その89 「何も問題ないよ」
No hay ningún problema.
ノ アイ ニングン プロブレマ
(何も問題ないよ)
「No hay problema.」(ノ アイ プロブレマ)で「問題はありません」という意味になりますが、それだけだとそっけないというか、ややつっけんどんな印象があります。(あくまで個人の印象です)
そこに「なにひとつ~ない」「何も/誰も~ない」といった意味の「ningún」(ニングン)を加えて
「全く問題ないよ」
「なにひとつ問題なんてないよ」
といったニュアンスにすることで相手をより安心させるフレーズとなる、というわけですね。
なお、この
「ningún」
(ニングン)
<※元々は「ninguno/ninguna」(ニングノ/ニングナ)ですが男性単数名詞の前に入ると語尾の「o」が抜けます>
と対をなす単語として「(なにかしらが)(なんらかが)ある」という意味の
「alguno/alguna」
(アルグノ/アルグナ)
を使って「何か質問がありますか?」と言いたい場合は
¿Hay alguna pregunta?
アイ アルグナ プレグンタ?
となります。
上の「何か質問がありますか?」のフレーズには「~がある/~がいる」という動詞「haber」(アベール)が使われています。
これは対象が不特定というか客観的というか、フォーカスする方向が誰か特定に向けているわけではないときに使われる動詞ですが(例えば教室で先生が生徒みんなに対して訊ねるときや、議会などで進行役の人が全体に対して言う場合など)、そうではなく対象をピンポイントにして
「君は何か質問がある?」
といったように「相手(君)が質問を持っているかどうか」というニュアンスで訊ねる場合は
¿Tienes alguna pregunta?
ティエネス アルグナ プレグンタ?
といった言い方をします。まぁどちらかひとつを覚えていればよいのではないかと…
この「tienes」(ティエネス)の元となる動詞「tener」(テネール)を使ったフレーズは、その55、その56、その65などでも紹介していますので、気になる方はどうぞそちらもご参考ください。
画像の中の文字で、黄色い箇所やアクセント記号付きの文字(é、áなど)が強く発音するところです。
…が、相手への問いかけだったり文脈の流れ、強調の具合などのニュアンスによって変わってきたりしますので、必ずしもこの通りとは限りません。
さらにこのシリーズを作っていて、少しずつその辺が統一されなくなってきましたので(笑)、イントネーションの強弱ポイントにつきましてはあくまで参考程度として見ていただけると嬉しいです。
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