妄想入り交じる感想
いやはや、サメとステイサムの組み合わせということでどうなることかと思いましたが、やっぱりステイサムさんは期待を裏切りませんでしたね。
アジア人の子どもとの掛け合いやアジア人女性とのロマンスといった、これまでのステイサム映画で一度も見たことがない展開も新鮮なものがありましたし、何よりステイサムさん演じるジョナスとメガロドンのクライマックスでの対決は実に見物でした。
いつものステイサムさんの(多くの格闘技での基本的な前傾姿勢ではない)胸を開いて背筋が伸びた状態から繰り出される、体重がしっかり乗っているとはあまり思えないパンチがメガロドンの急所に炸裂! ひるむメガロドン!
また「あぁ~っ!このままじゃメガロドンに喰われるぅ~!!」というところで機転を利かせたステイサムさんが、やおら自身の体を油まみれにしてつるつる滑って喰われないようにするところとか、見たこともない展開で最高でした!
…失礼しました。
…まぁ、でも序盤でメガロドンに劇薬を撃ち込む作戦のところで出てくる薬品を見て、一瞬エピネフリンが頭をよぎった私はやっぱりステイサム病に冒されているのかもしれませんw
といった感じで「んなわけねーだろww」的な超巨大生物モノの映画である今作では、ややいつもの輝きwを失っていたステイサムさんでしたが、それでも「らしさ」を発揮していたのが最初に元妻たちを救出しに深海に潜った場面。
ダイビングなどやったことのない素人の自分でも、急速な潜水は尋常じゃなく危険だろうということは分かるのですが(まぁ『グラン・ブルー』とか見た世代ですし)ステイサムさんの場合、
「なんか頭痛ぇーな」
「やべっ耳抜きしなきゃ」
「あ、鼻血出ちゃった」
といったレベルで済んでしまうというw さすがです。
ツッコミどころと「どのビンビンさん問題」
久しぶりにマシ・オカを見ましたが、他のアジア系である中国人たちがみな流暢な(たぶん)英語を話しているのに対し、マシ・オカはまたしても日本語訛りバリバリの英語を話す役になっていましたね。
まぁ実際に多くの日本人がそうなんでしょうから「日本人の英語=カタカナ発音」というイメージになっちゃうのかもしれませんが、本人は普通に話せるだけに「またかよ」と思ったりしないのだろうかと、ちょっとだけ気になります。
またリー・ビンビン演じるスーインの娘が、結構主張する役で頻繁に出てきますが、何もかもいちいち出来過ぎていて全く可愛げがなく感じたのは自分だけでしょうか。大人たちの都合のいいように仕上げた子どもキャラ、といった印象。。。こういう子は思春期以降のどこかできっと爆発すんぞw
そして(サメ映画にそれを求めてはいけないのかもしれませんがw)全体的に薄っぺらいんですよね。。
たくさんの犠牲があったのにちょっとしたらもうケロッとしているし(まぁこの辺りはアメリカ映画じゃ普通かも…)、父を失ったスーインを慰めに行ったジョナスの語りとか結構ペラペラだったように思うのですが…
ところで、以前から○○・ビンビンさんが複数いるため、たまにどれがどの人だっけ?という混乱が生じるのでここで簡単におさらいしておきますと、
『バイオハザードV リトリビューション』でエイダ・ウォンを演じたのが、今作に登場している「リー・ビンビン」
『X-MEN:フューチャー&パスト』で時空間にポータルを作ることができるミュータントを演じ、最近では巨額の脱税が発覚して騒動になったのが「ファン・ビンビン」
アイドル歌手として活躍しながら、テレビドラマでも当たり役を得てビッグになったのが「キョーシ・ビンビン」
となっております。
あと後半のビーチの場面で「どうでもいい演出で犬を殺すなよ…」と本気で悲しくなったのですが、無事生きていたのでホッとしました。つーか何だよあの流れ。
まーああいうふうにちゃんと生かしておくというのも、何でもかんでもすぐにいちゃもんつけられて叩かれる今の時代ならではといったところなんでしょうねー。
というわけで、次はアナコンダに丸呑みされるも内側からの打撃で見事脱出し、最後はジェニファー・ロペスと大金を山分けするステイサムさんの新作が見られることを期待して感想を終わります。
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