グアテマラの火山のふもとに暮らす、ある農家の少女の物語『火の山のマリア』(2016年日本公開)は、スペイン語が公用語のグアテマラ映画ですが、作中で話される言語のほとんどは、マヤ人の言語である“カクチケル語”です。この先住民族が使う言語と、公用語であるスペイン語との壁が、のちに物語に大きく影響してくることになります。
と、映画の話に入るその前に、グアテマラという国について私たち日本人はどれくらい知っているのでしょうか。
この映画が公開された当時、私はとあるオンライン語学スクールで、Skypeを介してグアテマラの先生にスペイン語を習っていました。
そのレッスンは、途中お休みしていた期間はあったものの2年近く続けることとなり、それまで全くと言っていいほど知らない国だったグアテマラが、自分の中で特別な国のひとつになっていったのでした。残念ながら行ったことはありませんが…
こちらの作品は劇場公開時に見ることが出来なかったので、毎度おなじみのHuluでの鑑賞となりました。2週間無料のお試し期間もあって、なかなか便利です。
グアテマラとはどういう国か
グアテマラについて日本人が知っていることといったら、おそらくほとんどの人は
「コーヒー」と「マヤ文明」
この2つに尽きるんじゃないかと思います。最近ではもしかしたら折り紙を愛するおじさんのいる国として覚えている人もいるかもしれませんね。…あの番組、私の住んでいる県ではテレ東の系列局がないために半年とか1年以上遅れで、しかも不定期に放送されていたりしますが、このおじさんの回はボロ泣きしながら見ておりました(笑)。
そんな感じで、私たち日本人にとってはあまりにも情報が足りないグアテマラ、きっと多くの方は正確な場所も分からないのではないかと。
アメリカの下にメキシコがあって、さらにその下(の太平洋側)に位置する国がグアテマラです。(地図参照)
首都のグアテマラシティは治安の悪さで有名なようですが、そこよりもかつての首都アンティグアや、グアテマラシティに次いで人口の多いケツァルテナンゴのほうが旅行者にも人気があるようです。またWikipediaによると、ラテンアメリカの国のなかで、最初に日本人が移民した国がグアテマラなんだそうです。へぇ~そうだったんですね。何となくブラジルかペルーのどっちかなのかなぁと思っていました。
公用言語は冒頭にも書いた通りスペイン語、通貨の単位はケツァル(GTQ)です。上記の都市ケツァルテナンゴにもその名前が入っている「ケツァル」という名前はグアテマラの国鳥である美しい鳥、ケツァールからきています。
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