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映画『MEG ザ・モンスター』

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映画『MEG ザ・モンスター』──サメvsステイサム【やや不真面目感想版】

投稿日:2019年7月2日

 

 以前に劇場で予告は見たものの、映画館で観る気にはならないな…と思ってスルーしていたこちらのMEG ザ・モンスター』、Netflixで配信されていたので見てみました。

 

珍妙な組み合わせ

 それにしてもこの映画、一体どういったジャンルの作品として扱われるものなのか、予告やチラシなどの情報だけでは今イチ分かりませんでした。

 

 

サメとステイサム……

 

 

 水中でナイフを投げたり改造車を走らせるわけにもいかないし…

 

 なんていうか、カレーライスに中トロの刺身を乗っけて出されたような「どう考えても相性悪いだろ…」みたいな組み合わせにしか思えないw

 とはいえステイサムさんは元々飛び込み競技の選手だったようなので水との相性自体は悪いわけではないんでしょうけど。。

 

(こういった動画のコメント欄ってどこの国の連中もだいたい同じようなことを書く傾向にあるのか知りませんが、ちょっと笑えますw)

 

 で、これは結局のところ、海洋パニック物の映画として楽しめばいいのか、それとも「んなわけねーだろww」的な超巨大生物モノの映画として楽しめばいいのか、はたまた安定の(何がだよ)ステイサム映画として楽しめばいいのか、一体どうすりゃいいんだ……。

 まぁとりあえず夏の風物詩とも言うべきアサイラム系バカ映画ではなさそうだ、というのはなんとなく分かりました。(でも後半はややそっち系のノリに近づいていたような…)

 

ひな形に沿った作り

 そしていざ見終わってみて「やっぱり巨大生物モノ(たまに『ピラニア』みたいに大きさではなく数で圧倒するものも存在しますが)の映画って、どれもみんな似たような内容になってしまうのかなぁ…」という感想に落ち着いたのでしたw

 予想されたことですが、残念だった点としては“ステイサム要素がかなり薄い”映画だった、ということです。

 

 この手の映画のお約束の展開がおおよそこんな感じではないかと思いますが、今作もだいたいこのひな形に沿った内容でした。

何かの理由で「ヤツ(またはヤツら)」が解き放たれる

 ↓

主人公が行動を共にしている集団(またはチーム)の何人かが犠牲になる

 ↓

初動で失敗

 ↓

実はチームの中に悪巧みを企てているやつがいる

 ↓

主人公をはじめ最小限のメンバーしかいなくなる

 ↓

脱出方法や退治する手段が何となく見えてくる

 ↓

悪いやつが足を引っ張るも逆に「ヤツ」の餌食になる

 ↓

退治して無事脱出

(結構な確率でラストに「まだ終わっていなかった」的な演出が入る)

 

 また、この手の作品によくある「大量のモブによる軽いお色気(能天気系)」「体格のわりには今イチ頼りにならない黒人(『ウォーキング・デッド』のT-ドッグみたいな感じ)」といった要素も差し込まれておりましたw

 そういえばなぜかやたらテレビで放送されまくるジェニファー・ロペス主演の『アナコンダ』にも、このT-ドッグ型(型てw)のキャラが登場していましたね。クレジットを見たらアイス・キューブって出てて「あ、そうなんだ」とまた笑うというw

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 それにしてもこの『アナコンダ』、どうしてこんなに何度も何度も放送されるのか…。安く放送できるから、という単純な理由からなのか、はたまた『コマンドー』みたいに違った方向で人気が出た作品なのか……。個人的にはその両方のような気もするんですが、どうなんでしょうかw

 「悪巧みを企てているやつ」役のジョン・ヴォイトの悪役っぷり&やられっぷりが良かったのだろうか。。ちなみに数多くの映画に出演しているジョン・ヴォイト氏が『アナコンダ』のひとつ前に出演したのが『ミッション:インポッシブル』のようですw

 この『ミッション:インポッシブル』も『コマンドー』ほどではなくても、一度は吹替え版で見ておきたい味わい深い(?)作品です。

 

妄想入り交じる感想

 いやはや、サメとステイサムの組み合わせということでどうなることかと思いましたが、やっぱりステイサムさんは期待を裏切りませんでしたね。

 アジア人の子どもとの掛け合いアジア人女性とのロマンスといった、これまでのステイサム映画で一度も見たことがない展開も新鮮なものがありましたし、何よりステイサムさん演じるジョナスとメガロドンのクライマックスでの対決は実に見物でした。

 いつものステイサムさんの(多くの格闘技での基本的な前傾姿勢ではない)胸を開いて背筋が伸びた状態から繰り出される、体重がしっかり乗っているとはあまり思えないパンチがメガロドンの急所に炸裂! ひるむメガロドン!

