映画『ドリームハウス』──ホラーや超常現象系ではありません【考察】

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リビーと娘たちは妄想だったのか? その2

 これまでのリビーはウィルの妄想上の設定、リビー・エイテンテンとして彼の前に存在しており、リビー自身も自分がリビー・ウォードであること、自分と娘たちは死んでいるということを認めようとしません。

 ですが自分がピーターであることを知ったウィルにそのことを告げられ、それまでの幸せな(妄想の)世界は終わってしまいました。

 

 ジャックとボイス(5年前の真犯人)が襲ってきた夜にも、リビーは娘たちとともにこれまで通りの妄想の世界として接しようとしますが、ピーターは事件が起きたときのことを話すようリビーに詰め寄り、ついにそれに応えて語り始めます。

© 2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

 このときのリビーはどのような存在だったのでしょうか。自分の脳内妄想の中の妻(実在しない「エイテンテン夫人」)に「ウォード家にあの夜何が起きたのか」を問いただしているのでしょうか。

 それだとちょっと不自然な気もしてきます。

 

 これは完全に個人的な意見ですが、考えられる可能性は2つあって、ひとつは先にも書いたように

 

「霊的な存在(のようなもの)」

 

 であること。そしてもうひとつは、

 

ピーターの潜在意識の中にいるリビー

 

 であるということ。

 潜在意識というのは、人が意識できる領域ではありませんが、そのかわりに膨大な情報…というかこれまでの人生で体験した全ての物事(それどころか全ての過去生にまつわる情報も、という説もあり)が詰まっている領域のことです。

 通常人間は全意識の中のわずか数パーセントでしかない「意識できる領域=顕在意識」で物事を考え、行動していますが、生まれてからこれまで耳から入ってきた全ての音、目に見えた(視野に入った)全てのものを、数パーセントしかない顕在意識の領域に認識し記憶することは不可能です。

 それどころか、そんなことを顕在意識が担当することになったら頭がパンクして気がふれてしまいます。

 ですから人間脳とか意識は、見聞きする膨大な情報の中から「自分にとって必要なもの」だけを抽出し認識するようにできています。

 ではそこからこぼれた情報は記憶されずに消えてしまうのか? というとそうではなく、それらは潜在意識の中に蓄積されてゆくのだそうです。

 例えば大勢の人が行き交う場所で、視界の隅っこに一瞬入った、焦点すら合わせていない人の顔なんて覚えているはずがありませんが、潜在意識の中にはその記憶があるとのこと。

 頭を撃たれて脳の機能に障害が起き、さらにトラウマによって精神を病んだピーターは、ある種のリミッターのようなものが外れて自身の潜在意識にアクセスすることが出来たのだとしたら……

 そうであれば、リビーという自身の潜在意識から呼び起こされた存在を通して「事件の夜に何が起きたのか」を知ることが出来た──という可能性もゼロではないかもしれません。

 っていうかこの2つの可能性は、もしかしたら表現や解釈が少し違うだけでほとんど同じことなのかもしれませんけどね。

 

 これまでこういったことはオカルト、妄想、トンデモ論などとして済まされてきたものですが、もうそろそろ潮目が変わる頃かと思われます。

 逆に今(2020年5月3日)のこの時期…世界規模で大きな変化が起きようとしているこの時期においても、今なお何も気付かず、今までと同じ価値観・同じ生活がいずれ戻ってくると考えている人がいるとしたら、それは自分が相当洗脳が進んだ「哲学的ゾンビ」であることにまず気付くべきなのかもしれません。。

 

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