【MBTI】自己啓発っぽい話①──人を頼れないINFJが溜め込んだ感情を解放するには【実体験も】

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 続いて2つ目の方法です。ここからが自己啓発的な方法になっていきますが、知らない方にとってこれは溜め込んだ気持ちを解放する方法だけではなく、今後の人生できっと何かの役に立つものとなるはずです。それは、

 

いま自分が「自分」として認識している存在を「もっと根源的な存在としての自分」の視点で観測する

 

 ということです。

 

 …何言ってんだ、って話ですよね(笑)。

 

 

 私たちは通常「自分」という存在は「身体を持ったひとりの人間である“私”=自分」であると認識していることと思います。科学が全てだと信じて疑わない人は脳が思考していて、感情もそこから生まれる電気信号のひとつだと考えていることでしょう。

 

でも違います。

 

 この「身体」と「心」が一心同体になっている「私」が自分であるというのは間違いではないのですが、人が「自分」だと思っている自らの「身体」というものは、この3次元世界に存在するための入れ物、アバターのようなものです。自分とは心であり魂です。そしてそれは身体とくっついていますが、別のものです。だから思考したり感情が生まれるのは脳による信号などという機械的なものではないんです。

 とはいえ、科学的に証明しようとしたらそういう結果が出るのかもしれません。でもそれは3次元世界での概念・枠組みに当てはめるために科学というツールを用いて答えを出そうとしているからそうなるだけであって、本当の、根源的な意味での心や魂、自我というものは身体とイコールではないのです。

 

 

 幽体離脱をしたことがある人などは、死後の世界の一歩手前まで行くという体験をすることによって身体=心・魂ではないことを認識したりしますが、私も十代の頃にそれとは別の体験によって身体と魂は同一のものではない、ということを知りました。残念ながら自分の場合はそれが人生で最も怖ろしい体験だったのですが。。。

 

 話についてこられない人もいるかもしれませんが続けます(笑)。この

 

「自分」という存在を別の視点(もっと根源的な存在の「自分」による視点)で観察する

 

 という行為は、主観から客観となることで「身体」から自我をほんの少しだけ切り離すという試みとなります。そのふたつの間にほんの少しでも距離ができることによって冷静に自分を見ることができるという理屈です。やり方のコツとしては、

 

「自分」を身体から意識だけを後ろに抜くイメージ(映画『ドクター・ストレンジ』や『アベンジャーズ/エンドゲーム』でドクター・ストレンジやエンシェント・ワンがやるやつ)で、身体から少し離れて空中から見下ろしている/もしくは後方から見ている

 

 というような視点を意識し、

 

第三者的に「辛いと思っている自分を眺めてみる」

 

 ことです。「自分」という存在の本体は、普段「自分」だと思っているその身体を持つ存在ではなく、その身体にリンクして操っている者である──そんなイメージ。超絶リアルな3次元立体ゲームをプレイしているゲーマーの視点です。

 そしてこの感覚を身につけることの利点のひとつは、第三者として「自分」をみることで肉体的・精神的な痛みからわずかでも切り離すことが出来るということです。

 

 

 映画『ターミネーター』で、カイル・リースがサラ・コナーに

 

「痛みは切り離せる」

 

 と言う場面がありました。このセリフが心に残っている人は結構多いと思うのですが、切り離すということはこの「自分」と思っている(身体とセットになっている)存在を主体ではなく客体として扱うことによって起こせるものです。

 

いま「自分」は痛みを感じている

 

から

 

いま「自分」が痛みを感じていることを知っている

 

へ。

 

 

誰かの態度・発言・起きた出来事に対して「自分」はいま猛烈に怒りが湧いている

 

から

 

誰かの態度・発言・起きた出来事に対して猛烈に怒りが湧いている「自分」を見ている

 

──

 

 この違いです。それぞれ前者は痛みや怒りを感じているのが自分本体。後者は痛みや怒りを感じている自分を上から見ているもうひとりの自分の視点です。上から見ている自分は痛んでいませんし、怒りに震えてもいません。

