためです)Wikipedia海外のレビューなどから公式に発表されている情報を確認しつつ、気付いたことや個人の解釈などを書いていこうと思います。

映画『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』予告編

あらすじ

 アルコール依存症で集団カウンセリングを受けているゲイリーは、学生時代に地元のパブ12軒を一晩で回る「ゴールデン・マイル」を4人の仲間とともに挑戦するも成功しなかったことを思い出し、20年経った今、同じ仲間と再挑戦すべくかつての仲間に声をかける。

 ゲイリー以外の4人はそれぞれまっとうな人生を送っており、最初はあまり気が乗らないもののうまく言いくるめられて誘いに乗ることに。一番の友人であるアンディには「母が死んだ」と嘘をついてそれを餌に呼び出していた。

 そして当日、昼間からパブ巡りを始めた5人は街の人々の様子がおかしいことに気付く。

 エイリアンが侵略を進め街の住人のほとんどが中身のないロボットのようになっているなか、彼らに追われつつもなぜかパブ巡りを続けるゲイリーたち。オリヴァーの妹でゲイリーとスティーブが想いを寄せるサムも合流し、事態は予想外の展開となっていく。

 ゲイリーたちはエイリアンから世界を救うことは出来るのか? そして「ゴールデン・マイル」は達成されるのか? というかそもそもその2つは同格で扱われるべきことなのか…──

あの台詞の元ネタ:音楽と映画について

 映画の中で使われるプライマル・スクリームの『Loaded』、エドガー・ライトサイモン・ペグニック・フロストたちと近い世代(私もまさにその世代)ならよく知っているこの曲の冒頭は、ピーター・フォンダ主演のバイカー映画『ワイルド・エンジェル』の中の台詞がサンプリングされています。

The Wild Angels (1966) – Loaded

 『Loaded』で使われているのは、この『ワイルド・エンジェル』でのピーター扮するブルースと牧師との会話から一部を抜いた以下の部分。

 

Just what is it that you want to do?

 

We wanna be free

We wanna be free to do what We wanna do

And We wanna get loaded

And We wanna have a good time

That’s what we’re gonna do

(No way, baby, let’s go!)

We’re gonna have a good time

We’re gonna have a party

 

 「get Loaded」「(酒や麻薬に)ベロベロに酔っぱらう」という意味だそうですが、今作『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う! 』では「酒に酔う」の意味であってもプライマル・スクリーム(というかフロントマンのボビー・ギレスピー?)的解釈では「酒も薬も両方」なのでしょうね(笑)。

 アルバム『スクリーマデリカ』とそこに収録されたこの『Loaded』の高揚感が、そのまま映画を見ている(当時を知っている)私たちにビンビンに伝わってきて、エドガー・ライトはその辺が本当にうまいなと思います。

 私よりももっと古い世代の方や、かなりの映画通の方であればこの台詞は大元の映画『ワイルド・エンジェル』のほうで馴染みがあるのかもしれませんが、ほとんどの人はプライマル・スクリームの『Loaded』で記憶しているのではないでしょうか。

 

※こちらはBBCのチャンネルが公開している2016年のライブバージョン

Primal Scream – Loaded (6 Music Festival 2016)

 

 ところで音楽といえば『ショーン・オブ・ザ・デッド』でも裏庭でゾンビにいろんな物を投げつけるシーンで、ストーン・ローゼスのレコードをニック・フロストが投げようとしてサイモン・ペグがそれを咎める場面で

 

「でも『セカンド・カミング』だけど」

「あ、それならいいや」

 

 みたいなやり取りがあって笑えました。日本でも1stとの評価の差は大きかったので本国ではやっぱり相当だったんだろうなというのが分かりますw

エドガー・ライトの元カノ

 今回Wikipediaを見ていて知ったんですが、エドガー・ライトってアナ・ケンドリックと付き合ってたんですね。2010年~2013年までだそうですが、まぁそれはいいとして、それより気になったのはもっと前にはシャーロット・ハザレイと付き合っていたという点です。

 あれ、名前に聞き覚えはあるんだけど誰だったっけその人……と思ってリンクを辿ってみたら

 

途中からAshに加入したギタリストのねーちゃん

 

 でした。えー! そうなんだ。へぇぇ~。なるほど、そりゃ音楽のセンスが絶妙なわけだわ…

 個人的には、プライマル・スクリームはアルバム『Give out But Don’t Give Up』『Rocks』が入っているやつ。1994年)発表後のツアーで来日したときに渋谷公会堂でやったライブを見に行き、アッシュはシャーロット・ハザレイが加入してから2作目のアルバム『Free All Angels』発表後の来日公演を赤坂ブリッツで見ています。懐かしいっす。

 このアルバムではやっぱりこの曲かな、ということで『Shining Light』を。それにしても最後のシーンはたったあれだけの演技なのに全員もれなく大根なのが分かってしまうっていう(笑)。まぁ本職バンドマンですからね…

Ash – Shining Light (Official HD Video)

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