三崎町三丁目通信

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CAPTAIN MARVEL

【ネタバレ】映画『キャプテン・マーベル』──漂うゲフィン臭…そして「あれ」は何?どういうこと?

投稿日:2019年4月3日

 

強すぎんだろww

 

 まぁでも、ある意味最もアメコミヒーローっぽいのかもしれないな…とも感じました。

 

 なにあの無敵感と万能感。

 

「こまけぇこたぁいいんだよ!」

 

 っていうマジックワードで全て解決です(笑)。

 

チラシ面面

 というわけで『キャプテン・マーベル』です。

 面白いです。さすがといった感じです。MCUのこの安定感は何なのでしょうかね。

 

<予告編1>

 

<予告編2>

 

予告編1でのいきなりバアさんをぶん殴るシーンでいっときザワつきましたが(笑)、予告編2を見れば納得、みたいな。

 

 ですが「面白かった」という印象を持つと同時に、キャラの誰かに感情移入するとか、物語に心が動かされるといったような「感情の高ぶりや高揚感」が全く起こらないという、不思議な映画でもありました(笑)。

 それはやはり『アベンジャーズ/エンドゲーム』という一大イベントが目の前まで迫っていて、それに繋がる超重要キャラとして登場するのがこの『キャプテン・マーベル』だからなのでしょう。そりゃ気になってしょうがねぇや、となるのは当たり前。

 しつこいようですが映画自体は面白かったですし、『アベンジャーズ/エンドゲーム』に向けて観ておくべき作品だとは思いますが(でも絶対に、とは言いません)、いかんせんすぐ後ろのイベントがあまりにもデカすぎるため「『〜エンドゲーム』に向けての壮大な仕込み作」といった見方をされてしまうのは仕方がないのかも…。

 

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 そういった理由から「面白いのに、高ぶらない」という、ちょっと不思議な感想になってしまったのでした。

 

ポスタービジュアルの絵が笑える

 今作は90年代半ばの物語とのことで、主人公のヴァースが地球に落下した場所から始まりファッションや音楽、通信機器やインターネット環境などなど、90年代感を随所に散りばめていて面白いのですが、ちょっと気になったのがパンフレット表紙のビジュアル。

 このパンフレットにはポスターも付いていて表紙とポスターが同じ図柄なのですが、ここに描かれている宇宙船の絵がどう見ても90年代じゃねーだろっていうw

やたらギラつくパンフレット

???

?????

 

 ダセぇw でも嫌いじゃないw これって90年代どころか、ずっと遡って昭和40年代頃の『小学○年生』あたりに載ってた「人類の未来はこうなっている!!」的なイラストっぽいんですがw

 もしくは「摩訶レコードbot」さんのツイートで見かけるこちらのレコードジャケットみたいな…

 

 

これ絶対映画を見せてもらえないタイミングで描かされたろっていうズレ具合w クロアチアかよっていうw

 

近いようで遠い90年代。音楽もテクノロジーも変わりました

 Salt-N-PepaTLCなどはジャンル的に自分はほとんど聴かないのですが(もちろん当時流行っていたのは知ってます)いわゆるグランジ系はそれなりに聴いていたので個人的にも非常に懐かしく、色々思い出されて楽しめました。

 でも中年あるあるとして

「オレの中ではそんなに昔っていう感覚はないんだけど、世間的にはどうやら“もうだいぶ昔のこと”らしい」

 っていう事実とのギャップがあるので妙な感覚もしていたりして。

 劇中で使われた曲のリストを海外の方がYouTubeにUPしていたので、それを見てみたらコメント欄に

「○○○がいない!」

「○○○も入れてほしかった」

 などといった書き込みが多数あって、読んでてニヤニヤしました。これぞおっさんホイホイ(笑)。もちろん書き込んでる奴らもおっさんかおっさん予備軍。つまりみんなおっさん(笑)。

 

 最初のほうで使われてた『Connection』が誰の曲だったかすっかり忘れてしまい、映画を観ながら時々思い出そうとしてみるものの結局分からず、帰宅寸前あたりにやっと思い出し、

