小ネタなど
古い映画ですし、ファンも多いのでとっくに語られ尽くしているものとは思いますが、私は他のレビューを全く見ていないので(笑)、自分が見て気付いたところなどについて書いていきます。
<獣の刻印>
ジョンの相棒チャズが運転していたタクシーの登録番号?が「3393」でした。これは数字を全て足すと「18」になり、18=6+6+6=「666」となります。
またビーマンがいるボウリング場の壁にレインボー模様のようなラインが描かれていましたが、このラインの形が「666」になっています。
それはそうとチャズ役のシャイア・ラブーフは、今作に関しては見た目といい雰囲気といい、ものすごくマイルズ・テラーっぽいなぁと思いました。『セッション』や『ダイバージェント』シリーズなどでのイヤな奴役がすっかり板についているあの人です。
<人間と悪魔のハーフブリードたち>
人間と悪魔のハーフブリードたちが集まっている部屋にジョンが乗り込むシーンがありましたが、その直前にアンジェラがプールで捕まったときに発砲して、その音にハーフブリードたちが反応する場面がありました。
このときの彼らの位置関係と、その後にジョンが乗り込んだときの彼らの位置関係が鏡面のように真逆となっていました。
<美女のハーフブリード>
その人間と悪魔のハーフブリードたちにジョンがスプリンクラーを使って聖水を浴びせた場面で、ジョンの前に出てきた美女・エリーは『ミッション:8ミニッツ』のクリスティーナ役や『ミッション・インポッシブル』シリーズでイーサン・ハントの妻ジュリアを演じたミシェル・モナハンさん。
Wikipediaによると何やら諸事情によって出演シーンがほとんどカットされたようです。どうりであんなチョイ役なのにやたら印象に残る美人が出てくるもんだ、と。カットされたシーンがYouTubeに上がっていましたので、興味がある方は探してみてはいかがでしょうか。
カットされたシーンの内容と動画のコメントなどから、エリーとジョンの関係は原作では色々と深いものがあるようなので、もしかしたら映画のなかでのジョンとアンジェラの関係というか絆みたいなものがぼやけてしまうことを懸念したのかも…なんて。実際のところは分かりませんけど。。
最後にちょっとオカルト・陰謀系の話題を
というわけで、この映画では地獄の住人である悪魔たちが人間界にやってくるのを防ぐことができましたが、私たちが暮らす現実世界のほうはいよいよ悪魔の種が芽を吹いてきたような、そんな気配もしてきました。。
目に見えないコロナウイルスという脅威と、それに対する不安や怖れ、政府や特定の国、人に対しての怒りや疑い、失望。さらには外国でのアジア人(もちろん日本人を含む)への攻撃や差別など…。
悪魔は直接手を下さなくても「不安」や「怖れ」をばらまくだけで、あとは人間同士がその怖れによって疑いや怒りを増幅させて勝手にお互いを潰し合うようになるのですから恐ろしいものです。
いつまでも人間の意識が変わらないままでは、遠くない将来のどこかで漫画版『デビルマン』のようなことが起こってしまうかもしれません。
そしてウイルス問題と同時進行するような形で、アフリカで大量発生した4000億匹のバッタが作物を食い尽くしながらし、ついに中国国境にまで到達したという報道も数日前にありました。
これがどれくらい恐ろしいことであるかは大体想像がつくのではないかと思います。一言で言ってしまえばこれは、
人間がどうにかできるレベルではない
という事態だということ。もちろんこれが黙示録で、いよいよ世界の終わりだ~ということではないのでしょうが、最終的には自然の力や摂理(地形や気候など)によって収束化するのを待つしかないような状況なのでしょうね。
オリンピックが中止になるのでは…という予想は陰謀論者の間で数年前から語られていましたが、まさかこういったウイルス問題など中止となる現実的な可能性として挙がってくるとは思いもしませんでした。本日は2月22日で猫の日ですが、一体この先どうなるのやら……
さて、こういった社会情勢ということもあってか、ここ最近のYouTubeではオカルトや都市伝説界隈の人たちがこぞって某ミスター都市伝説氏や謎のアカウント?によって公開されたメッセージ動画についての謎解き合戦をしているようです。
この件についてはちょっと考えるところがあるのであまり関心が持てず、その辺の動画も多くは見ていないのですが、やっぱりみんなそこで暗示されていること──つまり「外側の状況」にばかり意識が向かっているようで、そういう人たちの不安や怖れのエネルギーが動画やコメント欄から溢れんばかりに出ています。。
たとえその謎解きゲームが解けたからといっても、今まで知らなかった世の中の裏側みたいなものが少し解っただけで、本人の心の在り方や意識は変わらないでしょう。
むしろそんなこと知りもしない、興味もない、といった人たちよりも多少物事の動きに敏感になっている分だけ、いざ大変な状況になったときには冷静な行動を取るどころか、逆にいの一番にパニックになって周りに巻き込みそうな気がします…。
情報を得ること、知識を得ることは大事なことかもしれませんが、自分の外側で起こることばかりに意識を向けて、その「外側の状況」が変わるたびに右往左往していては何も変わらないでしょうし、そもそもメッセージを発信した人たちが望んでいる「日本人の意識の変容」とはどういうことか、結局全く伝わっていないということに他なりません。
どうせオカルトや陰謀論方面に足を踏み入れるんだったら、いま本当にやるべきことはそういう動画を見て不安になることではなくて、自分の内側に意識を向けて、自分とは何か、この世界とは何か、死後の世界や高次の存在のこと、今この時代に日本人として生を受けたことの意味など、自分の内側から拡がる世界のことを見つけに行くことではないかと思うのです。
というわけで、SNSやYouTubeでわざわざ不安を探すくらいなら、瞑想する習慣でもつけましょう。
【追記2020/04/08】
この世界はマトリックスであり、望む幸せはパラドックスの向こう側にあるのだろうと思っています。
こんな世の中になってしまった今、人が望む未来、幸せというものは大きく変わってしまったのではないでしょうか。
世俗的なものよりももっと根源的でシンプルな願いとなっているのでは…
でもそれはパラドックスの向こう側にあるのです。だからただ求めても手に入らない。
ですが多くの日本人にはそれを理解するための何かが、奥底にあると私は考えています。
自分でもなんで『コンスタンティン』のレビューにこれを書いてるのかなぁと思ったら、映画の中に思いっきしヒントが出てましたw
なおこの映画のレビューの最後のほうに、これに繋がる大事なことを書いていますので映画を見てない方はそこだけでも見ていただけたらと。
『ジョン・ウィック』シリーズは3作レビューを書いていますのでよろしければどうぞ
「パパ・ミッドナイト」役のジャイモン・フンスーさんが恐い能力者のボスキャラとして登場する『PUSH 光と闇の能力者』
チャズ役のシャイア・ラブーフと雰囲気が似ているマイルズ・テラーも出演する『ダイバージェント』シリーズも3作レビューを書いています
こちらはクラシカルなモンスター映画
こちらは黄泉の世界から復讐のために蘇った男の物語
宗教的メタファーが多く含まれる、いろんな意味で怖い話題のスペイン映画
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