【MBTI】自己啓発っぽい話①──人を頼れないINFJが溜め込んだ感情を解放するには【実体験も】

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 INFJの心理機能は上からNiFeTi、そしてSeです(内向的直観、外向的感情、内向的思考、そして外向的感覚の4つ)。

 心理機能については今までいろいろ書いてきましたのでそれらを読んでいただければと思いますが(個人的な意見も多いので正しいかどうかは断言できませんw)、それぞれの役割をめちゃくちゃざっくり書くと、

 

Niは未来予測、現実として目の前に現れていない物事も含めて様々なものをキャッチし、その意味を見つける機能

Feは周りの人の感情を読み取り、調和を作ろうとする機能

Tiは内省をもってそれが正しいのかどうか、理に適っているのかどうかを詰める機能

Seは今起きていることを正しくスピーディに認識し、適切に対応する機能

 

 といった感じでしょうか。

 今回はそういった機能を上記の順番で持っているINFJならではの(というほどではないかも…)悩みというか精神面で抱えやすい問題についての対処法とか解決法みたいなことについて、やや自己啓発っぽい内容で書いていこうと思います。当初はひとつの記事として書いたのですが、前半と後半とで別の話になってしまったので2つに分けて投稿しました。

 

 

 INFJ4の機能がSeということで、その裏側にある第8機能はSiになります。第5~第8のシャドウ・ファンクションについてはいろいろな解釈があるようですが、そこも含めて考えるとややこしくなるし説得力にも欠けてくるので、とりあえず「ない」ものとして扱うことにします。(少なくとも現時点では)

 このSiが発達している人は、過去の経験や習慣などをよく覚えていて「原因」と「結果」の因果関係を「過去」から「現在」への時間の流れから導き出して答え合わせをするのが得意なタイプなのだろうと思われます。回りくどい言い方をしていますが要は実際に起きた出来事を根拠に物事を判断するのが得意……まぁ普通に考えたらこれは当たり前ちゃあ当たり前なのですが。。。

 ……がしかしINFJはこのSiがなく、さらに主機能がNiであるために「過去」と「現在」とで答え合わせをするということをあまり好きではなかったり、もしくは得意ではないように思われます。

 Niが主機能のINFJの頭の中を強烈に支配しているのは「未来」です。

 過去に起きたこと/今起きていること/これから起きるであろうこと……そのどれであっても、それが将来どういう結果を引き起こすことになるのか──という未来予測がINFJにとっての「答え合わせ」なのかもしれません。

 常に先回りして未来に起きる(かもしれない)ことをシミュレーションし、その導き出した予測に謎の信頼を持っています。まぁどちらかというと悪い出来事が起きる予測への自信であることが多いのですが()

 答え合わせの結果が未来のことなので当然それを今証明することはできませんが、本人にとっては信じるに値する根拠が存在し、また散々シミューレーションをして出した予測であるため「そうなる確率のほうが間違いなく高い」と信じています。Niを持たない人やNiが劣等機能にある人たちからすればただの馬鹿、もしくはあたおかですが、彼らの意見もあながち間違ってはいないと思うのでとくに反論はしません(笑)。

 

 

 で、このSiを持たないこと&Niによる超未来志向」によってINFJの内面で何が起きるのかというと、それは

 

過去への執着が年々希薄になっていく

 

 ということです。若い方々はまだそこまでこのことを感じることはないかもしれませんが、年をとっていくとこの傾向が本当に強まってくるんですよね。。

 例えば「執着」というよりは「囚われ」になるのかもしれませんが、内に抱えた負の感情ということでいうと、過去のトラウマ云々に関しては人それぞれ経験の度合い、感じ方の度合いが違ってくるとは思われるものの、少なくとも「死にたくなるほどの辛い経験」とかじゃなければ、そのときの心の傷や怒り、憎しみなどの感情は本人も驚くほど薄くなっていくものです。

 もちろんこういったことはINFJに限らずどのタイプにも言えることなのでしょうけど、INFJの未来志向と精神世界方面への関心の高さがより一層、過去への執着を薄くさせているのではないかと、私は思っています。(そしてあたおか路線への加速もw)

 そんなわけで今現在、過去の辛い記憶にずっと囚われて苦しいんです──という人に対して言いたいのは、

 

もっと時間が経てば気にならなくなるくらいまで薄まってくるので「いまの辛さはいずれ消える」という事実をまずは信じてみてください。

 

 ということ。ずっと続くわけじゃないと分かっているだけで気持ち的にはずいぶん楽になれるものです。

 

