映画『ジュマンジ』(1995)──『ウェルカム・トゥ・ジャングル』を先に見た人用【続編の矛盾点についても】

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アレンジされている部分

 『ジュマンジ』と『ウェルカム~』で大きく異なっている点としては、ゲームそのものがすごろくタイプのボードゲームからTVゲームにトランスフォームしていたというのが挙げられます。そしてその変化に伴ってゲーム性そのものもガラッと変更されていました。

 すごろくアドベンチャーゲーム(またはRPG)という、まるで異なるタイプのゲームに変わったのでゲーム内容が変わるのは当然のことながら、主人公たちがゲームを進める場所が全く逆の設定となりました。

 

『ジュマンジ』
プレイヤーの駒が止まったマスに割り振られている現象が、現実の世界に起こる

 

『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』
プレイヤーがゲームスタートと同時にゲームの世界に吸い込まれ、その世界の中でそれぞれのゲームキャラの姿となって進行する

 

 『ジュマンジ』ではアランが「他のプレイヤーが5か8を出すまでジャングルで待つ」というマスに止まったために、ゲームの中に吸い込まれてどこかのジャングルへ飛ばされてしまいましたが、それ以外は止まったマスの現象が全て現実世界で現れます

 かたや『ウェルカム~』はゲームを始めると同時に吸い込まれてしまうので、現実の世界にゲームの影響は及びません

 ただしジャングルに飛ばされたアランも『ウェルカム〜』のプレイヤーのどちらの場合も現実の世界では行方不明状態です。

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『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』の5人のプレイヤー

 

2作品を見て疑問に思ったこと

 『ジュマンジ』では、ゴールしたアランはサラとともに無事ゲームを開いた夜に戻り、その後ふたりは結婚して幸せな人生を送ります。

 

 そして26年後にふたりは自宅で行ったクリスマスパーティでジュディとピーターと再会することになりますが、アランとサラには「ジュマンジ」をプレイした記憶があるのに対し、このタイムラインではジュディとピーターは「ジュマンジ」をプレイしていないためにアランとサラとは初対面となります。

(このパーティが行われたのは両親がスキー旅行へ行く前であること、そして仮に両親がその旅行で亡くなったあとに「再会」したとしても、このタイムラインはアランとサラが「ジュマンジ」をプレイしていない世界であるため、どのみちジュディとピーターには「ジュマンジ」の記憶はない

 

 この修正された時間軸には矛盾がなく、とくに気になる点はありません。

 

 ですが『ウェルカム~』では、元の世界へ戻っていった後もそれぞれがゲームの記憶を持っていました。これは本来であればありえないことです。

 プレイヤー全員が2016年に一斉に始めたのなら問題はないのですが、アレックスだけが1995年に「ジュマンジ」を始めて、クリア後にその1995年に戻っている──ということが矛盾を発生させてしまうことに…

 

 アレックスが「ジュマンジ」から戻った1995年以降のタイムラインでは、2016年の時点でアレックスは「ジュマンジ」の世界にはいません。ですがゲームクリア後に戻った時点から修正されたタイムラインであるため、アレックスに「ジュマンジ」の記憶は残っています

 

①「ジュマンジ」を体験して戻ってきたアレックスがいる2016年(戻ってから20年経過)

 

②「ジュマンジ」を体験して戻ってきたスペンサーたちがアレックスに会いにいった2016年

 

 この2つは本来ならば別の世界線・時間軸であるはずです。

 

 スペンサーたちがクリア後に2016年に戻った時点で、アレックスが「ジュマンジ」をプレイしたというタイムラインは消滅しているはずですので、

 

①のタイムラインではアレックスにのみ「ジュマンジ」の記憶がある(時間軸Ⓐ)

 

②のタイムラインではスペンサーたち4人にのみ「ジュマンジ」の記憶がある(時間軸Ⓑ)

 

 説明が下手で分かりづらいかとは思いますが、映画のように

 

お互いが「ジュマンジ」の記憶を持った状態で再会する

 

 ということを可能にするためには

 

「時間軸Ⓐの2016年」に「時間軸Ⓑの2016年」がやってきて上書きする──

 

というパラレルワールドの干渉が起きなければなりません。

 

 先ほど『ジュマンジ』のほうは矛盾がない、と書きましたが、実際は年代的に古いほうの側(子ども時代のアランとサラ)で修正された世界を描いているので矛盾がないように感じられるだけであり、もし「ジュマンジ」をクリアしたあとのジュディとピーターの世界を映画が描いたとしたら『ウェルカム~』と同じような矛盾が発生することでしょう。

 なんにしても時間を遡る系の物語はややこしいです(笑)。

 

その他

 子ども向けといった印象の映画なので、必然的に子役の出来が映画の善し悪しに大きく関わってきますが、ジュディもピーターもどっちも頭が良くそれでいて可愛げのある子どもたちだったので、その辺はいい子役に恵まれた作品だったように感じました。

 半分猿になってもじもじしてるピーターがとくに可愛かったのと、あとはアランを助けるために「庭の小屋にある斧を取りに行く」ときに、小屋の扉の鍵を叩き壊すために使ったのが斧だったという小ネタも微笑ましいものがありました。前半はその賢さが憎たらしく感じるキャラなのかなと思いましたが全然そんなことはなかったですね。

 それにしても…北米~南米あたりでは実際のニュースでも何度か見かけた映像ですが、大きな災害や大規模な停電なんかが起きたときに大挙としてスーパーなどに押し寄せては手当たり次第に売り物をかっぱらっていくあの光景…

 

モラルやマナーなどの面で日本に対して欧米人が偉そうに上から目線で文句を言ってくるたびにこういった光景を全スクリーンに流して黙らせてみたいw

 

 まぁそれでも黙らないんだろうけどw

 

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