今回取り上げる映画『オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主』(2013年)は現在amazonプライムビデオで見ることができ、評価もなかなかのようです。(レビューは読んでいませんがw)
死者が見えるという霊能力を持った若者が主人公の物語ですが、オープニングの雰囲気でも分かるようにオカルト系映画によくある怖い描写やシリアスな雰囲気はなく、起こる出来事はおっかないもののノリは軽めです。
あらすじ
霊能力を使って恐ろしい大惨事が起きるのを防ぐべく、理解ある優しい恋人のストーミーや信頼している警察署長と協力しながら奮闘する主人公オッド。
彼の能力は死者が見えることと、流血の惨劇が起こるところに近寄ってくるとされる半透明の悪霊ボダッハが見えること。だがボダッハが見えることを彼らに知られると殺されてしまうため、自分が「見えている」ことは気付かれないよう、常に注意を払っている。
オッドが見る幽霊は話をすることはできないが、霊の行動や表情などから殺人犯を見つけ出して警察に引き渡すという日々を送っていた。
そんなある日、オッドが働いているダイナーに現れたボブという男に大量のボダッハが纏わりついているのを見たことで、恐ろしい大量殺人が起こることを察知する。ボブを追って彼の家へ忍び込んだオッドは、大惨事が起きるのが明日であることを知る──
主な出演者たち
主人公オッド役のアントン・イェルチンは『ゾンビ・ガール』で主人公マックスを演じていた人。
また『ターミネーター4』ではカイル・リース役…だったそうなんですが、あの映画はちゃんと見ていなくてクリスチャン・ベールとサム・ワージントンが出ているのは覚えてるんだけど…っていう程度の記憶しかなく。。。さらに『スター・トレック』『スター・トレック BEYOND』は見てないので全く分からず…すいません。
そんな具合なので、数年前に亡くなっていたことももちろん知りませんでした。。かなり不運な事故によるものだったようですね。この映画を見たあとだと単なる不慮の事故だとは思えなくなってきたりもしますが……
主人公オッドの恋人・ストーミー役のアディソン・ティムリンは、ヘイデン・パネッティーアにちょっだけヒスパニック系のちんまりとした可愛さを足したような感じ(個人の感想ですw)の、とても可愛らしい女性。ストーミーという役柄も、“変わり者”であるオッドの最大の理解者であり、冷静に恋人を正しい方へ導き、たとえ自分が怖くてたまらないようなときでも彼を勇気づけようとするという、男にとって最高の彼女です。
オッドの能力のことを知っているもう一人の人物である警察署長には、ここでもまた主人公にとって非常に頼りになる男の役を演じているウィレム・デフォー。いろんなジャンルの映画にいろんなタイプの役で出ているベテランの実力派俳優ですが、主人公を助け導く男を演じさせたらピカイチですね。最近だと『アクアマン』や『ジョン・ウィック』などでも重要な役柄で出ていました。
そういえばウィレム・デフォーの他の出演作で『ベルリン・天使の詩』の続編、『時の翼にのって/ファラウェイ・ソー・クロース!』が全然放送も配信もされないのは権利的な問題なのでしょうか。公開時に映画館で一度見たきりなんですが、今の時代にこそ必要な映画のひとつだと思うので、ぜひもう一度見たい映画です。
あと、こちらは本当にちらっとしか登場しないキャラですが、オッドにペンダントを渡す友人・オジー役で『LIFE!』や『ヤング≒アダルト』などに出ていたパットン・オズワルドが出演しています。あまりのチョイ役なわりには妙な存在感…。嫌いじゃないです(笑)。
オッドが働くダイナーの同僚で、これから起こる大惨事を夢に見たという女性・ヴァイオラ役は『クローバーフィールド・パラドックス』で主人公エヴァを演じていたググ・バサ=ロー。あのような結末となった今作ではありますが、けなげに妹たちをひとりで育てているヴァイオラたちが無事助かったのはよかったです(笑)。
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