見どころは人それぞれ
この映画はマニアやオタク受けする様々な要素が詰まっているので、それぞれの見方で楽しめる作品となっています。
とにかくキングコングが大好きだったという人はもちろん、巨大な怪獣・クリーチャーが大暴れするのが見たい人、クリーチャーの造形オタク、軍事マニア、武器オタクといった人たちや、ピンポイントに主演のトム・ヒドルストン目当ての女性ファンにとっても眼福の作品です。
音楽をガンガンに流しながらヘリコプターで島の上を飛んでいくシーン、またヘリコプターから測定用の爆弾を投下するところなどはモロにベトナム映画っぽかったです。
そういうのが好きな方には興奮する場面だったことと思いますが、動植物たちが暮らしている土地に無慈悲に爆弾を落としていく描写…あんなふうに自然や生き物、そして人間を、人間たちの勝手な理由で壊し、殺してしまうのが戦争なんだということを改めて見せつけられて、個人的にはやっぱり悲しい気持ちになりました。。そりゃコングも怒るわ…
トム・ヒドルストンは『マイティ・ソー』『アベンジャーズ』シリーズでは黒髪ロング(男に使う表現ではないのでしょうがw)で肌の露出も控えめでしたが、こちらでは地毛のブロンドで短髪、そして想像以上に?逞しい身体を終始拝めるTシャツ姿ということで、悶絶しながら見ていた方もいらしたかもしれません(笑)。
また『アベンジャーズ』繋がりで言えば、パッカード大佐役のサミュエル・L・ジャクソンの「お約束」とされている台詞「マ○ー○○○カー!」がPG12指定の今作ではどうなるのか、という点についても期待を裏切らない方法で実現していたりします。
この「お約束セリフ」、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』ではまた違った方法で実現されており、逆に今後こういった「言おうとしたけど」展開が新たなお約束になりそうな予感も(笑)。
そして世の男どもは皆、やれあの場面はあーだこーだ、やれ『地獄の黙示録』がどうのこうの、バンブー・スパイダーって○○に出てきた□□みたいじゃね?などと、オタク心に忠実に、さも自分は純粋に作品を楽しみました──みたいなことを涼しい顔して語ったりしていたことでしょうが、本当は映画を楽しみつつも視界のどこかで常にブリー・ラーソンのπ/をロックオンしていたに違いありません(笑)。
隠さなくていいんだよ。
きっと、君だけじゃないよ(笑)。
パンフレットからの情報をいくつか
今作のパンフレットは紙質や印刷のクオリティ、表紙のコーティングなど、かなり豪華な作りとなっており、内容も作り込んだ相関図やクリーチャーの詳細、小ネタ好きにはたまらない「髑髏島トリビア」そして「髑髏島探検マップ」といった、手のかかる細かい情報が多く、買って損はない一冊でした。ちなみに筋肉とπ/も見開きで楽しめます。
この中の「髑髏島トリビア」にあった、歴代キングコングの身長比較が図説付きで出ていました。日本の作品を除けば、おそらく33年版のオリジナル(エンパイア・ステート・ビルに上って飛行機を掴んでいる場面とか)か、自分の世代的には76年版のジェシカ・ラング主演のバージョンが一番印象に残っているキングコング映画なんじゃないかなと思うのですが、それらと比べると今作のキングコングは身長が倍近くあるそうです。たしかにデカかったですね。。
あとブリー・ラーソンのインタビューに書いてあったんですが、今作の撮影中にアカデミー主演女優賞を獲得した『ルーム』のオスカーキャンペーンがあったそうで、
(中略)それはもう大変なんていうものじゃなかったわよ。オーストラリアのジャングルで撮影していたかと思ったら、週末に空港に連れて行かれて、飛行機に乗り、L.A.かニューヨークに到着し、素敵なドレスに着替えて、いろんな人たちとにこやかに話をするんだもの。そして月曜にはまたジャングルに戻って、泥まみれのタンクトップとパンツの衣装を着るの。
といったようなスケジュールをこなしていたそうです。改めて役者って大変だなぁと思いました。。π/がどうとか言っている人は恥を知りなさいっ。(すいません私でしたw)
ラストにゴジラやキングギドラたちが登場!
エンドクレジットでずいぶんと勿体つけてから明らかになる次への布石…ゴジラのほかにラドンやモスラ、そしてキングギドラのシルエットが登場しました。
次作でそれらの怪獣とキングコングがおしくらまんじゅうすることになったら、その次どうすんだよ、と少し心配にもなります。それ以上のおしくらまんじゅうって何?っていう。
とりあえずジェイソン・ステイサムとドウェイン・ジョンソンあたりは入ってくる感じでしょうか。それでも足りなければサメとゾンビと宇宙人と……
こちらはドラキュラや狼男、フランケンシュタインなどのクラシカルなモンスターたちによるおしくらまんじゅう映画
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