 もちろん完璧にこれが出来れば無敵なわけですから、そこまでのレベルに到達できる人はまずいません。

 ですがこれをやってみると「あっ、なんか言ってることが解ったかも…」と感じる瞬間がやってきます。

 

つい瞬間湯沸かし器的にキレてしまうんだけど、別にいつまでも怒ってるわけじゃないんだよなぁ…でもその瞬間は制御できなくて怒っちゃうんだよなぁ。。。

 

 という人は、その瞬間をどうにかうまくやり過ごすことができればキレ癖が直り人間関係もずっとよくなることでしょう。同時に周りからの評判も大きく変わってくるはずです。

 

 

 これはとにかく訓練するしかないのですが、やってみて損をすることは絶対にありません。むしろ人として必ず成長できます。私はこれを2017年にやり始めましたが最初にうちはなかなかうまくいきませんでした。でもやり続けていくと必ず出来るようになるんです。もちろん二度とキレなくなる、ということではありません。ですが、無駄に怒ったり瞬間的にブチギレたりすることが圧倒的に少なくなりました。これをやるにあたってとにかく意識するのは、

 

「あ、今自分は辛いと思っているな」「あ、今自分は怒ってるんだな」と自覚すること

 

 です。自覚する、ということはそれを客観的に観察していることになるので主体から客体に少しだけ心が移動しているんです。客体は制御している者ではないので、痛みや怒りを持っている者ではありません。

 ぜひこのことを認識できるようになってください。きっと人生が変わります。

 もしかしたらこの方法ってアンガーマネージメントの手法に取り入れられていたりするのかもしれません。私はそういった直接的な提示をする学びの場にはあまり興味がなくて(自分で考えなくなるから)、広い分野から自分が必要としている答えを探すことも含めて自分自身で学ぶのが好きなので実際どうなのかは知らないのですが。。

comment

  1. ゆり より:

    何度も拝読しています。社会人になって約10年職場で周りを頼れずいつも自分の中でキャパオーバーで爆発して周りに迷惑をかける前に辞めよう、を繰り返してきました。自分は何か病気なのか?と常に不安を抱えてきましたが、こちらのブログの内容は正に私が抱えている問題をまとめていただいていて目から鱗でした。自分を客観視する、正直とても難しいとやってみて感じました。でもこちらを何度も見返させていただき少しでも前向きに生きられるようになりたいと思わせていただきました。御礼申し上げます。ありがとうございます。

    • 暖かいコメント、本当にありがとうございます。
      言葉の端々から誠実さや人を気遣う優しさが感じられ、とても嬉しく思っています。

      そして同時に、今まさに現在進行形で私が書いたことと同じような問題を抱えておられるということを思うと、それがどれだけ辛いかがよく分かるだけに、胸が苦しくなります。私と違って10年もそのような状況に向き合ってこられているわけですから、私などとは比べものにならないくらいに大変な気苦労をされていることと思います。

      ですから本来であれば私が偉そうに何か言えるような立場ではないのですが、ブログ主の特権(笑)でちょっと補足的に書かせていただきたいと思います。

      「自分を客観視する」ということがとても難しく感じた、とのことですが、逆に言うとそれがご自身の抱えている悩みや苦しみとリンクしているというか、密接に繋がっている状態である証拠でもあるように感じられました。
      辛さや苦しさの渦中にいるときにそんなふうに自分を客観視してみよう、なんていう心の余裕は生まれませんよね。。

      客観視できなくていいと思います。くれぐれも出来なかったことを責めたり、出来ないことに落ち込んだりはしないでくださいね。むしろそんなに苦しいときにそれをやろうとした自分を全力で褒めて肯定してください。

      そもそも、他の人たちが自分の荷物だけを持って歩いている中で、誰かの荷物や落ちている何かを、自らの良心とか責任感で抱え込み、その重さにふぅふぅ言いながらひとり頑張っている状態なんだと思います。

