その46「もちろん①」
Sí, claro.
シ クラロ
(えぇ、もちろん)
「もちろんです/当然です」という意味で使われる「claro」(クラロ)は、英語の「clear」にあたる形容詞のようですので、こちらも英語と同様に「澄んだ」「明らかな」「明解な」などの意味を持っています。
「もちろん」という意味のフレーズは他にもあって、英語の「of course」と同じように使う言葉は次回紹介します。
「もちろんそうだよ」という場合は
Claro que sí.
クラロ ケ シ
と言いますが、相手が「これは違うよね?」みたいな感じで何かを聞いてきたときなどに
「もちろん違うよ」と返す場合は
Claro que no.
クラロ ケ ノ
と言います。
例えば……海外(もちろんスペイン語圏)から来た友人や留学生と一緒にざるそばを食べに行ったとします。そこで山盛りのわさびが乗った小皿を見た相手が「これは全部食べるものなの?」というような質問(またはジェスチャー)をしてきた際にこう言えばいいわけです。
¡Claro que sí!
クラロ ケ シ!
すいません嘘です(笑)。ちゃんと
Claro que no.
クラロ ケ ノ
と言いましょう。
「claro」(クラロ)はスペルを見ても分かるように、カタカナだと同じラ行ですが「ラ」と「ロ」の発音は違います。スペイン語のLは英語のLと同じように発音しますが、Rは文頭にくる場合(またはRが2つ並ぶ場合)とそれ以外とでは別の発音になります。
…なのですが、こっちがスペイン語をほとんど話せないのが前提での会話ですし、まるっきり日本語のカタカナ発音で言っても通じますので気にしなくて大丈夫です(笑)。
ときどき説明をしておかないと何か言われそうなのでここでも書いておきますが、もちろん発音とか文法なんて一切無視していいんだ! というつもりでこのシリーズを書いているわけではありません。
そういうのを気にし過ぎて「正しい発音ができないから自分には無理」とか「文法が間違っているから恥ずかしくて話せない」なんて考えてせっかくの機会を逃すよりは「とにかく何かフレーズを覚えて使ってみよう」と思ってもらえるように書いています。
ちゃんと語学として学びたい、という方に向けたものではありませんので、そういうのを求めている方は他に優れた教材や学習法を提供されているところが沢山ありますから、そちらでお願いいたします。
画像の中の文字で、黄色い箇所やアクセント記号付きの文字(é、áなど)が強く発音するところです。
…が、相手への問いかけだったり文脈の流れ、強調の具合などのニュアンスによって変わってきたりしますので、必ずしもこの通りとは限りません。
さらにこのシリーズを作っていて、少しずつその辺が統一されなくなってきましたので(笑)、イントネーションの強弱ポイントにつきましてはあくまで参考程度として見ていただけると嬉しいです。
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