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『REC: レック/ザ・クアランティン』

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映画『REC: レック/ザ・クアランティン』──かなり忠実なリメイクだが…【ざっくり感想版】

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 スペイン発の大ヒットホラー映画で、合計4作からなる『REC/レック』シリーズ

 その第1作をアメリカでリメイクしたのがこの『REC: レック/ザ・クアランティン』です。さらにこのあと続編の『REC- レック/ザ・クアランティン2 ターミナルの惨劇』も公開されていますので、この『~ザ・クアランティン』はそれなりに成功したということなのでしょうかね。

 「ロッテン・トマト」や「インターネット・ムービー・データベース」などでの評価は

 

真ん中よりはちょっとだけ上

 

 といった感じとなっておりました。

 

 

オリジナル版に忠実

 最初のカメリハのシーンから始まり、消防署でのやり取りや、食堂で署員と交流したりバスケをしたりといったあたりもオリジナル版『REC/レック』を忠実になぞらえて進んでいきます。

 消防署員がマッチョで脳筋タイプが多そうなところがいかにもアメリカン(笑)。軽い下ネタ系の言動も、いかにも脳筋タイプの男がいいそうな感じ…でもないか。。

 そして事件が起こる「例のマンション」に着いてからの展開もオリジナル版とほぼ同じです。こちらは舞台がロサンゼルスのダウンタウンということで、ヒスパニック系や英語の分からないアフリカ人家族などが住んでおり、その辺はお国柄・地域柄に合わせているようでした。(なおオリジナル版では日本人夫婦が外国人枠wで入居)

 住人が飼っている犬が動物病院で発症して次々と他の動物を襲った──というくだりや、バアさん襲来(発症まで少し違いあり)、署員の落下、調査に来た男も感染、上の階から出ようとして狙撃される、少女の発症と階段に母親を拘束、管理人の鍵を探しに行く流れ、屋根裏部屋に逃げ込む、といったあたりも実に忠実にリメイクしてあるなといった印象でした。

 

 だからこそ感じる「で?」っていう感想(笑)。

 

そのまんまじゃねーかw

 

 と思いますよね。。それでもアメリカならではの懐の深さで、オリジナル版よりも魅力的なキャストであったり怖さ倍増の映像テクなんかがあったのであれば「これはこれでいいな」と思えたのでしょうけど…

 

主役が可愛くない……

 

展開が同じだからあんまり怖くもないし……

 

 だったのでした。。

 オリジナル版で主人公アンヘラを演じたマヌエラ・ベラスコさんは顔も可愛くてタンクトップ姿が適度にエロく(笑)、以前何かのキーワードで検索したら「アンヘラたん」とか呼ばれててイラストなんかもけっこう描かれてたりと、なにげに人気だったようなのですが、今作のほうはというと「素材の数なら圧勝しているはずのアメリカでこれかよ…」っていう主役の地味っぷり。。。

 

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主演女優について

 で、問題(笑)の主役アンジェラ・ヴァイダル(この名前もオリジナル版と全く同じで、こちらは英語読み。本家のほうはスペイン語読みでアンヘラ・ヴィダル)を演じたジェニファー・カーペンターさんですが、実話を元にした悪魔憑き・エクソシスト系の映画『エミリー・ローズ』で主人公(?)のエミリー・ローズ役だった人。この映画は一時期CSの映画チャンネルで放送されていましたが、精神的にキツそうな映画っぽかったので終盤からしか見ていない作品でした。

 『エミリー・ローズ』での演技が認められたのか今作でまたホラー映画に抜擢されたようなのですが、カメラマンの持つテレビカメラ視点によるPOV形式の映画で、そのカメラマンとTVリポーターという関係からして、映画に(またはカメラの映像に)ほぼずっとアップで登場し続けるキャラなのに、その主役を地味にしてどうすんの…

 ちなみに今作の続編『REC- レック/ザ・クアランティン2 ターミナルの惨劇』では、何がいけなかったのか理解したようでこの辺の問題はだいぶ改善してきたな、といった印象でした(笑)。そちらのレビューもよろしければどうぞ。

 

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 また、マンションの住人で主人公よりも美人(ごめんなさい)なラテン系の女性サディを演じていたダニア・ラミレス『X-MEN:ファイナル・ディシジョン』でのカリスト役や、ドラマ『HEROES』でマヤ役(目から黒い涙が流れる人…でしたっけ)だった方。

 でもせっかくの美人枠なのに内容的にあまりカメラに映らないため(しかも画面も暗いし)その役割を十分担うことが出来たかはかなり微妙…。

 

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オリジナル版との最大の違い

 クライマックス近くまで、ほとんどオリジナル版に忠実に展開してきましたが、最後の舞台となる屋根裏部屋で大きな違いが出てきました。

 オリジナル版『REC/レック』では、悪魔憑き的な要素が部屋に貼られた記事やテープレコーダーの音声などに多く見られましたが、こちらでは怪しげな動物実験の形跡と「ハルマゲドン・ウイルス」「カルト信者、平気研究所に侵入か」などと書かれた新聞記事が貼られていたりと、原因がウイルステロによるものとなっていました。

 でもそうだとしたら、世界を破滅させようとしているようなテロ集団(この集団の目的は次作で判明)が、こんな一般人も多く住んでいるマンションの小さな屋根裏部屋なんかで殺人ウイルスの実験ができるのかっていうのも疑問だし(空調もろくに効いてなさそうだし…)、そもそも

 

じゃああの最後のバケモノはなんなんだよw

 

 って話なんですよねー。

 

 オリジナル版では、あの屋根裏部屋の怪物は(映画では詳しく描かれていませんでしたが)メデイロスという少女が恐ろしい怪物となってしまうまでのとても悲しい由来というものがちゃんと設定としてあるのですが、こちらはそこまでいちいち考えてなさそう(笑)。

 個人的には次作『REC- レック/ザ・クアランティン2 ターミナルの惨劇』のほうが映画としては面白かったのですが、今作も本家に負けない美人が主人公だったらずいぶん違ったのかも。。

 もちろんこれはあくまでも個人的な一日本人の好みによる感想ですので(笑)。主演の彼女も向こうではゴージャスな美人という括りなのかもしれませんし…。

 

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三崎町三丁目通信の主筆・Kです(個人運営ですが)。映画の感想を中心に、趣味で続けているスペイン語学習(DELE A2取得で止まっています)と最近始めた英語学習のことなどを書いています。本業はフリーランスのグラフィック&エディトリアルデザイナー。びっくりするくらい将棋が弱いです。

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