 

 Si主機能の人たちは昔のことをとてもよく覚えているようです。ある意味Siから一番遠いところにいるようなINFJにとって昔のことはそこまで重要ではなく、過去へのこだわりや執着は16の性格パターンの中でもトップクラスに薄いんじゃないかとも思います(最高位ではないと思っていますけど)。真面目なタイプのくせに、日々コツコツと地味な努力を積み上げて成果を得るという行為は苦手、というのはそういうところにも理由があるのかもしれません。努力というものを評価しつつも、変革するには一発逆転を狙っていくタイプとでもいいますか(笑)。

 またINFJFe上位タイプのため他者の感情に敏感で、周りに大変そうな人がいるときに自分が楽しそうにしていたり楽している姿を見せることに激しい抵抗を感じます。自分も我慢しているんだけど誰かが我慢して辛そうにしていると、その人よりもちょっとだけ余計に辛さを引き受けようとする傾向があります。自分は自分の仕事を一生懸命にやったからこの時間に終わったのに、チンタラ仕事していた人が時間内に終わらなくて残業となっている状態でも「自分が手伝わなきゃいけないような空気」を勝手に受信して自分も残業してしまったりすることも……。

 その反面、自分が辛いときに誰かに手伝ってほしいと頼むのがものすごく苦手で、手伝ってもらうどころか悩みを打ち明けることすらしないので、とかく気持ちを溜め込みがちです。解説などで「INFJがストレス状態にあるときには、暴飲暴食に走ったりする」などと書かれているのもそういうところからくるのでしょう。溜め込んだストレスを発散する方法を持たず、また発散するときに誰かに迷惑がかかるのを気にするので自分だけで完結する暴飲暴食という手段に走りやすいのではないかと。

 日々の些細なストレスであれば休みの日の過ごし方によってそれなりに発散させたり、遊びや趣味などでガス抜きすることはできますが、人生の中で直面する辛い出来事や怒り、憎しみなどといったものは解放するのが難しいだけでなく、溜め込むと心身ともに病んでしまうものです。

 

 

 それをどうするか、というのが今回の内容になるのですが、ここでは3つ提案していきます。

 まず最初のひとつが、最も消極的な方法となりますが先ほども書いたように「この感情は永遠に続くものではない」と認識することです。風船が時間が経つにつれ穴を開けなくても少しずつしぼんでいくのと同じようなものです。

 いずれ消える、いずれ気にならなくなるまで薄まるということが分かっていれば「しょうがねぇからじゃあ今はこの感情にどっぷり浸ってやんよ!」と開き直ることもできるはずです。

 そして面白いことに、その感情に浸りまくっていると、ある地点までいったときに突然その辛さや痛みに飽きて「あ、もういいや」と吹っ切れるときが来たりします。この

 

「今の感情に浸りまくることを受け入れ、それを実践していたらある日突然飽きた」

 

という感覚を一度体験してみることをお勧めします。一度体験すれば次からはそれが経験として根付きますので。

comment

  1. ゆり より:

    何度も拝読しています。社会人になって約10年職場で周りを頼れずいつも自分の中でキャパオーバーで爆発して周りに迷惑をかける前に辞めよう、を繰り返してきました。自分は何か病気なのか?と常に不安を抱えてきましたが、こちらのブログの内容は正に私が抱えている問題をまとめていただいていて目から鱗でした。自分を客観視する、正直とても難しいとやってみて感じました。でもこちらを何度も見返させていただき少しでも前向きに生きられるようになりたいと思わせていただきました。御礼申し上げます。ありがとうございます。

    • 暖かいコメント、本当にありがとうございます。
      言葉の端々から誠実さや人を気遣う優しさが感じられ、とても嬉しく思っています。

      そして同時に、今まさに現在進行形で私が書いたことと同じような問題を抱えておられるということを思うと、それがどれだけ辛いかがよく分かるだけに、胸が苦しくなります。私と違って10年もそのような状況に向き合ってこられているわけですから、私などとは比べものにならないくらいに大変な気苦労をされていることと思います。

      ですから本来であれば私が偉そうに何か言えるような立場ではないのですが、ブログ主の特権(笑)でちょっと補足的に書かせていただきたいと思います。

      「自分を客観視する」ということがとても難しく感じた、とのことですが、逆に言うとそれがご自身の抱えている悩みや苦しみとリンクしているというか、密接に繋がっている状態である証拠でもあるように感じられました。
      辛さや苦しさの渦中にいるときにそんなふうに自分を客観視してみよう、なんていう心の余裕は生まれませんよね。。

