とある「自称」INFJインフルエンサーについて
私がMBTIというものを知る前から、ときどきおすすめ動画として画面に出てきていた、とある海外の女性YouTuberがいます。その人はおそらく20代半ば~後半あたりと思われ、ジャンルというかキーワード的なものでいうと
・ナチュラル系
・シンプル&スローライフ
・やや自己啓発
・自然の多い場所での暮らし
・お一人様生活(風)
みたいな感じ。現時点でのチャンネル登録者数は80万人もいるので、おそらくその手のジャンルでは有名人なのでしょう。
健康系やスローライフ系のものは国内外問わずときどき見ていましたし、キャンプやDIY系、海外のオフグリッド生活や車中泊だとか車で生活しながら旅をしている人の動画なんかもたまに見ていたので、この人の動画がおすすめに出てきたものと思われます。あ、あと自己啓発的な要素もかすっていたのかも。
その後MBTI関連の海外動画を見まくるようになった昨年のある日、またこの人の動画がおすすめに出てきたのですが、そのタイトルはこういったものでした。
「INFJのリアルな一日」
実はこの話題を最初に書こうと思ったのは去年のことだったんですけど、そこから今まで何度も書こうとしてはやめ、実際に書いてみてはボツにして…を繰り返し今回ようやく書き上げることができた、という経路を辿っています。
なぜとくに大事なネタでもなく興味のある人の話でもないのにここまで難儀したのかというと、それは
何度書いても悪口っぽくなってしまう
からです(笑)。意地悪なツッコミを入れるような書き方をしようと思えばいくらでもできますが、そんな低波動のエネルギーを外に放出してもあとで自分に帰ってくるだけなので、そういうのはやめようと思っては書き直し、それでもついつい口が悪くなってまた書き直す、というなんとも無駄な時間を費やしていたのでした(笑)。
私がMBTIのことを知ってから海外のINFJの人たち持論語り動画はたくさん見ましたが、共感が持てるタイプの人たちにはやはり共通する特徴があって、それらはちょっと思いつくものだけでもこういったものが挙げられます。
・「誰かに見せる用の自分を作る(つまり本来の自分じゃないキャラを作る)」ことを善しとしない傾向
・話を盛らない
・経験を元に話していても「自分が優れている」と受け取られそうなアピールはしない
・言葉を探すときの目の動きや視線が独特
もちろんエンタメ要素の強い動画(各タイプのキャラの演じ分けなど)はフィクションとしてキャラを作って演技するのでこれらが当てはまらなかったりしますが、自分について語るときに話を盛ったりポエム風に格好つけたりすることがほとんどないというか、むしろそういうのは自分には合わないと考えるのがINFJの特徴のひとつであるように思うのですが、そのYouTuberさんの場合はことごとく真逆なんですよね(笑)。
別にそれが悪いというわけではないので(ビジネスとしてやる以上は自己プロデュースすることは不可欠ですから)それについて文句を言うつもりは全くないんですが、とりあえず性格タイプはINFJには見えないな、と。
また最後の「目の動きや視線」というのも非常に特徴的です。私もまさにそうなのですが、自分の頭の中にはたくさんの情報、言葉があるのにそれを瞬時に取り出して声にすることが出来ないんですよね。それで自分が言いたいことを頭の中から引っ張り出す作業というのが、意味のある話であればあるほど頻繁に必要になり、それで何かを探すような目の動きになるんです。でもそれは「嘘をついたり話を盛ったりしようとして何かを考えるために目が泳いでいる」のとは全く異なります。
自分が言いたいことを考えるのに視線を外すのは他の性格タイプにも普通に見られますが、外向型であればその多くは言葉を掴んだらすぐに相手(またはカメラ)に視線を戻して相手を見て話し始めるものですが、INFJはそうじゃない人が多いんじゃないかなと思っています。
参考として2名の動画を挙げますが、こちらのお二方に共通しているのは「視線を外したまま話を進める」という点。
この視線・目の動きについてはまた後半に続きを書きます。
↓INFJが話しているときの目の動きや視線についての参考動画