「あ~そうそう!ヴェルーカ・ソルトだ!」

 と、スッキリして帰宅しすかさず確認してみたら思いっきり間違っていて(笑)、実際にはエラスティカだったということが判明。あぁ、いたなぁ…エラスティカって。ちなみに上記のYouTubeのコメント欄にもヴェルーカ・ソルトの名前が挙っていたので時期的には近いようなのでちょっと安心しました。(何がだよ)

 

<Elastica - Connection>

 とにかく、ニルヴァーナホールREMガービッジといった90年代の顔的バンドの数々…あぁ懐かしい。もちろんヴァース/キャロルが着ているナイン・インチ・ネイルズのTシャツもベタすぎて出てきた瞬間に笑いました。何なんですかね…この漂うゲフィン(レコード)臭は。それが90年代というものさ、ってことなんでしょうけど。

 そして劇中にイイ具合に使われていたNo Doubt『Just A Girl』もホントに懐かしいです。懐かしいけど、今でも全然いけますね。この当時(改造前)のグウェン・ステファニーのファッション…つーかジャージスタイルも流行りましたなぁ。

 で、この『Just A Girl』も収録されたアルバム『Tragic Kingdom』からは他にも『Spiderwebs』『DON'T SPEAK』なんかがヒットしましたが、何と言いましょうか…チンピラ風情のバンド(失礼w)が今まさにブレイクする/しようとしているときの「あーこれ完全に勢いに乗っちゃった感じだ」というのを象徴しているような曲がNo Doubtの場合『Spiderwebs』だったように思います。(結局この時期がピークだったという話も…)

 そんでもって、例えば同じく90年代にブレイクしたoasisの場合だったらこの「完全に調子に乗ってる感じ」を象徴している曲は何かというと、個人的には2ndアルバムが発売される前のシングル『Some Might Say』あたりなんじゃないかなぁと思っています。この感覚、誰か分かってくれると嬉しいんですがどうだろう…(笑)

<No Doubt - Just A Girl>

 話がだいぶ逸れましたが、90年代らしさはヴァース/キャロルのファッション(ネルシャツの使い方とか)の他にもインターネットの遅さ、ブラウザのチープさや通信機器のローテクさなどにも現れていて、特にパソコン・インターネット周りのショボさが目を引きます(笑)。

 ちょうど最近ザ・シネマでサンドラ・ブロック主演の『ザ・インターネット』がまた放送されてたりしましたが、改めて今見てみるとそのタイトルの出オチ感もさることながら、記録媒体としてのフロッピーディスクの危なっかしさにハラハラします(笑)。

 でも映画はまだ全然マシなほうで、実際にはもっと読み込みが遅かったりするし、新しいのにすぐ壊れるわ、なかなかスロットから吐き出されないわで、映画みたいに敵に追われている状況だったら間違いなく捕まります(笑)。

 今作でも、無情にもネットの接続が途中で切れてしまう場面がありましたが(笑)、同じ「インターネット」というものを使ってはいるものの、あの当時のネット環境を見るとやっぱり「そうか、やっぱり“もうだいぶ昔のこと”なのかな」と思わされたりします。

 

「あの四次元キューブは何なの?問題」について

※この項目での話は完全に個人の解釈であり、思いっきり的外れである可能性もありますので『〜エンドゲーム』までの与太話として読んでいただければと…

 

 映画を観てから一週間以上が経ってしまったので一部記憶があやふやなのですが、たしかキャロルが破壊しようとしてそのエネルギーを浴びてしまった「ライトスピード・エンジン」って、実はクリー人だったローソン博士/マー・ベルが「開発または発明」したものなんでしたよね?

