その66 「このコロナウイルスのパンデミックが早く終息しますように!」
¡Ojalá termine pronto esta pandemia del coronavirus!
オハラ テルミネ プロント エスタ パンデミア デル コロナヴィルス!
(このコロナウイルスのパンデミックが早く終息しますように!)
これまで結構な数のフレーズを紹介してきましたが、ここ最近、以下のフレーズへのアクセスが増えています。
スペインや中南米をはじめ海外からのアクセスも何気に多いのですが、この世界規模で大変なことになっているなか、検索して見にきて下さった方々がどのような気持ちでこれらのフレーズを知りたいと思ったのかを考えると、胸が痛みます。
海外ではアジア人に対する差別的行為や発言が増えているというのは事実かもしれません。
ですがここを見に来られた方はスペイン語圏の国に大事な方がいて、お互いを気遣って安否確認をしたり励まし合ったりしているのではないかと思います。
そのような人と人の和や友情が、無知と怖れからくる差別を越えていくことを切に望むとともに、今回のコロナウイルスが一刻も早く終息することを願っています。
「¡Ojalá(que)~!」(オハラ(ケ)~)は
「どうか~しますように!」「~だといいなぁ!」
といった願望文で使われます。
「~であることを望みます」というときには
「Deseo (que)~」(デセオ(ケ)~)
「~であることを期待します」といったときには
「Espero (que)~」「エスペロ(ケ)~」
というフレーズを使ったりします。
ですので「どうか終息しますように!」というよりもう少しだけ冷静なニュアンスで
「終息することを望みます/期待します」と言いたいときは「!」を外して「Ojalá」の代わりに「Deseo」「Espero」に置き換えてみてください。
これらは丸暗記で使える「基本会話フレーズ」ではないかと思いますが、例外的に取り上げました。
追記:3月最後の週末、普通にYouTubeを見ていたらアカウントがGoogleの個人アカウント(大元のやつ)に勝手に切り替わっていたようで、表示される動画のほとんどが自分のiTunesに関連する曲ばかりになって何事かと思いました。
その動画の中に、5〜6年前に知ったときはおそらくまだ十代半ばくらいだった、とある女性アーティストの新曲でバズっているのがあるのを見つけました。
動画を見てみるとそれは今回のコロナウイルスによる隔離生活で大変な思いをしている全ての人々と、医療従事者など人々のために日々頑張っている方々へ向けての応援歌のようなものでした。
今のスペインは感染者のおよそ12人に一人が亡くなるという状態。(イタリアの割合はそれ以上)
家から出られず、いつ終息するのかわからない不安と怖さ、そしてもちろん隔離された日々のなかで仕事や将来の生活に対しての心配も常に頭をよぎることでしょう。
この動画のように少しでも前向きに乗り越えよう、乗り切ろうと思える人もいれば、ストレスと怖れに耐えきれず塞ぎ込んだり暴力的になったりする人もいるのでしょう。
そしてこういう歌に勇気付けられる時期も過ぎて、もっとこの状況が長引けばそれすら響かなくなる日がやってくるのかもしれません。人間はそんなに我慢強くできてはいませんから。
一日の間に何度も何度も心が折れて負けそうになったとしても、それでも何とかなる、またいつものあの場所に戻れる、と信じて耐えてほしいと思います。
日本もいつ欧米のような非常事態になるかわかりません。といっても不安とストレス漬けで体調を崩して免疫力を下げるようなことはないように、でも正しい危機感を持って行動していきたいところです。
このあとさらに3つほど、今のこの大変なときに相手にかけてあげたいフレーズを紹介します。
画像の中の文字で、黄色い箇所やアクセント記号付きの文字(é、áなど)が強く発音するところです。
…が、相手への問いかけだったり文脈の流れ、強調の具合などのニュアンスによって変わってきたりしますので、必ずしもこの通りとは限りません。
さらにこのシリーズを作っていて、少しずつその辺が統一されなくなってきましたので(笑)、イントネーションの強弱ポイントにつきましてはあくまで参考程度として見ていただけると嬉しいです。
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