このお二方は年齢・環境・境遇なども全く異なっているようですが、本当に聞くに値する面白い話をされています。とくに2番目の方は(他の動画のほうがもっといいこと話されているんですが)人生経験と自身の考え方、それに信仰とを交えてINFJとして思うことや見る人たちの参考になりそうなことなどを語っておられます。
今は(精度はまだまだですが)日本語に自動翻訳してくれる便利な機能拡張なんかもあるので、こういうコンテンツに触れる機会が増えて個人的には嬉しい限りです。登録者数とか再生数とかソーシャルメディアでの薄くて軽い反応の数とか、心底どうでもいいと思ってます。そんなものはその人が持つ本当の価値とは全く関係のないことです。
で、こちらがその人気YouTuberさん動画になります。今の発言のあとに貼るのが申し訳なくなってきますが…
……先ほども言いましたが、今まで何度も書き直してすっかり疲れたので、これについての私の感想はもうここでは書きません(笑)。
そんなときには例のデータベースサイトの出番です(笑)。80万人もの登録者を持つ人ですから当然そのジャンルの最上段エリアに出てきます。
それでどのような判定がされているかというと、結果はこうなっていました。
ISTJ
………さらにコメントを見てみると
彼女のどこからもNiを感じられない
といったようなことも………。
まぁ有名になればそれだけアンチも湧いてくるでしょうから、全部が全部客観的な意見というわけでもないのかもしれません。ですが冷静な意見の中にもINFJではなくISTJであるとするものが多数となっているので、やはりそういうふうに見える──ということなのでしょう。
MBTI界隈で最も有名なYouTuberのひとりと思われるFrank Jamesの動画にこの人が「INFJのひとりとしての感想」をコメントしていたのを見たことがあります。このISTJ判定されていることを踏まえてそのコメントを読むと何とも言えない気持ちになるのですが、逆に↑の動画にFrank Jamesがコメントを入れていたことを今回これを書くにあたって動画を見直して初めて気がつきました。
それでそのコメントが短い文章ながらINFJらしさがよく出ていてなかなか興味深いので、引用して勝手に検証してみることにします(笑)。
ラナ、素晴らしいビデオだね!洞察力に富んでいて、美しく撮影されている。もし僕の人生で「INFJのリアルな一日」を作るとしたら、それは僕のアパートの中にいる自分だけになるんだろうけど😂
……分かりますかね? 私の勝手な解釈ではこういった点が感じられました。
・軽い自虐を用いて相手を立てる(Fe)
・相手を良い気分にさせる言葉を使って褒める(Fe)
・それらを隠れ蓑にしているが、おそらく彼女のことを自分と同じINFJだと思っていない=本質的なところに気付いている(Ni)が、それを言うと色々面倒になるから言わない
「洞察力に富んでいて映像が美しい」と褒めているけれども、内容について「その通りだね!」みたいなことは一切書いていません。
さらに「自分だったら~」という部分は表向きには自虐で笑いを取りつつ相手を立てている内容ですが、その裏には
INFJだったらそうはならないんじゃないかな
というニュアンスが含まれているように感じられるのですが、考え過ぎでしょうか?w
さらに興味深いことに、このFrank Jamesのコメントに対する本人の返信からはFeが感じられないという。。
ISTJの心理機能は
です。内向型で「直観」が劣等機能になっているのはISTJとISFJ(ともにNe)のふたつです。
ISFJはINFJと同じく補助機能がFeで代替機能がTiなので「自分が自分が~」という感じを前面に出さない傾向があるでしょうし、うっかりしゃしゃり出てしまったときは後で激しく後悔しそうなイメージがあります(笑)。ISTJについてはよく知らないのですが、少なくともINFJであればキメ顔でポエム語りをする自分がイケてるとは思わないような気がします。まぁ男(おっさん)の私と若い女性とを性格タイプの一致だけで一緒にしてはいけないのかもしれませんがw
