映画館で見た予告だけでお腹いっぱいな印象だったこの『ランペイジ 巨獣大乱闘』ですが、なぜか現在「ひとりドウェイン・ジョンソン祭り」状態のため(笑)、先日の『ベイウォッチ』に続いてNetflixで見てみることにしました。
ツッコミどころは山ほどあるものの、なぜか憎めない…そんな映画でした。
本当は『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』が見たかったのですが、こちらは2019年8月現在、Netflixになかったので。。
(追記12/13:レビュー追加しました! よろしければそちらもどうぞ)
日本と海外、訴求ポイントの違い
作品のポスターやチラシのビジュアルは、国によって違ってくる場合が多いようですが、今作は本国アメリカをはじめ他の英語圏以外の国々でも大部分が「巨大化した動物たちとドウェイン・ジョンソンの組み合わせ」で、何を売りとしているかは説明不要、もう見たまんまwといった感じになっています。
そしてキャッチコピーも
「BIG MEETS BIGGER」
ですよね! やっぱりそこですよねー、っていう(笑)。
ですが日本版のチラシを見ると、大都会で巨大化(&凶暴化)した3体の巨獣をメインに、攻撃を加えようとしている軍の戦闘機、そして逃げまどう人々の姿が描かれているだけで、なんとドウェイン・ジョンソンの姿がありません(笑)。
キャッチコピーのほうも
「巨大化が、止まらない。」
やはりこの辺の訴求ポイントの明らかな違いが、日本という怪獣映画に関しては独自の解釈、一家言を持った国ならではといった感じです(笑)。
さらにチラシ裏面のリード文(本文などの前に入る導入部分)と、本文にあたるネームはこのようになっています。
【リード】
それは人類の誰も気づかぬうちに始まった。
最新を誇る遺伝子実験の失敗によって、なんと普通の動物たちが突如進化し始める!
ゴリラ、オオカミ、ワニなどが猛烈に巨大化し、凶暴化してしまう。
ヤツらの成長はとどまることを知らず、
もはやクソデカい巨獣と化し、陸・海・空おかまいなしに街で破壊の限りを尽くす大乱闘をおっぱじめる!
シカゴを舞台に、巨獣たちの暴れる理由は一体なんなのか?
生物ピラミッドが一夜にしてひっくり返った人間たちに、巨獣たちの大乱闘を止めることができるのか?
……微妙にオラついた語り口調はともかく、主役のドウェイン・ジョンソンはどこいった?(笑)
【本文】
ハイブリッドな成長をうながす巨獣の遺伝子は、発狂しそうなほど滋養満点。サメの成長が止まらない遺伝子だけでなく、シロナガスクジラの成長率、カブトムシの強靭さ、チーターのスピード、トゲマウスの細胞修復能力など、ありとあらゆる異なる遺伝子を混ぜ合わせた予測不能の特殊生物たちだ。ワニの黒いウロコはチタンより硬く、足の指は車の大きさを超え、尻尾の先がスパイクボールのように変異し、ドラゴンと恐竜が合体したような姿に。ヤツらは時にタッグを組み、戦闘機や戦車に真っ向から向かってくるから、こりゃたまらん!! もちろん巨獣同士のバトルも満載!!
最弱となった人類側の代表は、あの「ロック様」ことドウェイン・ジョンソン(元WWE世界王者8度制覇の最強プロレスラー)演じる霊長類学者デイビス。この勝てる気がしない戦いにどう挑むのか?『パシフィック・リム』『キングコング:髑髏島の巨神』に続く巨大怪獣パニック・アクション襲来!!
人類に一寸の希望も与えないヤツらの大乱闘を、止める術はあるのか? もはや無駄な抵抗はやめて観るしかない!!
うぅむ……。
この手の宣伝文句にはありがちなことではあるけど、実際の映画の内容と今イチ合致していないような。。
たしかに巨獣たちの乱闘シーンもあったし、軍隊との戦闘(と言っても一方的でしたが)シーンもあるにはあるけど、基本ずっと話の主軸は人間(ドウェイン・ジョンソンとナオミ・ハリスたち)だったので、巨獣たちの暴れっぷりはモニターしている軍やエナジン社の視点が大部分であり、彼らが踏み散らかしていった場所での被害や犠牲などの描写もほとんどありませんでした。(最後の取って付けたような救護される人々の描写のペラいことといったら…)
さらに、「巨獣たちとの戦い」をテーマとしているから──という理由もあるのでしょうが、今さらドウェイン・ジョンソンの説明に“あの「ロック様」”はないだろう…と思うのですが。。
元「The Rock」ということは入れてもいいと思うけど今じゃ役者としての認知度のほうが高いでしょうし(見た目も今のほうがゴリっていますしw)、もし大人の事情で出演しているヒット作のタイトルが書けないのだとしても、それでもいろいろ書きようはあるのではないかと…(元WWE世界王者で現在のハリウッドを代表する肉体派ゴリマッチョ俳優であるドウェイン・ジョンソンが──みたいなw)
前にどこかでも書いたかもしれませんが、私はプロレスラー時代も含めて「The Rock」と名乗っていた頃のドウェイン・ジョンソンはとくに好きではありませんでした。ですが一本の映画を見てから印象がガラッと変わり、その後自分の中でかなり好きな役者のひとりとなったのでした。その映画とは……
『センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島』
です! なんでそれなんだよwって感じですが実際そうなんだから仕方がありません。
「いい父親(しかも義理の)だ…やっぱり強い男だからこそ優しくなれるんだろうなぁ、あんな器の大きい男になりたいもんだよなぁ…」なんて考えながら、喋るときにいちいち大胸筋をビクビク動かす小ネタに笑わせてもらったのでした。
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