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映画『●REC/レック』シリーズ④『●REC/レック4 ワールドエンド』──最後にまたブレる【アンヘラさんはアラフォー】

投稿日:2019年4月14日

 

 2007年公開のスペイン発のホラー映画『●REC/レック』は、バルセロナのとあるマンションで起きたある夜の惨劇についての物語で、その続編『●REC/レック2』は、前作の直後から数時間の間に起きた出来事を描いています。

 番外編的な『●REC/レック3 ジェネシス』を挟んで公開された今作『●REC/レック4 ワールドエンド』は『REC/レック2』のラストと直結するシーンから始まります。今作の中でも語られていますが、あのマンションでの出来事はわずか6時間あまりのことなのだそうです。

 

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REC/3
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© 2015 - Magnet Releasing

 1・2作のレビューにも書きましたが、主演のアンヘラ役のマヌエラ・ベラスコさんは第1作の撮影当時で30~31歳くらいでした。物語の設定的には6時間あまりしか経過していないところからスタートし、次に目が覚めたのもせいぜい数日後とかそれくらいではないでしょうか。

 ですが1作目から7年後に作られた作品ということで、その間にアンヘラさんの中の人はアラフォーになってしまいました……。美人なのは変わらずですが、さすがに三十路に突入したばかりの頃と四十路が見えてきた頃とでは肌の質感など、見た目の変化は隠せず。。。何て言うか「ぱつんぱつんの張りのある若さ」から「アラフォーが節制&トレーニングによって手に入れた、やや引き締まり過ぎとも思えるスタイルの良さ」の違いというか…どちらも美しいんですけど、さすがにこの見た目の違いはちと辛いものが(笑)。

© 2007 Castelao Productions, S.A. All Rights Reserved.
こちらは(たぶん)ほんの数日前のアンヘラさん。

 まぁ…あの短時間の恐怖体験によるストレスで一気に10年分くらい歳を取ったものと思えば、設定的にもおかしくはないのかもしれません(笑)。ホセ・メンドーサ的な。

 

結局どっちなんだ

 ゾンビ系の「噛まれて感染し、凶暴化した人間が人を襲う」という設定のような内容だった『REC/レック』のヒットを受けて公開された続編『REC/レック2』では、実はそういったゾンビウィルス的なものが原因ではなく「悪魔憑き」によるものだったということが判明(?)。

 その後公開された『REC/レック3 ジェネシス』は、番外編的な内容ではあるものの、2作目で明らかになった「悪魔憑き」路線をさらに助長させたものとなっていました。1作目と2作目の設定の変化には「えっ、そうなの?? あ、そう…」と、正直ちょっと困惑させられましたが、そういうものならまぁ仕方がないと納得していたところに、番外編を挟んで満を持して4作目が登場、といった感じです。

 で、Netflixで昨年この『●REC/レック4 ワールドエンド』を見たのですが、今回改めて見直していたら衝撃的なものを発見してしまいました。

 Netflixの作品説明の冒頭にこのようなものが。

ウイルス流出事件の唯一の生存者、アンヘラが目覚めた場所は洋上の貨物船。(以下略)

 

えっ。

 

「ウイルス流出事件」???

 

 悪魔憑きじゃなかったんかい。

 

 『REC/レック2』と『REC/レック3 ジェネシス』で散々作ってきたあの設定は一体どこへ(笑)。

 前作で判明した、アンヘラの体内に屋根裏部屋の怪物メデイロスから口移しで入れられていたアレが「本体」っていうことで、やれ“抗体”だの“解毒剤”だのと、まるっきり悪魔憑き対策とは違う方向の展開になっています。

 そういうのって思いっきし「ゾンビやバイオハザード系」のやつか「謎の地球外生命体モノ」あたりの定番ですよね…

 しかもクライマックスは「爆破まで残り○分」みたいなカウントダウンの警告アナウンスが流れる中での脱出劇という、どこかで散々見たような流れに……どこかの部屋の隅にタイプライターがあったらセーブしとくか、みたいな。ロッカーの中になぜかグレネードランチャーの弾が入ってる、とか。

 つーか『REC/レック3 ジェネシス』での出来事も知ったうえでの研究なんだから、船内の通信で聖書の朗読を流すだけでよかったんじゃね? っていう。。。あ、設定が違うんでしたっけ(笑)。

 

あの逞しさは芋虫効果なのか…

 アンヘラさん、なんかもうすっかり逞しくなっちゃって、この一連の事件に巻き込まれた人の中では一番のエキスパートみたいになってるじゃないですか……。

 (品のない言葉で)文句言いながら逃げ惑うだけだった1作目からまだほんのちょっとしか時間が経ってない設定なのに、まるで『エイリアン』シリーズのリプリーみたいな貫禄です(笑)。

 ドラマ『ザ・ウォーキング・デッド』の「終着駅」エピソードで、ほとんどが捕まって危機一髪というときにキャロルがひとりで乗り込み、タンク(でしたっけ?)とか爆破させたりして仲間を奪還したときには、あまりのバイオハザード感(ゲームのほう)に笑ったものですが、それに近いものを感じました(笑)。このときのキャロルの無双っぷりは巷では「ランボーかよww」みたいに言われてたような。

© Magnet Releasing
これですからね…ってかジーパンじゃなかったろっていうw

 

 あとインドアなギーク系キャラのニックが大活躍してアンヘラを助けるあたりは、集客的にゲームオタク層を取り込みたいという魂胆が見え隠れしているような気がしました。。

 

で、ワールドエンドへ

 アンヘラの体内にいたと思われた芋虫の行方は、やや意外な展開を見せましたが(じゃあ序盤でアンヘラの腹の中でモコモコ動いてたのは何だったんだ、というツッコミも)アンヘラとニックは無事逃げ延び、感染者はウィルスもろとも爆破されめでたしめでたし…とはならず、あの寄生虫みたいなやつは最終的に人間にはもう対処できないところへ旅立ってしまいましたので、あれを喰った魚がそのまますぐに海溝にでも落ちて海底火山にでも飲み込まれない限り、爆発的な感染拡大となって文字通りのワールドエンドとなるのでしょう…。

 

魚か〜

 

 もし何かの間違いで続編が作られるとしたら、今度はサメ映画でおなじみのアサイラム製作とかになっちゃったりなんかして。で、なぜか夏にムービープラスで放送される、と。

© The Asylum
昨年のアサイラム映画。

 ちなみに原題は『[REC]4:Apocalipsis』で、「Apocalipsis」は英語の「Apocalypse」のことで「この世の終わり、大惨事、ヨハネの黙示録」といった意味になりますので、まぁそのままの意味で分かりやすい邦題にした、というところでしょうか。もし直訳で「アポカリプス」とか付けちゃったらますます映画『バイオハザード』と被ってきますしね(笑)。

 エンドロール中のおまけカットの軽さが、さすがラテンといった感じでした。ニック、どうなったんだろうなぁ…

 何もなかったんだろうなぁ……w

 

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三崎町三丁目通信の主筆・Kです(個人運営ですが)。映画の感想を中心に、趣味で続けているスペイン語学習(DELE A2取得で止まっています)と最近始めた英語学習のことなどを書いています。本業はフリーランスのグラフィック&エディトリアルデザイナー。びっくりするくらい将棋が弱いです。

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