【ジム・ジャームッシュ監督作】映画『デッド・ドント・ダイ』──思いのほかロメロ風味【DDD】

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登場人物と演じている役者について

 ゾンビ・コメディ映画とはいえ、そこはジム・ジャームッシュ作品ということで俳優陣も豪華でクセの強い人ばかりです(笑)。

 というわけでそれぞれ見ていきましょう。

ビル・マーレイ(クリフ・ロバートソン)

 『ゴーストバスターズ』シリーズでは幽霊退治に勤しむ男を演じるも、本人役で出演した『ゾンビランド』では何とも残念なネタキャラ扱いとなったビル・マーレイ。その続編『ゾンビランド:ダブルタップ』も含めて、とりあえずゾンビ化することなく済みましたが(笑)、今作ではついに……

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アダム・ドライバー(ロニー・ピーターソン)

 『パターソン』に続いてのジム・ジャームッシュ作品への出演となったアダム・ドライバーですが、デカい図体(すいませんw)にもっさりとした風体がジャームッシュ映画のキャラにピッタリといった印象です。『パターソン』でもスマホも持たずに素朴な生き方をする男を好演していましたが、今作のような田舎の警官役も実にハマっています。

© 2019 Image Eleven Productions, Inc.
デカい図体にこの車…

 さらにこんな状態になっているにも関わらず「どうみてもおかしい」としか思えない、異様な冷静さと無感情すぎる態度もこの人が演じるから面白いんでしょうね。上司のクリフじゃなくてもキレるわこんな奴、っていう(笑)。車の窓から身を乗り出してのナタ振りはやっぱり『ゾンビ』へのオマージュですかね。(前ページの予告編動画でご確認ください)

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クロエ・セヴィニー(ミンディ・モリソン)

 私はよく知らなかったのですが、彼女は女優としてのみならずモデルやファッションデザイナーとしても有名で、90年代中期に現れた若者たちの世代、いわゆる「ジェネレーションX」界隈のアイコン的存在のひとりだったようですね。

 過去のジム・ジャームッシュ作品だと『ブロークン・フラワーズ』でビル・マーレイと共演していたりするので(ティルダ・スウィントンも出演)ジャームッシュファンの方々はとうに知っているのでしょうからそれについては書きません(笑)。私はそこまでジャームッシュ映画のファンというわけではないので、見てない作品も多いです。。

 90年代中期に当時の恋人だったハーモニー・コリンが脚本や監督を務めた映画『KIDS/キッズ』『ガンモ』であったり、スティーヴ・ブシェーミ監督・主演作の『トゥリーズ・ラウンジ』への出演から女優としてのキャリアをスタートさせていきますが、その前にはソニック・ユースやレモンヘッズのMVに出演したり『X-Girl Movie 1995』なる映像作品の共同執筆と出演など、ジェネレーションX界隈の人らしい見た目とキャラの人だったみたいです。

 で、元カレのハーモニー・コリンの監督作というと、あのポエマーギャング(笑)の印象が強い『スプリング・ブレイカーズ』が有名ですが、この映画の主演が今作にも登場するセレーナ・ゴメス

 また先述の『KIDS/キッズ』で共演しているのが先述の『ゾンビランド:ダブルタップ』で、新たな主要キャラとして出演しているロザリオ・ドーソンというかするのかかすらないのか微妙なところでの繋がりも見えてきます(笑)。

 なおWikipediaによると、パルプのジャーヴィス・コッカーとも付き合っていたことがあるとのこと。へえぇー。

ティルダ・スウィントン(ゼルダ・ウィンストン)

 ジャームッシュ監督作への出演はファンの方でしたらご存知なのでしょうから割愛します…ってか自分があまり知らないってだけですが。。

 なんにしても、この人は人間以外(または何か並外れた能力がある人)の存在を演じさせたら大概ハマりますね。天使もヴァンパイアも魔女も魔術師も何でもござれという特異な存在。

 『ドクター・ストレンジ』のときなんて原作のキャラがアジア人なので例によって「ホワイトウォッシング」だ!なんていう批判を受けたりしたようですが、それでもこの人がやるとやっぱり魔術師役としてやたらと説得力が出てしまうので全然おかしく感じないという。

 そして今回は(たぶん)宇宙人。ってかあの仏像…ポーズといい顔のデカさといい偽物感がハンパないw

 ルンバみたいに直線的にカクカクと歩くのはちょっとキャラを作り過ぎな気もしましたが、ゾンビが大量発生した夜からはなぜか普通に歩いていましたね(笑)。

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