【極まるイタコ芸】映画『ジュマンジ/ネクスト・レベル』──みんな揃ってるって大事よね、っていう【次もあるのか】

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※前作のネタバレも含みますので両方見ている方向けの内容となります。

 

 いきなり結論から言えば、前作の『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』が好きだった人ならほぼ間違いなく楽しめる作品だったのではないかと。まぁ前作を超える面白さだったかというと話は別ですが…

 少なくとも『ジュマンジ/ウェルカム〜』を見ていない友人などと一緒に見て、前作と被せて笑いを取りにきている箇所なんかをいちいち説明してドヤりたい方にとっては、けっこう忙しい2時間となる──そんな映画でしたね(笑)。

 前作のヒットを受けてわずか2年で続編が公開されることとなった、この「ジュマンジ」シリーズの第3作『ジュマンジ/ネクスト・レベル』

 せっかくヒットした映画なのに

続編が作られるまでが長くてせっかくの面白かった記憶が薄れた…

 とか、

主要キャラを演じた役者のスケジュールが合わなかったりして(または大人の事情などにより)キャストが変わってしまった…

 といった、シリーズものによくある残念な裏事情などもなく当たり前のようにみんな勢揃いして当たり前のように前作の面白かったところを踏襲してくるところは素直に評価できるポイントだと思います。

 やっぱりみんな揃ってるって大事ですよねー。

 

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 現実世界のスペンサー、マーサ、ベサニー、フリッジ、そしてアレックスの5人と、ジュマンジ世界でのドウェイン・ジョンソン、カレン・ギラン、ジャック・ブラック、ケヴィン・ハート、ニック・ジョナスの5人(この5人は役名よりも分かりやすいので俳優の名前にしました)がちゃんと揃っていて、さらに前作から2年しか空いてないから見た目もほとんど変わってなくて不自然さがありません。案外これが出来ない続編が多いから海外ドラマの次のシーズンを見るような自然さを感じます。

 あと何気に美人で気になるスペンサーのお母ちゃんも続投していたのが個人的に良かったです(笑)。

 前作ではそれぞれ違うスクールカーストに属している高校生の男女4人が、ジュマンジ世界での冒険を経験・共有することでそれぞれの欠点や弱点を克服し固い絆で結ばれるという、予想外に(笑)感動的なエンディングを迎えましたが、ああいった爽やかな感動を与えられるのはほとんどの場合、最初の一回だけでしょう。

 大ヒットしたのを受けて続編が作られるような作品の場合は大抵後付けの設定による物語となりますし、ティーンエイジャーが冒険によって成長していく姿に爽やかな感動を覚えるのは、それが

 

人生のなかで限られた一時期にのみ存在する「青春と呼ばれるキラキラした何か」とストーリーがガッチリと噛み合ったとき

 

 であり、同じ感動を同じレベルの強度で再び体験できる続編映画なんてほとんど存在しないのではないかと思っています。

 例外中の例外として思い出せるのは『銀河鉄道999』と続編の『さらば銀河鉄道999』くらいですかね。。いやたぶん他にもあるんでしょうけど。

 第1作で、ラストシーンからゴダイゴのエンディングテーマへと続くところでのあの感動と高揚感は後付けの続編なんかに出せるわけないよね……と普通は思うんですけど、『さらば〜』ではそれをやってきましたからねぇ…。しかもエンディングテーマのバックに第1作のシーンとかを流したりするんだからあれは反則ですわ……

 

 あ、すいませんジュマンジの話でしたね(笑)。

 

 そんなわけで同じ種類のグッドエンドはもう使えない続編で、はたしてどのような感動ポイントを物語に入れてくるのか──という点にもちょっと興味がありました。

 で、こういう場合によくありがちのが「命の問題、今生での別れを取り扱う」パターンだと思うのですが、やはり今作もその手できたか……という感じ。

 ただこの『ジュマンジ』シリーズはジャンル的にはコメディ映画なので、主要キャラが死んでしまうようなシリアスな展開となってはよくありません。

 そこで使われた手が

 

死期が近付いている老人に起きる奇跡

 

 というものでした。なるほどこれなら誰も傷付かないし、皆が暖かい気持ちで送り出してあげられるという、実に良く出来たシナリオですね……

 いや、っていうかさすがに都合良過ぎだろw

 なおこの部分については、個人的にちょっと裏の意味みたいなものも感じ取れました。それについては最後のページで触れますが、陰謀系・都市伝説系の話が嫌いな方はスルーしてください(笑)。

 話を戻すと、感動させるポイントを新キャラの老人に振ったことで

 

よーし、それじゃあ僕ら続投組は思いっきり笑わせに行きましょうか~

 

 的な流れに終始したのかと言えば必ずしもそういうわけでもなく、主人公スペンサーの現実世界での生き辛さや悩みを今回もまた冒険を通じて克服していくというサイドストーリー(サイドじゃないか…)もちゃんとありますし、個人的に前作の良かった部分のひとつである「ベサニーとアレックスの関係」もちゃんと綺麗に描かれていたのも嬉しいポイントでした。

 

 スクールカーストの上位に属し、ソーシャルメディアの虚構の世界で「可愛い自分」を演じ、リアル世界での友達も何だか薄い関係……といった今どきの若者の代表みたいなベサニー。

 そんな彼女がジュマンジという危険と隣り合わせの世界でアレックスという青年に出会い、冒険の中で命を賭してお互いに助け合うことに。彼女はアレックスに心魅かれるも、相手は同じ時代に生きる人ではなかったことからその想いは叶わなかった。だがベサニーは現実世界で再会したアレックスの幸せを心から喜び、またアレックスも彼女のことを忘れるどころか、娘の名前にするほど大切に思っていたのだった──

 

 というのが前作でのベサニーとアレックスでした。

  そして今作では、ジュマンジに入れず一人残されてしまったベサニーが助けを求めたのが他でもないアレックス、というのがいいんですね。

 そしてそんな彼女を迎え入れたアレックスも、ベサニー達のように若くはないし守るべき家族もいる立場として、消極的な対応となったとしても不思議ではないのに(しかもクリスマスの時期)“大切な仲間”を助けるために戻ってこられる保証のないジュマンジ世界にまた飛び込んでいく、という展開も期待を裏切らないものがあります。

 現実世界でのアレックスの優しそうな佇まいと(でもこの人って「あの」トム・ハンクスの息子なんですよね……※なお昨年一躍有名になったのはこの人の弟)ジュマンジ世界でのアレックスを演じるニック・ジョナスのイケメンっぷりが、ベサニーとの「結ばれることのない美男美女」という映画映えする関係にピッタリはまってたように個人的には思います。

 なんかこの辺りを考えるとべサニー(現実世界)とアレックス(ジュマンジ世界のシープレーン)って裏主人公なんじゃね? という気すらしてきます(笑)。見栄え的にも。

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