映画『ダイバージェントFINAL』シリーズ③──気付けばツッコミばっかりの3作レビューにw

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 『ダイバージェント』『ダイバージェントNEO』と続いてきたこの3部作も『ダイバージェントFINALでついに(ようやく?)完結……

 

映画『ダイバージェント』シリーズ①──5つの派閥には五行思想のような相関性はなし
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映画『ダイバージェントNEO』シリーズ②──そもそもジェニーンさんはなんでそう思ったのか?
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 と思いきや、今作は3部作の前編だそうで。

 

 

終わらんのかい。

 

 

 うぅむなんでしょうかこの既視感は。主演はジェニファー・ローレンスでしたっけ?

 まぁでも興行成績が向こうのようにはいかなかったみたいで、肝心の後編が映画として公開されるのかどうかは怪しい状況のようですね。

 しかも今作の終わり方が、これで完結だとしても別に気にならないような終わり方だったので(というかこれ以上もう見なくてもいいや…と思ってるだけかもw)完結編が映画という形・そして今と同じキャストで世にでることはなさそうな気配…。

 

 

前回からの流れ

 フェンスの外側の世界は人間が住めない環境で、内側に暮らす自分たちが唯一の生存者だと信じてきた世界崩壊後のシカゴの人々は、前作のラストでトリスによって開かれた箱のメッセージによって、外の世界にも生存者がおり、彼らがこのシカゴの街と派閥システムを造ったことを知りました。

 

 派閥システムがなくなり、人々はフェンスの外のまだ見ぬ人々の元へ向かおうとするが、イブリン率いる「無派閥」を中心とした兵士たちによってフェンスは封鎖される。そんななかかつてジェニーンの指揮の下クーデターを起こした者たちの裁判が行われ、粛清が始まる──

 

 といった感じで物語は始まります。

 フェンスに囲まれた未来の都市シカゴは、派閥によっては自然のなかでシンプルな生活を送っている人たちもいるものの、テクノロジー自体は現代のものよりもかなり進んでいましたが、フェンスの外側で生きている人々の社会はそれをさらに超える高度なテクノロジーを持っていました。

 

 この「フェンス」という高い壁によって完全に隔離された小さな社会と、まだ見ぬ外の世界の進んだテクノロジーとのギャップもそうですし、また外の人々が内側の人間に対して友好的なのか、それとも支配しようと試みているのかなど、どことなく設定が漫画『進撃の巨人』っぽいところもあったりする今作、一体どのような展開となるのでしょうか。

 

 と思ってみてみたら、やっぱり若者向け映画ならではの構成の甘さ(基本、主人公たちがキラキラしていればOKなのでw)と、未来設定の物語ながら各人物の心の動きと、信頼関係が行ったり来たりするところなどは実に古典的でベタなものがありました。

 まぁでも、こういう映画はそれでいいのかもしれないですけどね。

 

おいっ、しれっと悪党がひとり混ざってるぞ!w

 

あっという間にバランス崩壊

 5つの派閥による分離システムがなくなったことで、それまでの秩序だった社会があっという間に崩壊してしまいました。

 

 というかジェニーンの暴挙によって「博学」の地位が落ち、それまで政治を担ってきた「無欲」がクーデターによりリーダーと多くの民を失ったことで、5つの派閥は実質「高潔」「平和」「勇敢」の3つとなったこと、そして何よりこれまで陰に潜んでいた、社会の秩序から外れた存在である「無派閥」たちが台頭し、軍隊のような組織を置いて支配し始めたことにより結局は「博学」のジェニーンが目論んでいた独裁を「無派閥」のイブリンが取って代わっただけ、という様相に。前作でフォーが危惧していた通りの展開ですね。

 

 

 なんか第1作『ダイバージェント』のときの「無派閥」って、仕事も家もなく「無欲」の人たちに施しを受けている社会的弱者といったふうに描かれていたのに、前作からは“社会からはみ出したならず者の集団”という武闘派っぽい扱いに変わっていました。

 5つの派閥という「公認のレッテル、ブランド」みたいなものが与えられていないだけで、結局はそういった集団は元から存在していたってことなんですよね。

 

 

じゃあ元々その派閥システムはかなり不完全なものだった

 

 

 ってことになるので、遅かれ早かれいずれはこうなる社会システムだったのでしょう。

 

2つの勢力に分かれる

 派閥制度がなくなったとはいえそれぞれの特徴は変わっていないはずなのに、裁判の場であれだけ「殺せ!」と叫んで煽っている連中は一体何者だったのでしょうか。

 

 まず最初に行われたマックスへの裁判では、「無派閥」を含めた幾つかの派閥出身者がいることが服装で分かりました。

 

何かしら白い部分があるのが「高潔」、うしろのナチュラル志向wっぽいのが「平和」(たぶん)

 

 「理性的になれ!」と叫んでいた男は「平和」っぽい服装だったので、おそらくこのときに死刑に反対していた人たちの多くが「平和」の出身であろうと思われます。

 また第1作目で多くの人たちが犠牲となった「無欲」と思われるグレーの服を着た人の姿もちらほら見られましたが、煽っている人々の中にグレーの服装は見つけられませんでした。(たぶんですが)

 

© 2013 Summit Entertainment
こちらが「無欲」の服装

 

 メインで煽っているのはやはり黒い服装の「無派閥」のならず者連中。

 前作で「無派閥」と組んだ「勇敢」の人たちがその中にどれだけ混ざっていたのかは不明ですが(どっちも黒いので)、のちに「平和」を率いているジョアンナの側に元「勇敢」が付いたことが判明するので、おそらくここで「無派閥」と一緒に煽っている者はいても少数でしょう。

 

 で、問題…というかやたら気になるのは煽っている群衆の中に白い服装の人が結構いたことです。

 「高潔」は真実と正義を貫く派閥なのかもしれないが、決して慈悲深いというわけではないようですね。つーか強い口調で罵ることは正義に反しないのだろうか…。この人たちにとっての高潔さっていうのは、

 

 

正義の名の下に裁きを与えることはたとえ無慈悲なものであっても正しいこと

 

 

 なのでしょうかね。なかなか恐ろしい人たちではないですか~

 

 あ、でも白人様ははるか昔から大航海時代、さらには世界大戦から現代まで「自分たちにとっての正義」の名の下に(以下省略)

 

 

 ちなみに「博学」の人たちは反逆者として囚われの身となっているので、あそこにはいないと考えられます。収監されていない人もいるのかもしれませんが、少なくともあの場にはいられないでしょうし。

 

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