校長先生のお言葉
居残りさせられた4人に校長先生が言った言葉は、4人がこの先に経験することを暗示させるものでした。
よく考えるんだ──
今の自分がどんな人間であるかを。
どんな人間になりたいかも。
人生は一度だ──
生き方は自分で決めろ。
This is what you should be thinking about:
Who you are…in this moment in time…
…and who you want to be.
You get one life.
You decide how you’re gonna spend it.
なるほどねぇ……つーか本当あっちの人たちは「Who you are」ってフレーズ好きだよなぁw
この映画も他の作品と同様に、あとから見直してみて「こんなところに伏線が張られてたのか〜」といったような場面を見つけることができ、2周目も楽しめます。
たとえばスペンサーとフリッジがゲームを接続してキャラを選択するシーンでは、フリッジは最初に“シープレーン・マクドノー操縦士”を選ぼうとしますが、そのキャラは選べなくなっているので他のキャラにしています。
もちろんそれはアレックスが1996年にそのキャラでジュマンジに入ったままだからなのですが、最初に見たときは全く気がつきませんでしたね…。網様体賦活系(通称RAS)は普通にスルーしていました。
また、再会したときのアレックスがメタリカのTシャツを着ていたので、きっと冒頭の1996年の場面でもメタリカTシャツ着てんだろうな〜と思って見直したらやっぱり着てました(笑)。袖を切ったノースリーブタイプのやつっていうのが90年代っぽいです。
現実世界とジュマンジ世界
ジュマンジ世界での主人公たちは、フリッジ以外の3人が極端に現実とのギャップがあるキャラに振り分けられていたので、それぞれの役者は「(映画の)現実世界での高校生を憑依させたゲームのキャラクター」を演じるという、2重の演技が求められているようでなかなか難しかったんじゃなかろうか……と最初は思ったのですが、よく考えたら単に自分の特徴と真逆(ヒョロいオタク、コミュ障気味のガリ勉、今ドキの女の子)の属性を持つ高校生をギャップありまくりのまま演じればよいだけなので(笑)、むしろいつも以上に楽しんで演じられたのではないかという気がしてきました。
と言ってもジャック・ブラックは性別まで違うキャラだったので、やはりこの人ならではの演技力が求められたのでしょうね。立ち姿や台詞回しなど、かなり細かいところまで女の子っぽい…というかべサニーっぽく見えるようにしていたのが分かりますし、全く違和感なく「見た目は小太りのおっさんで中身が10代の女の子」に見えるように演じていたのは流石といった感じです。
またジュマンジの世界が「ゲーム世界のお約束」についてゲーム世界の中で説明しているところも、なかなか面白いところでした。
決められたセリフしか用意されていないNPCとか、キャラごとの能力の割り振りとそれの表示のされ方、マップの不完全や攻略までの手順の定石など、こうして見せられると国や年代が多少違ってもゲーム世界のお約束って共有できるものなんだなぁと改めて感じました。ライフが3つあることもあってか、命の大切さが軽んじられているように思えたのは気になるところでしたけど…
そして「あの」キスシーン
いやいやさすがにわざとらし過ぎるだろw とは思ったものの、それでもやっぱり笑えたドウェイン・ジョンソンとカレン・ギランのあのキスシーン。
キスシーン自体も笑えましたが、その前のやり取りで恋愛経験ほとんどナシのオタク&ガリ勉女子に二人がなりきってる会話のシーンも笑えました。
この場面と、あと最後に現実世界に戻る場面でのドウェイン・ジョンソンの「こんな見た目なのに中学生みたいな喋り方」が個人的にはだいぶツボりました。学ラン着せてたすき掛けのカバンを持たせてぇw
カレン・ギランのほうも、食い気味でキョドりながら応えるところがうまいなと。まぁ実際あれが上手いのか下手なのかは字幕を頼りに見ているだけに判断しかねるところではありますが、今作やMCU作品でのメイキング映像などを見ると彼女自身が面白くて芸達者な人っぽいので、やっぱり上手いのかもしれません。
見張りを誘惑するところはちょっと大げさすぎてう~ん、といった感じでしたけど(笑)。
続編もフォースとともに…
またしてもSWの最新作と同時期に続編が公開されますね。日本語版の予告編はこれを書いている現在で4つあるようなのですが、予告3あたりはかなりネタバレ要素が強いので見るのであれば注意が必要かも。
というわけでこちらが予告第一弾です。そう来たかーー!という感じです。
<追記:2021.08.05>
続編のレビューも書きましたのでよろしければこちらもどうぞ!
comment