      客観視できなくていいと思います。くれぐれも出来なかったことを責めたり、出来ないことに落ち込んだりはしないでくださいね。むしろそんなに苦しいときにそれをやろうとした自分を全力で褒めて肯定してください。

      そもそも、他の人たちが自分の荷物だけを持って歩いている中で、誰かの荷物や落ちている何かを、自らの良心とか責任感で抱え込み、その重さにふぅふぅ言いながらひとり頑張っている状態なんだと思います。

      本当は誰かに気付いてもらって、その荷物のうちのほんの少しを持ってもらうだけで報われる──何ならたった一言、上辺じゃない本心で何か労いや感謝の言葉をかけてもらうだけでも頑張れたりもするのでしょうけど、現実の世界ではなかなかそういう人は現れないものですよね。

      そんなある種孤独な戦いを日々続けている自分には、誰かに否定されるようなことなんて何一つあるはずがない、足りない努力なんてものがあるはずがない。そう考えてみてください。そして自分が自分の味方になってあげてください。

      ゆりさんは自分から他の人の荷物を抱えキャパオーバーになるほど大変な思いをされているのに、それでもなお「周りに迷惑をかける前に」ということを考える方なんですよね。私はこの一節を読んだだけで泣けてきました。どうしてそう考えるのかが痛いほど分かるからです。

      「自分は何も間違ってない」と思うことを推奨すると、それだと利己的で身勝手な人間になってしまうじゃないか!という意見が出てくるかもしれませんが、INFJがそんなふうに利己的に考えられるのであればこんな辛さは初めから経験してないよ、って話ですよね。それが出来ないからこうなってるわけで。

      ですので一切の罪悪感を感じる必要ナシに、自分を肯定してみてください。そのうえで日々の生活の中でイライラしたりキレそうになってしまったときに

      「あ、またイライラした」
      「あ、今キレそうになった…ふ〜ん、こういうときに自分ってキレるんだな」

      といった感じで「自分を観察する」自分の視点を持ってみてください。イライラや怒りを無理に収めようとする必要はありません。それは仕方がないことなので、そのときはどうぞイラついたり怒ったりしてあげてください。その感情が収まったところで「あ、そうか。さっきはそんな感情に支配されてたんだ〜」と思い直すだけで最初のうちは十分です。

      この「自分を観察するという行為」によって、怒りが収まるまでの時間が今までよりもちょっとだけ早まるということを知る実験の機会だと思って、遊び程度の軽い感覚でやってみていただければと思います。頑張って取り組もうとしなくていいので、気楽にやってみてください。続けていくと、ある日必ず「あれっ」と内面の変化を実感する日がやってきます。

      優しさや責任感、正義感から背負ったことによって結果的にマイナスのエネルギーを溜めてしまっている状態なのだとしたら、そのマイナスのエネルギーを減らしてプラスのものを自分の中に少しずつでも増やしていけたら、自分の周りの世界にも同じように少しずつ変化が現れてくると私は信じています。

      実はちょうど昨日から書き始めたことの中に、この「自分を観察する」自分の視点についての経験談なんかもあったのでタイムリーだなぁと思ってつい長々と書いてしまいました。。
      決して上から目線のアドバイスをしようと思っているわけではありませんし、悩みを解決してあげようというような恩着せがましい気持ちで書いているわけでもないのですが、もし疎ましく感じたり気を悪くされてしまうようでしたら、おっさんの戯言と思ってどうぞ受け流してくださいませ。

      生き辛さが和らいで状況がよくなっていくことを願っております。

      • ゆり より:

        まさかご返信とアドバイスまで…ありがとうございます。今日もまた自分の振り返りのため拝見してしています。
        唯一の親友の幼馴染も両親でさえも私のこの性格や気質は決して理解してもらえていない、と思っています。そんななか初めて共感していただけたことがこんなに力になるのだな…と感動しています。
        「あれっ」と思える日が来るようできることを少しずつやってみようと思います。
        お忙しい中本当にありがとうございました。

        • 調子に乗って書きすぎてしまい失礼しました。。
          きっとブログを書いている自分自身が一番、共感してくださる方からの言葉に助けられているんだと思います。
          私も日常生活で実際に接する人の中に同じ価値観を共有できる人はいないのですが、MBTIというものをきっかけにして世の中には世代や性別を超えて自分と同じような考えを持っている人がたしかに存在する、ということが分かって良かったと思っています。
          こちらこそ、ありがとうございました。

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