【長い友情の終わり】映画『TENET テネット』その②──スタルスク12での戦闘シーンの検証と考察など【ニールの正体】

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逆行チームの大まかなフローチャート

 逆行状態では未来から過去へ逆行して進むため「結果」が先で「原因」は後になります。

 この順行状態の世界とは時間の進み方が逆となるので、この世界にいる私たちの視点では彼ら逆行状態の者は逆再生しているように見えます。

 未来から来る者は、先に「結果」を経験し、その「結果」を生み出した「原因」までの工程を作っていく、という時間の進み方をしています。

 このスタルスク12のミッションは、逆行チームにとっては

(順行世界の視点で)ミッションが終わった未来→ミッション完了→ミッション実行→ミッション開始

 

 という時間の流れとなっています。最後の主人公との会話でニールが「また過去を作る」と言っていましたが、順行世界の私たちが「未来を作っていく」のに対して逆行してくる者は「過去を作っていく」のですね。

 

ややこしい…

 

 ここで重要なのは序盤での女性科学者・バーバラによる説明です。テーブルの上の弾丸を、手袋をはめて摑もうとする主人公に「摑むには、まず落とすこと」みたいなことを言っていました。

 順行の世界で「落ちている弾丸を吸い上げて摑んだように見える」のは

逆行の人間が「摑んでいた弾丸を落とした」ことの逆再生

 

 ですので、逆行アイテムの手袋をはめた主人公が弾丸を吸い上げて摑むにはまず「この弾丸を落とす」ことをイメージする必要があります。

 そしてそのコツは

考えずに、感じること

 

 とのこと。いやー、ブルース・リーのあの顔が目に浮かぶようです(笑)。

 というわけでそれを踏まえての逆行チームの視点による行動のフローチャートはこんな感じ。

(順行チームの視点ではこの動きは全て逆再生に見える)

❶爆発による衝撃波に注意しつつ着陸、タイマーが0:00の時点でミッション開始

(順行チームはミッションを終えて脱出の合流地点に到着)

❷地雷などを避けつつ敵を倒して進み、順行チームが脱出の合流地点へ行けるようにルートを確保。同時に自分たちは中心地にある地下への入り口付近へ向かう

❸タイマーが5:00になった時点で中心地にある目標のビルを爆破する

❹タイマーが10:00になった時点までにミッション開始地点のコンテナに乗る

(順行チームがミッションを開始する)

 

順行チームの大まかなフローチャート

 順行部隊もやること自体は逆行部隊と基本的に同じです。

 ミッションの前半は、爆破(タイマーが5:00の時点)を終えた逆行チームが合流地点に辿り着けるように敵を倒してルートを確保。

 そしてタイマーが5:00になった時点で、敵を揺動させて別ユニットが地下へ入っていけるようにするため、ビルを爆破させる。その後撤退を始め、タイマーが0:00になった時点で脱出時の合流地点へ辿り着くようにする。

 繰り返しになりますが、以下が順行チームの行動のフローチャートです。

①ヘリを降りてミッション開始。このときタイマーは10:00

(逆行チームはミッションを終えて脱出の合流地点に到着)

②こちら側にやってくる逆行チーム(順行チームの視点では後ろ向きに中心地へ向かっているように見える)のために敵を倒してルートを確保。同時に自分たちは中心地にある地下への入り口付近へ向かう

③タイマーが5:00になった時点で中心地にある目標のビルを爆破する

④先へ進んでタイマーが0:00になる時点までに合流地点のヘリに乗る

(逆行チームがミッションを開始する)

 

 この順行・逆行両チームによる挟み撃ち作戦がどうなっていたかをめちゃくちゃ分かりやすく3Dでビジュアル化した神動画があるのを発見しました。これを何度か見ればこのミッションの流れはほぼ完璧に掴めるのではないかと。ぜひフル画面表示でご確認ください。

TENET || Stalsk-12 Battle Sequence || 3D Breakdown

 この動画は3Dのアニメーション自体も完璧なのですが、要所となるポイントで実際の声や音を入れているので、その場面で何が起こったかがより明確になっている点が大変分かりやすくて素晴らしいです。さらにはミッション開始〜終了までを見せたあと、今度はそれを逆再生させているので逆行チームの行動も分かりやすく認識できるようになっています。この逆再生中では映画と同様にBGMもちゃんと逆再生してあるのでこれまた非常〜〜〜に解りやすいものとなっています。

 こういう動画にこそ高評価をつけるべきでしょうね。まさに神動画。

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