【長い友情の終わり】映画『TENET テネット』その②──スタルスク12での戦闘シーンの検証と考察など【ニールの正体】

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クリストファー・ノーランは怪しい

 『インセプション』では夢と潜在意識について、そして『インターステラー』では多次元世界のことなどを扱っていましたが、この『TENET テネット』は所謂タイムトラベルとはまたちょっと違う概念で、未来から過去への「時間の逆行」という難解なテーマを私たちに見せてくれました。

 クリストファー・ノーラン監督作品に限らず、様々な映画の中で

隠されているけど本当は実在する存在、テクノロジーや世界の真実

 といったことがエンタメというオブラートに包んでその情報を少しずつ開示しているように思えます。オカルト・陰謀論にどっぷり(笑)の私からしてみれば、

これもやっぱり実在する現象・テクノロジーなんでしょうなぁ

 という感想しか出てきません(笑)。UFOにせよ人間以外の知的生命体にせよ、超能力と呼ばれる類のものにせよ、一部の者たちによってずっと隠してきたことがいきなり目の前に現れたら一般人はパニックになるでしょうから、こういうところで小出しにして潜在意識に刷り込むというか、免疫をつけさせておくというか、そういうふうに段階を踏んでいるのでしょう。

 YouTubeとかでもそういったまことしやかな情報(笑)は山ほどありますが、ちょうど一週間ほど前にUPされたこちらの動画でも何やら面白いことが語られています。どうなんでしょうね〜

 

 で、そういった情報開示、ディスクロージャーを次々と世に出している(と私が思っているだけですw)クリストファー・ノーラン監督はやっぱり怪しいというか、何かしらの役割を担っている人なのかもしれません。開示の仕方・見せ方にもいろいろあるんでしょうけど、この人の作るものはとにかく上手すぎるんですよ(笑)。

 まぁハリウッドの映画界なんてほとんどが「あっち側」なんでしょうからこの人やウォシャウスキー姉妹なんかもどっち側なのか分かりませんけど。

 キューブリックとかは……どうなんでしょうねぇ。

 

【自力型アセンション?】映画『インターステラー』──「彼ら」とは誰のことか
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不思議な現象を起こす「物」で思い出される昔の海外ドラマ

 最後に話は変わりますが、映画の序盤で登場した「逆行弾」「逆行の動きをもたらす手袋」、その他引き出しに入っていた様々な逆行パーツなどを見て、昔好きだったとある海外ドラマのことを思い出しました。

 2006年に制作され、わずか6話で終わるという短いドラマでしたが内容自体は大変面白く、インターネット・ムービー・データベースでの評価も10点満点中の8.2と、6話で終わったドラマとは思えないほどの高評価となっております。

 

 そのドラマのタイトルは『ロスト・ルーム』

 マイナーすぎるせいか、日本語のWikipediaには残念ながら項目がありませんが英語版のほうにはちゃんとあるので、原題の『The Lost Room』で調べると見つけられるかと思います。

 この『ロスト・ルーム』は、謎の部屋で突然姿を消した娘を探す刑事の謎解き物語。そのときに部屋の中にあった櫛やチケット、鍵などの日用品「オブジェクト」が不思議な力を備えていて、娘を取り戻すために「オブジェクト」を探す主人公と、他の目的のためにオブジェクトを収集しようとする者や組織、それにそれぞれのオブジェクトの所有者たちによってストーリーは進んでいきます。

 例えば「櫛」は、それで髪をとかすと一定時間だけ時を止めることができ、「チケット」を頭に当てるとその人がどこにいてもとある地点に瞬時に飛ばされたり、「鍵」はどのドアに使用しても謎の部屋へと繋がる──といった具合です。

 あとこれは今回その英語版のWikipediaを見るまで全く気付いていなかったのですが、消えてしまった主人公の娘を演じていたのはエル・ファニングだったようです。へぇー。

 ネットやSNSの普及・成熟もあってか、人々の意識の変化が進んでこれまでほとんど表に出ることがなかったような結社や組織の名前であったりキーワードとなる言葉などを、今では多くの人々が知ることとなりました。

 そういう時代になった今、まだそういった情報があまり知られていなかった時代のドラマや映画などを見直してみたときに、実は昔の作品にもそのような名前やキーワードが使われていたことに気付き、実に興味深く思えたりもします。

 この『ロスト・ルーム』にも、物語での重要な日付や場所として出てくるものがマーキング数字になっているほか、不思議な力を持っている「オブジェクト」を収集する謎の組織の名称にそういった名前が使われていたりします。

 その組織の名前とは、

 

カバール

 

 

ファーーーーーーーッwwwww

 

 この『ロスト・ルーム』以外にも、2000年代半ば頃に作られた海外ドラマにはあまり有名ではないものの今思い返してみるとなかなかに「怪しい」ものが結構あったように思います。たとえば『黙示録 ~神の暗号を解く~』とか『チャーリー・ジェイド』など。この辺の作品は今また改めて見てみたら違った見方が出来るんじゃないかなぁと思うんですよね。どちらもラストが尻すぼみ気味に終わってしまった印象ですが、それを再確認したいという意味も含めて、ぜひもう一度見てみたいところです。こういうのをNetflixなどで配信してくれたら嬉しいのですが。。

 そしてそういった作品が作られてから2~3年後、大ヒットシリーズとなった『FRINGE/フリンジ』が放送されることになります。

 これもファイナル・シーズンがつまらない内容となってしまって失速して終わってしまいましたが、それまでの4シーズンは非常に面白いものでした。

 オカルトものの鉄板ネタ(シェイプシフターや人体発火現象など)がメイン?だった1stシーズンに対して、2ndシーズン以降はサイキックとパラレルワールドが物語の主軸になっていて、当時も非常に楽しめるドラマでしたが、今だったら「あ〜、こういうことも開示してたのか〜」なんてニヤニヤしながら見ることが出来てもっと楽しめるんじゃないか…という気がしています。

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 ちなみに『FRINGE/フリンジ』のインターネット・ムービー・データベースでの評価は8.4。同じくパラレルワールドを扱っている『チャーリー・ジェイド』は7.2です。やっぱりこれを踏まえて考えてみても『ロスト・ルーム』の8.2はすげぇわ……

 

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