私は92年に『ポンヌフの恋人』 を観てからレオス・カラックスの映画にドハマりしてしまったので、99年の『ポーラX』 から2008年のオムニバス映画『TOKYO!』 までの空白期間はたいそう長く感じられたのでした。
そんな時期に公開されたこの『ツバル』は、いわゆる“アレックス青春三部作” の最後である『ポンヌフの恋人』以降見ることのなかったドニ・ラヴァンが主演 ということで、そりゃあもう喜び勇んで観にいったわけです。そしてそこでヒロインを演じていた美少女がチュルパン・ハマートヴァ だった、というわけなのですね。
当時のチラシ。サイズも含めて全体に可愛い作りです
当時こういった特集が組まれたりしました。(紙が歪んでてすみません)
2020年4月現在、この業界も非常に厳しい状況にありますがミニシアター文化が今後も残ってくれることを切に願います。
『ツバル』はなんとも不思議なおとぎ話のような世界観 でなかなかのオススメ映画ではあるのですが、2020年4月現在、配信などもされていないようですし見る機会があまりなさそうなのが残念なところ。
なおチュルパン・ハマートヴァはロシア連邦・タタールスタン共和国出身のタタール人 (名前はタタール語で「明けの明星」 という意味)だそうですが、タタールといえばフィギュアスケートのアリーナ・ザギトワもタタール系 らしいですね。そう言われてみると『ツバル』の頃のチュルパン・ハマートヴァは結構ザギトワっぽいかもなー、と思えてきたりして。
『ツバル』パンフレットより
こちらもパンフレットから。
輪郭とかけっこう似てるような…
まぁ要するに可愛いということですね(笑)。
あとアレックスの姉アリアネ 役の方も、若い頃 (今も若いけど)のブリー・ラーソンみたいな顔 で可愛いんですが、他に日本で見ることができる出演作はなさそうでした。
© 2003 Sony Pictures Classics. All rights reserved.
そして母クリスティアーネ役の方については、この人はどこかで見たことがある! と思って映画を見ていたんですが、調べてみたらこちらも他の出演作は知らない映画ばかり。。
© 2003 Sony Pictures Classics. All rights reserved.
ふたりとも旧東ドイツの出身 とのことで、その辺は役に説得力があって「なるほど」という感じなのですが、主演のダニエル・ブリュールはドイツ人ながら生まれはスペインのバルセロナなので、果たしてアレックス役を演じるうえでの説得力という意味で本国ドイツではどうだったのか、気になるところです。父親がドイツのどこの出身だったのかにもよるかもしれませんね。
それと最後に、かなりどうでもいいことですが見ていて気が付いたので…
オープニングで表示される出演者の名前は基本的に全て大文字表記 だったのですが、「i」だけ小文字 になっていました。
これはどんな意味があるんだろう…と思ってみていたんですが、おそらく原題『GOOD BYE LENIN!』 の「!」 とかけて、そのエクスクラメーションが逆さになったような「i」だけ小文字にしたのではないかと。他にもっと大きな意味があったりしたらすみません(笑)。
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