INFJの特徴が分かりやすく見られる動画のひとつとして、こういったオンラインでのパネルディスカッション動画なんかもありますが、これのコメント欄も読みながら見てみるとほんとその通り、といった感じでした。
書かれていたことを少し抜粋すると、
・適切な言葉を選ぶために時間をかけて話す
・「ちゃんと聞いてるよ」というのを伝えるためによく頷く
・話の途中で割り込まず、相手の話を最後まで聞く
・皆に公平に話す機会を与え、取り残される人がいないようにする
1番目とか3番目はその場のノリとかテンションによってちゃんと出来ないときも結構ありそうですが、それ以外はまさに!という感じです。とくに最後の「誰も取り残さない」という点はもはや絶対条件といってもいいくらいにINFJにおける人生の重要なテーマであり(私が勝手にそう思っているだけかもw)、個人的にもそこだけは猛烈にこだわる部分なのでとてもよく分かります。
…ということを鑑みて、もし件の彼女がこのトーク動画の一員として参加したら──というのを想像してみても、同じような行動をとるとは思えないんですよね。
ちなみにこのパネルディスカッション動画のシリーズ?はだいたいどれも1時間以上と長いので数本(しかも飛ばし飛ばしで)見た程度なのですが、例えばINFJと心理機能の1~4までの順番が真逆のESTP(Se-Ti-Fe-Ni)の人たちなどは、最初から頬杖をつくなどリラックスした姿勢を取っていたりカメラと顔との距離がかなり近かったりと、表情や話し方以外の部分でも内向型とはずいぶん違うのが分かって面白いです。
comment
infjの男です。
視線を合わせながら、深い話をするの難しいですよね。
表情という情報が多すぎて、自分の中の言葉を探せない感じで。
行間からもKさんの人柄が見えておもしろいです。(カッコの使い方とか)
コメントありがとうございます!
難しいですよね。。自分の場合は話しながら相手の反応を表情などから伺ったりしてしまうと
意識がそっちに行ってしまって次に言おうと思っていた言葉を見失うことがよくあります。
とりあえず口は動いていて話し続けているんですが「あれ、何言おうとしてたんだっけ…」みたいな感じで。
あとさりげない言葉で褒めてくださるところにINFJらしさを感じました(笑)。
同じINFJの方に肯定していただけて嬉しいです〜
何度もスミマセン。INTJ女です。
>> まるっきり非効率的で無駄なこと、
>>全然理解していない人間が放つ薄っぺらい発言、
>>といったものに苛立ちを覚える…
>> 「そんな無意味なことに付き合わされた俺の時間を返せ」
上記は私の思考そのものです。
非効率的で無駄なことには、まだ耐える方法があります。
でも「全然理解していない人間が放つ薄っぺらい発言」は本当にダメで、まさしく龍の逆さに生えた鱗を逆撫でされたかのようになってしまいます。
「真面目」と、よく人から言われる…と書かれていましたが、私もよく言われます。
でも、この思考回路で女だと、真面目なぐらいでは生きてることすら許されないかのような日本社会です。
SNSやYouTubeなどと違ってひとり黙々と書いているだけの場なので肯定的な反応をいただけるのはとても嬉しいです。ありがとうございます。
軽々しく「分かります」と言っていいものではないのでしょうけど、その大変さというか生きづらさ、お察しします。。
人一倍考えて常に頭をフル稼働させているから(いちいち人に言わないだけで)本当は誰よりも物事の本質が見えているのにそのことに気付いて評価してくれる人がいないとか、そもそも人をちゃんと見て正しく評価するという概念すらないような場(職場や学校など)に身を置いているときは辛いですよね。
それでも男だったら外の世界と距離を取って自分の居場所を作ることはそこまで難しくはないんでしょうけど、女性の場合は本当に大変なんだろうなと思います。対女性・対男性の両方で下らない過干渉を受けたり、しょーもない価値観や暗黙のルールを押し付けられたりといったことが日常的にありそうですし…。
…といっても所詮自分は男だからこんなふうに書いてみても本当に理解はできていないのでしょうし、そういう意味では自分も薄っぺらいことを言っているのかもしれないですね。適切な返信になっていなかったらスミマセン。。