1984年の映画『ストリート・オブ・ファイヤー』は、ある世代以降の方ならたとえ映画を見たことがなくても曲は聴いたことがある、という人が大多数なんじゃないかというくらいに主題歌が有名(それはカバーのほうかもしれませんがw)で、映画と主題歌がセットでヒットした作品でした。
MTV文化の本格的な幕開けとなった80年代は、ヒットソングはミュージックビデオとともに人々に届けられる時代となりました。映画の主題歌やテーマ曲はその流れに乗り、映画の名場面との相乗効果でヒットチャートの上位に名を連ねるようになったのでした。
『フラッシュダンス』『フットルース』『トップガン』『ロッキー3・4』などなど、これぞ「ザ・80’s」と言えるような映画は、オリジナルの主題歌・劇中歌もすぐに頭に思い浮かびます。ここ10数年くらいのアメリカ映画は主題歌やテーマ曲も昔の曲ばっかりで、オリジナルの新曲で耳に残るものってディズニーの某作品などごく少数…といった印象。。
ところで下の動画…数年前にこの右側の映像を見た方は多いと思いますが、こうやって比較するとまた面白いですねw
そんな時代でしたので、80年代のアメリカはキラキラと華やいだ国のように思えたものです。
今では、というかとうの昔からアメリカというとネガティブなイメージばかりになってしまい(行ってみたい場所はありますが)、遠く離れた日本からコンテンツを楽しむだけで十分といった感じになっていますが、この『ストリート・オブ・ファイヤー』は、キラキラしていたアメリカを代表する映画のひとつだと思っています。
今なら堂々と言える本作への想い
『ストリート・オブ・ファイヤー』は初めて見たときからすごく好きな映画のひとつとして、自分の中では今でも結構な上位ランクの作品であり続けているのですが、堂々と誰かにこの映画を「大好きな作品」と言うのは正直少し気が引けていました。
もちろん好きな映画であることは伝えていましたが、常に
みたいな予防線を張りつつ…といった言い方をしていたわけです(笑)。
などという面倒くさいエクスキューズをいちいち付けて語ってたんですよね。今の自分からしてみたら「うるせぇよ!!w」としか思わないのですが(笑)。
てなわけで要するに大好きなのですが、それでも大手を振って絶賛できなかった…というかただ普通に絶賛するのが恥ずかしいと感じた理由は、この映画がいろんな面で
ちょっと気恥ずかしく感じる映画
であり、さらにいろいろとツッコミどころも多い作品であるからです。おそらく今これを読んでくださっている方なら「だよねw」とある程度同意していただけることと思いますが(笑)、とりあえずそのツッコミポイントを挙げてみようと思います。
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