 で、「戦争を終わらせることができる」ほどに強大なエネルギーの、コアの部分を博士が隠していてそれをキャロルたちが見つけて入手したわけですが、なぜそれが「四次元キューブ」(という形状)なのか、非常にモヤモヤしてしまったのでした…。

 

 もう一回言うと、博士が「開発または発明」したものなんですよね? 「(どこかで)見つけた」とは言っていなかったような…

 

 となるとあのキューブは何?っていうことなんですが。。

 

 「四次元キューブ」っていったら第二次世界大戦中にレッドスカルが手にしていたのをキャップが奪還し、その後海に沈んだキューブをハワード・スタークが回収してのちにS.H.I.E.L.D.が所有・管理していた、所謂「スペース・ストーン」のことですよね…

 でもって「インフィニティ・ストーン」って「宇宙誕生よりも前から存在していたものが、宇宙が誕生したときのビッグバンによって6つの結晶石となったもの」ですよね…

 しつこいようですが、レッドスカルが持っていた「四次元キューブ」は回収後はSSR(のちのS.H.I.E.L.D.)が保管していたわけですよね…

 

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 「ライトスピード・エンジン」のエネルギーの素がスペース・ストーンじゃないのであれば、何故それが「四次元キューブ」という形状になっているのか?という疑問。

 高い知能を持つクリー人とはいえ、人間ごときが「開発または発明」したものが「インフィニティ・ストーン」レベルのパワーを持ったりするものなわけ?っていうところでわけわかめに。。

 しまいには映画を観ながら「あれっ、ってことはサノスに奪われたあの四次元キューブは実は本物じゃない/または完全体じゃない、ということで、実はこっちが本体だったってこと? 」などとアホなことを考えていたりしました。。

 

 ………と、いろいろ想像で書いていたらようやく筋が見えてきました。

 でもそれには設定として抜けている部分があるので、その「抜け」が自分の予想と合っていればの話なのですが…

 

<確定要素と個人的解釈を時系列で>(※)が抜け設定

❶【1940年代】 戦後、海に沈んだスティーブ・ロジャース(キャップ)と「四次元キューブ」を回収する

❷【1940年代~】SSR(のちのS.H.I.E.L.D.が保管

❸【1989年?】ローソン博士はどこかで「四次元キューブ」の存在を知り、それを入手。その力を利用して「ライトスピード・エンジン」を開発(※)

❹【1989年?】「四次元キューブ」が悪用されることを怖れたローソン博士は、宇宙空間にそれを隠す

❺【1995年】キャロルとフューリーたちが「四次元キューブ」を発見、飲み込んだグースとともに地球に持ち帰る

❻【1995年?】グースがフューリーの机の上で「四次元キューブ」を吐き出す

❼【1995~2012年】フューリーの指揮するS.H.I.E.L.D.が保管(※)

 

 ということなのであれば、スペース・ストーンが一度何らかの手段でローソン博士の手に渡り、その6年後にフューリーがそれを入手(ある意味でS.H.I.E.L.D.の元に戻るという解釈?)、2012年にロキに奪われるまで再び?S.H.I.E.L.D.が保管していたことになる、ということでしょうか。

 またこの解釈でいけばキャロル・ダンヴァースの超人的パワーはスペース・ストーン由来のものだったということになります。

 だからあんなに強いのか…ってか強いかどうかよりも宇宙空間に素の状態で居られたり(最後のほうではあのマスクみたいなのもしてないし…)高速飛行とかしてることのほうがすごいんですけど…っていう。

宇宙の遥か彼方にいてもあっという間に駆けつけられるのはやっぱりスペース・ストーンの力を取り込んだからでしょうかね。

 

今作ではメッセージも女性のためのものに

 この『キャプテン・マーベル』のテーマみたいなものはおそらく

男社会で虐げられ「女のお前には無理」と言われ続けた女性がついに本当の自分を知り、認め、立ち上がる──そして最強のヒーローに

 といった感じのものではないかと思います。

 

 今回はエンドゲーム前の作品としての仕込みの慌ただしさ(?)もあってか、いつもより押しつけ…もとい啓蒙の要素が少なかったように感じましたが、キャロルが父親をはじめ世の男たちから「女のお前には無理」と言われ続けてきた呪縛から解放され、自身を認め、そして自分とは何者であるかを知り、覚醒する──というのが今作のメッセージなのでしょうかね。

