昨年の『ROMA』に続き、Netflixオリジナル作品『マリッジ・ストーリー』が『アイリッシュマン』と並んでオスカーの作品賞にノミネートされました。

今月をもって一旦Netflixの視聴をやめることにしたので、最後に駆け込みで『マリッジ・ストーリー』のほうを鑑賞。タイミング的にギリギリだったため見直しが出来ず、一回見ただけでの感想となります。
というわけでこの『マリッジ・ストーリー』、主演はスカーレット・ヨハンソンとアダム・ドライヴァー、共演にローラ・ダーンやレイ・リオッタなど。監督は『フランシス・ハ』や『ヤング・アダルト・ニューヨーク』でもアダム・ドライヴァーと組んでいるノア・バームバック。
…っていうかあの弁護士、レイ・リオッタだったのか~。昔のヤバヤバキャラな役ばっかりだった頃の映画しか見てないもんだから全然気がつかなかった(笑)。
で、レイ・リオッタの出演作をちらっと調べていたら『ブロウ』でジョニー・デップの娘役(子どもの頃の)をやってたのがエマ・ロバーツだったことを今知りました。まぁ個人的にはなんでこの人が人気なのかさっぱり分からなくて、エマ三人衆の中でも最弱だと思っているのですが…やっぱり血筋が物を言うのでしょうかね。(もちろんあとの二人はストーンさんとワトソンさん)
率直な感想
今でこそハリウッドの大作映画を普通にバンバン見ていますが20~30代の頃はいろいろ拗らせていたので(笑)、ハリウッド映画には背を向けて単館上映系・ミニシアター系の映画ばかり見ていました。
ですのでこういった展開、終わり方をするタイプの映画にはある程度慣れているはずなんですが、年を取ってからこういった作品にブチ当たると昔とは違った感想を抱くことに……
以前だったら
やっぱり人生ってのはそううまくはいかないもんなんだなぁ、切ないなぁ
とか、
まぁそうやって人生は続いていくもんなんだろうね
などという「他人事ならではの、分かった風な感想」を持って終わりだったのでしょうが、今回は
で、これを見せられてどうしろと?
という、ちょっとやるせない気持ちになってしまいました。。結局何も解決してないし色々すり減らしただけで誰も幸せになってねーじゃん…と。
何か教訓的なものとか(いやあるにはあるんだろうけど)どこかに救いみたいなものがあったらよかったんだけど、何もねーじゃん、っていう。
オープニングでのお互いの紹介(これは離婚を協議するようになったときに「お互いの良いところを書く」という“宿題”によって書かれたものであることがのちに判明→そのわりにはあまりにも好意的な目線で書かれているような気がしますが…)が幸せいっぱいすぎたせいで余計しんどくなってくるというか…
もちろんこの辺も100%意図してのものなのでしょうけど、未婚・独身である自分にとってこのオープニングはかなりのクリティカルヒットでしたねー(笑)。
自分にはこんなふうに思える相手がいなかったんだろうし、こんなふうに思えるようになるまで人生を共に過ごした人もいなかったんだよなぁ……
あ、そうか。だから独身なのか。。
と現在の自分を鑑みて何とも言えない気分になってしまったのでした。オープニングから(笑)。
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