個人的に劇場へ観に行けなかったことが非常~に悔やまれる前作『パシフィック・リム』から5年、ついに続編の『パシフィック・リム:アップライジング』が公開となりました。色々と情報が入ってくる中で、今作は監督がギレルモ・デル・トロじゃない!(制作その他でクレジットされています)ということが判明し、何かと気を揉んでいた人も多かったかと思いますが、蓋を開けてみればやっぱりパシフィック・リムは私たちを裏切りませんでした。
マジンガーZ世代のおっさんが世界中に!?
予告編にも出てきていましたが、イェーガー4体がそれぞれ順番に手に装備している武器をジャキーンッ!とかグリグリグリーッ!とかギュルルルルルーッッ!!!とかやる場面が、実写のヒーロー戦隊モノとかアニメなんかのお約束そのまんまで個人的にかなりツボりました(笑)。いいからはよ戦えや、みたいなw
ちなみにコチラ↓の1:44~のシーンになります。
スペイン語をちょっと勉強していた関係で、向こうのTV局のサイトやツイッターアカウントなんかをときどき見たりするんですが、昔のマジンガーZとかめっちゃ人気あったみたいですね。
いわゆるジャパニメーションと呼ばれるものが流行ったのはもうちょっと後の世代(ルパン三世やキャプテン翼、ドラゴンボールとか)がメインかと思っていたんですが、その時代のアニメを見て育ったエエ歳の大人は実は結構いるみたいです。そう考えるとギレルモさん以外にも同じ価値観を共有できる同士wと呼べるようなおっさんが他にたくさんいても不思議ではないのかも。
CGに「重さ」が感じられるかが懸案事項
前作と比べて大きく異なっている点のひとつが、今回の戦闘が「昼」だったということです。
これも予告で分かっていたことですが、前作では夜だったり海底だったりと「暗い場所」での闘いだったこともあって、イェーガーに重量感というか、「重さ」の概念みたいなものをちゃんと感じられるようなCGの作りになっていました。
今作では日中の闘いということで、その「重さ」が感じられるかが非常に気になっていたところでした。ただの奇麗なCGだったら「それトランスフォーマーじゃん」ってことになりますし…。
SWのep2や3でも、ドロイド軍とクローン軍が入り乱れての大戦争はたしかにスゲーーー!とは思うものの、重量感が全く感じられず、物質がそこにあるような感覚がまるでない、ただの絵という感じでしたが、そうなってもらっちゃあ困るわけです。
たとえ合成が丸わかりであっても、模型や着ぐるみのほうがよっぽど脳内で現実のものに変換できてワクワクするのは何故なんでしょうかね。特撮の巨匠レイ・ハリーハウゼンの『タイタンの戦い』や『シンドバッド三部作』などは、大人になった今でも子どもの頃に初めて見たときと変わらない感動を味わえる傑作ですが、『パシフィック・リム』シリーズもぜひそういう作品となってほしい……。『タイタンの戦い』でのメドゥーサ戦や、『シンバッド七回目の航海』でのスケルトン戦などは今見ても本っ当にカッコいいんですよねぇ。
というわけで、実際に見てきてどうだったかというと(ちなみにIMAX 3Dでの鑑賞でした)、前ほどじゃないかもしれないけど悪くはなかったです。
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