「全ての人々があなたを押さえつけ、あなたのすることに反対するでしょう。それでもやりなさい。自身が正しいと思うことを続けなさい」

 みたいな、まるでマザー・テレサか誰かの名言にありそうな感じというか、最近だとどっかの自己啓発セミナーの人とかが好んで引用しそうな感じ(笑)。

(もちろんそのメッセージ自体は素晴らしいものだと思います)

 

 DCユニバース「ジャスティス・リーグ」では、ワンダーウーマンもめちゃくちゃ強いものの結局はスーパーマンという、まるっきり別レベルの超人がいるためトップの存在ではありませんが、こちらは現時点のアベンジャーズの中では最強レベルのように思われます。またコスチュームも肌の露出が多いワンダーウーマンとは異なり、男女の違いがない「スターフォース」の戦闘服を元にしているあたりなんかも、男女格差とか(男社会の中での)女性に対する扱いを意識している部分もあるのかなぁと思いました。

 

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 例えばニック・フューリーが電話を使って交信しているヴァースに「ブロックバスターの屋根に穴をあけた女を見なかったか?」と聞く場面。

 誰がどう見ても自分のことだっていうのがバレバレなのにすっとぼけて立ち去ろうとするシーンがすごく可愛くて、しかも嫌味が全くないんですよね。こういう軽さってDC、ってか少なくとも『ワンダーウーマン』には出せないタイプのものだよなぁ~と思いました。

 もちろんブリー・ラーソンの親しみやすいキャラクターによるところもあるのかもしれませんが、他にも劇中に使われる曲とその場面の活かし方なんかを見ても、マーベルのほうが巧いというか、格好つけないで楽しませる、というのが上手というか。。DC作品は、どうもヒーローを神格化し過ぎているように感じて(それはそれで差別化という意味でよいのかもしれませんけど)、正直「ジョークが微妙につまんない」ような印象があります。ただこの間の『アクアマン』は例外的にその辺がイイ具合にスコーンと抜けてて良かったと思いましたけど。

 

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 今作でもNo Doubtの『Just a Girl』が流れるシーンは海外の方にも評判みたいですし、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』をはじめとした他のMCU作品や、ここ数年のX-MENシリーズの映画なんかでも気の利いた曲の使い方をしていて印象的なものが多いように感じています。

 

主役以外のキャストについて

 90年代の設定ということで、フューリーとエージェント・コールソンはCGで若くなっているそうですが、他にも『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のロナンやコラスも出ているのも面白いところ。この二人、こういう設定だったのですね。

 コラス役のジャイモン・フンスーは『ガーディアンズ~』以外にもキアヌ・リーブスの『コンスタンティン』で酒場にいる元悪魔祓いのパパ・ミッドナイト役や、クリス・エヴァンス主演の『PUSH 光と闇の能力者』ほぼボスキャラの能力者ヘンリー・カーバー役など、“主役じゃないけど実力はスゴい”みたいな役が似合う人で結構好きです。

 

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 他にも「またこういった役どころで出てきた!」っていう気になる人が。スクラルのタロスが化けたS.H.I.E.L.D.の支局長ケラー役のベン・メンデルソーン『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のオーソン・クレニックや、『レディ・プレイヤー1』のノーラン・ソレントなど、ボスクラスのキャラなのにどうにも威厳がない(でも見た目は格好いい)という、ちょっと可哀想だけどなくてはならないキャラとして最近よく目にするような気が(笑)。

 ちなみにこのベン・メンデルソーンとジュード・ロウの年齢差は3歳らしいんですが、そう考えるとジュード・ロウはまだまだ若さを保っているほうなんですかね。前頭部の毛根があれなだけで…

 

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三崎町三丁目通信の主筆・Kです(個人運営ですが)。映画の感想を中心に、趣味で続けているスペイン語学習(DELE A2取得で止まっています)と最近始めた英語学習のことなどを書いています。本業はフリーランスのグラフィック&エディトリアルデザイナー。びっくりするくらい将棋が弱いです。

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