 また「あぁ~っ!このままじゃメガロドンに喰われるぅ~!!」というところで機転を利かせたステイサムさんが、やおら自身の体を油まみれにしてつるつる滑って喰われないようにするところとか、見たこともない展開で最高でした!

 

 …失礼しました。

 

 …まぁ、でも序盤でメガロドンに劇薬を撃ち込む作戦のところで出てくる薬品を見て、一瞬エピネフリンが頭をよぎった私はやっぱりステイサム病に冒されているのかもしれませんw

 

 といった感じで「んなわけねーだろww」的な超巨大生物モノの映画である今作では、ややいつもの輝きwを失っていたステイサムさんでしたが、それでも「らしさ」を発揮していたのが最初に元妻たちを救出しに深海に潜った場面。

 ダイビングなどやったことのない素人の自分でも、急速な潜水は尋常じゃなく危険だろうということは分かるのですが(まぁ『グラン・ブルー』とか見た世代ですし)ステイサムさんの場合、

 

「なんか頭痛ぇーな」

「やべっ耳抜きしなきゃ」

「あ、鼻血出ちゃった」

 

といったレベルで済んでしまうというw さすがです。

 

ツッコミどころと「どのビンビンさん問題」

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 久しぶりにマシ・オカを見ましたが、他のアジア系である中国人たちがみな流暢な(たぶん)英語を話しているのに対し、マシ・オカはまたしても日本語訛りバリバリの英語を話す役になっていましたね。

 まぁ実際に多くの日本人がそうなんでしょうから「日本人の英語=カタカナ発音」というイメージになっちゃうのかもしれませんが、本人は普通に話せるだけに「またかよ」と思ったりしないのだろうかと、ちょっとだけ気になります。

 

 またリー・ビンビン演じるスーインの娘が、結構主張する役で頻繁に出てきますが、何もかもいちいち出来過ぎていて全く可愛げがなく感じたのは自分だけでしょうか。大人たちの都合のいいように仕上げた子どもキャラ、といった印象。。。こういう子は思春期以降のどこかできっと爆発すんぞw

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 そして(サメ映画にそれを求めてはいけないのかもしれませんがw)全体的に薄っぺらいんですよね。。

 たくさんの犠牲があったのにちょっとしたらもうケロッとしているし(まぁこの辺りはアメリカ映画じゃ普通かも…)、父を失ったスーインを慰めに行ったジョナスの語りとか結構ペラペラだったように思うのですが…

 

 ところで、以前から○○・ビンビンさんが複数いるため、たまにどれがどの人だっけ?という混乱が生じるのでここで簡単におさらいしておきますと、

 

『バイオハザードV リトリビューション』でエイダ・ウォンを演じたのが、今作に登場している「リー・ビンビン」

『X-MEN:フューチャー&パスト』で時空間にポータルを作ることができるミュータントを演じ、最近では巨額の脱税が発覚して騒動になったのが「ファン・ビンビン」

アイドル歌手として活躍しながら、テレビドラマでも当たり役を得てビッグになったのが「キョーシ・ビンビン」

 

 となっております。

 

 あと後半のビーチの場面で「どうでもいい演出で犬を殺すなよ…」と本気で悲しくなったのですが、無事生きていたのでホッとしました。つーか何だよあの流れ。

 まーああいうふうにちゃんと生かしておくというのも、何でもかんでもすぐにいちゃもんつけられて叩かれる今の時代ならではといったところなんでしょうねー。

 

 というわけで、次はアナコンダに丸呑みされるも内側からの打撃で見事脱出し、最後はジェニファー・ロペスと大金を山分けするステイサムさんの新作が見られることを期待して感想を終わります。

 

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三崎町三丁目通信の主筆・Kです(個人運営ですが)。映画の感想を中心に、趣味で続けているスペイン語学習(DELE A2取得で止まっています)と最近始めた英語学習のことなどを書いています。本業はフリーランスのグラフィック&エディトリアルデザイナー。びっくりするくらい将棋が弱いです。

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