      本当は誰かに気付いてもらって、その荷物のうちのほんの少しを持ってもらうだけで報われる──何ならたった一言、上辺じゃない本心で何か労いや感謝の言葉をかけてもらうだけでも頑張れたりもするのでしょうけど、現実の世界ではなかなかそういう人は現れないものですよね。

      そんなある種孤独な戦いを日々続けている自分には、誰かに否定されるようなことなんて何一つあるはずがない、足りない努力なんてものがあるはずがない。そう考えてみてください。そして自分が自分の味方になってあげてください。

      ゆりさんは自分から他の人の荷物を抱えキャパオーバーになるほど大変な思いをされているのに、それでもなお「周りに迷惑をかける前に」ということを考える方なんですよね。私はこの一節を読んだだけで泣けてきました。どうしてそう考えるのかが痛いほど分かるからです。

      「自分は何も間違ってない」と思うことを推奨すると、それだと利己的で身勝手な人間になってしまうじゃないか!という意見が出てくるかもしれませんが、INFJがそんなふうに利己的に考えられるのであればこんな辛さは初めから経験してないよ、って話ですよね。それが出来ないからこうなってるわけで。

      ですので一切の罪悪感を感じる必要ナシに、自分を肯定してみてください。そのうえで日々の生活の中でイライラしたりキレそうになってしまったときに

      「あ、またイライラした」
      「あ、今キレそうになった…ふ〜ん、こういうときに自分ってキレるんだな」

      といった感じで「自分を観察する」自分の視点を持ってみてください。イライラや怒りを無理に収めようとする必要はありません。それは仕方がないことなので、そのときはどうぞイラついたり怒ったりしてあげてください。その感情が収まったところで「あ、そうか。さっきはそんな感情に支配されてたんだ〜」と思い直すだけで最初のうちは十分です。

      この「自分を観察するという行為」によって、怒りが収まるまでの時間が今までよりもちょっとだけ早まるということを知る実験の機会だと思って、遊び程度の軽い感覚でやってみていただければと思います。頑張って取り組もうとしなくていいので、気楽にやってみてください。続けていくと、ある日必ず「あれっ」と内面の変化を実感する日がやってきます。

      優しさや責任感、正義感から背負ったことによって結果的にマイナスのエネルギーを溜めてしまっている状態なのだとしたら、そのマイナスのエネルギーを減らしてプラスのものを自分の中に少しずつでも増やしていけたら、自分の周りの世界にも同じように少しずつ変化が現れてくると私は信じています。

      実はちょうど昨日から書き始めたことの中に、この「自分を観察する」自分の視点についての経験談なんかもあったのでタイムリーだなぁと思ってつい長々と書いてしまいました。。
      決して上から目線のアドバイスをしようと思っているわけではありませんし、悩みを解決してあげようというような恩着せがましい気持ちで書いているわけでもないのですが、もし疎ましく感じたり気を悪くされてしまうようでしたら、おっさんの戯言と思ってどうぞ受け流してくださいませ。

      生き辛さが和らいで状況がよくなっていくことを願っております。

      • ゆり より:

        まさかご返信とアドバイスまで…ありがとうございます。今日もまた自分の振り返りのため拝見してしています。
        唯一の親友の幼馴染も両親でさえも私のこの性格や気質は決して理解してもらえていない、と思っています。そんななか初めて共感していただけたことがこんなに力になるのだな…と感動しています。
        「あれっ」と思える日が来るようできることを少しずつやってみようと思います。
        お忙しい中本当にありがとうございました。

        • 調子に乗って書きすぎてしまい失礼しました。。
          きっとブログを書いている自分自身が一番、共感してくださる方からの言葉に助けられているんだと思います。
          私も日常生活で実際に接する人の中に同じ価値観を共有できる人はいないのですが、MBTIというものをきっかけにして世の中には世代や性別を超えて自分と同じような考えを持っている人がたしかに存在する、ということが分かって良かったと思っています。
          こちらこそ、ありがとうございました。

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