『ダークナイト』『ジュラシック・ワールド』『パシフィック・リム』シリーズなどでおなじみのレジェンダリー・ピクチャーズ製作の「モンスターバースシリーズ」の第2作目であるこの『キングコング:髑髏島の巨神』、劇場で一度見たきりだったのですが、Netflixにあったので改めて見てみました。
(「モンスターバースシリーズ」についてのWikipediaはこちら)
レジェンダリー・ピクチャーズと中国
2016年にレジェンダリー・ピクチャーズは中国の大連万達グループに買収されました。映画『グレートウォール』の予告を映画館で見て「うわぁ…」と思いましたが、そういうことですね。
『パシフィック・リム:アップライジング』でも日本人のマコは早々にフェードアウトするのに対し、ドローン・イェーガー軍団を使って平和を維持とか、それってどこのエイジ・オブ・ウルトロン?もしくはエヴァですか?っていうような恐ろしいことを企てる中国の民間企業が、後半から「実は悪い奴らじゃなかった」という扱いになり、最後は主人公を助けて無事解決、みたいな展開になっているのもそういうことなのでしょう。
(ちなみにこの展開の本質を同作のYouTube動画で鋭く指摘している外国人がいて、分かるやつには分かるんだな…と思いましたw)
また、もうじき公開のドウェイン・ジョンソン主演の『スカイスクレイパー』も香港が舞台となっています。
そしてこの『キングコング:髑髏島の巨神』も、1946年にトルーマン大統領が設立した政府の特務研究機関「モナーク」の一員として、中国人女性が登場。しかも最初に登場したシーンでは、つい昨日までベトナム戦争で日々戦っていた軍の兵士らを含めた作戦会議の場でノースリーブのサマーニット姿。んなアホな(笑)。
ちなみにこの女性・サンを演じているのは上記の『グレートウォール』や『パシフィック・リム:アップライジング』にも出演しているリーウェン・シャオさん。これからどんどん出てくることでしょう。
予想と違った展開
「この島で、人類は最弱。」
というキャッチコピーの今作、予告編で見たときの印象としてはこんな感じの映画だと思っていました。
ベトナム戦争時のアメリカ空軍が、装備満載でイキって髑髏島にやってくるもキングコングに瞬殺され、あとは島に棲む巨大生物同士の壮絶なおしくらまんじゅうが延々展開される映画
全然違いました(笑)。
一応、イキったアメリカ空軍の大部分が瞬殺されるところは合っていましたし、巨大生物同士のおしくらまんじゅうも見物ではありましたが、主要キャラは最後まで生きていますし(そりゃそうだ)、人間の女性に心を開くキングコング(ただし恋愛感情ではなく)と、ただの怪物扱いしかしない連中など、これまでのキングコング映画の要素を踏襲する部分もちゃんと出てきます。
また映画の冒頭で「人間はいかに偉大か」「我が国(アメリカ)の科学の進歩と軍事力はいかに凄いか」をずらずらと垂れ流していますが、髑髏島ではク○の役にも立ちませんでした、っていうのが痛快です。
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