以前に劇場で予告は見たものの、映画館で観る気にはならないな…と思ってスルーしていたこちらの『MEG ザ・モンスター』、Netflixで配信されていたので見てみました。
珍妙な組み合わせ
それにしてもこの映画、一体どういったジャンルの作品として扱われるものなのか、予告やチラシなどの情報だけでは今イチ分かりませんでした。
サメとステイサム……
水中でナイフを投げたり改造車を走らせるわけにもいかないし…
なんていうか、カレーライスに中トロの刺身を乗っけて出されたような「どう考えても相性悪いだろ…」みたいな組み合わせにしか思えないw
とはいえステイサムさんは元々飛び込み競技の選手だったようなので水との相性自体は悪いわけではないんでしょうけど。。
(こういった動画のコメント欄ってどこの国の連中もだいたい同じようなことを書く傾向にあるのか知りませんが、ちょっと笑えますw)
で、これは結局のところ、海洋パニック物の映画として楽しめばいいのか、それとも「んなわけねーだろww」的な超巨大生物モノの映画として楽しめばいいのか、はたまた安定の(何がだよ)ステイサム映画として楽しめばいいのか、一体どうすりゃいいんだ……。
まぁとりあえず夏の風物詩とも言うべきアサイラム系バカ映画ではなさそうだ、というのはなんとなく分かりました。(でも後半はややそっち系のノリに近づいていたような…)
ひな形に沿った作り
そしていざ見終わってみて「やっぱり巨大生物モノ(たまに『ピラニア』みたいに大きさではなく数で圧倒するものも存在しますが)の映画って、どれもみんな似たような内容になってしまうのかなぁ…」という感想に落ち着いたのでしたw
予想されたことですが、残念だった点としては“ステイサム要素がかなり薄い”映画だった、ということです。
この手の映画のお約束の展開がおおよそこんな感じではないかと思いますが、今作もだいたいこのひな形に沿った内容でした。
何かの理由で「ヤツ(またはヤツら)」が解き放たれる
↓
主人公が行動を共にしている集団(またはチーム)の何人かが犠牲になる
↓
初動で失敗
↓
実はチームの中に悪巧みを企てているやつがいる
↓
主人公をはじめ最小限のメンバーしかいなくなる
↓
脱出方法や退治する手段が何となく見えてくる
↓
悪いやつが足を引っ張るも逆に「ヤツ」の餌食になる
↓
退治して無事脱出
(結構な確率でラストに「まだ終わっていなかった」的な演出が入る)
また、この手の作品によくある「大量のモブによる軽いお色気(能天気系)」「体格のわりには今イチ頼りにならない黒人(『ウォーキング・デッド』のT-ドッグみたいな感じ)」といった要素も差し込まれておりましたw
そういえばなぜかやたらテレビで放送されまくるジェニファー・ロペス主演の『アナコンダ』にも、このT-ドッグ型(型てw)のキャラが登場していましたね。クレジットを見たらアイス・キューブって出てて「あ、そうなんだ」とまた笑うというw
それにしてもこの『アナコンダ』、どうしてこんなに何度も何度も放送されるのか…。安く放送できるから、という単純な理由からなのか、はたまた『コマンドー』みたいに違った方向で人気が出た作品なのか……。個人的にはその両方のような気もするんですが、どうなんでしょうかw
「悪巧みを企てているやつ」役のジョン・ヴォイトの悪役っぷり&やられっぷりが良かったのだろうか。。ちなみに数多くの映画に出演しているジョン・ヴォイト氏が『アナコンダ』のひとつ前に出演したのが『ミッション:インポッシブル』のようですw
この『ミッション:インポッシブル』も『コマンドー』ほどではなくても、一度は吹替え版で見ておきたい味わい深い(?)作品です。
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