【MBTI】メンタルの不調と食の関係について:前編──主な問題と変えるべき点【解説編】

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❸食品添加物の害

 いちいちここで書き出したりはしませんが、日本で売られている加工食品の添加物の量は尋常ではないものがあります。

 私は原材料名を全く確認せずに買って飲み食いしている人が信じられないのですが、外国で作られた同じ種類の食品を比べてみたりすると「なんでこんなにいろんな添加物が入ってるんだよ」とうんざりしてきます。

 

 

 そして原材料名として表示されている添加物はほとんどが何のことだか分からないような書き方をされています。中には「ビタミンC」とか「アミノ酸等」といったように一見すると身体に良さそうなものであるかのような名目になっていますが、そんなことはありません。調べてみればわかります。

 ここでのビタミンCとは果物などに含まれる自然のビタミンCとは別物の、合成ビタミンC(L-アスコルビン酸)です。ペットボトルのお茶などに入っているのはこれです。果物などの天然ビタミンCは、がん細胞をつくる原因になる活性酸素をほとんど発生させませんが、この合成ビタミンCは大量に発生させるそうです。さらに現在、日本国内で使用されている合成ビタミンC(L-アスコルビン酸)の90%以上が中国製のものです。

 

 

 同様にここでのアミノ酸(グルタミン酸ナトリウム)は、出汁としてもよく使われる昆布や椎茸などが持つ「グルタミン酸」とは全く別のものであり、これは神経毒である、とさえ言われています。また「等」という表記が認可されているのがおかしな話ですが、当然「等」にはさらに他の添加物も使われていることになります。

 

 他にも「PH調整剤」という、何なのか想像もつかないような名称のものもよく見られます。調べてみるとPH調整剤として認定されている化合物は35種類にものぼり、それらを一括表示して「PH調整剤」としているので消費者には何が入っているのか確認する術がありません。

 これだけの種類のうち何をどれだけ使っているかも分からないので、具体的に「○○が入っていてこれこれこうだから身体に悪い」と言えなくされているのが実に巧妙だなという感じですが、カビや微生物の発生を抑えて品質を保つ役割を持っている(という名目)反面、腸内細菌も殺してしまうという害も指摘されているようです。

 

 そう、ここでも❶、❷と繋がってきます。

 

腸内環境の問題です。

 

 ちょうどこれを書いているときにTwitterのおすすめにどっかの料理人のツイートが出てきました。

 誰かがツイートした添加物の危険性に関する内容への反対意見として「名前だけ聞いて添加物は危険、と判断する人がいるがその中身は実は○○なんで危険でも何でもないんですよ」みたいなことが書かれていて、まぁこういう人は金に魂を売った人か単に無知なだけの人なんだろうと思うので無視しておけばよいのでしょうが、問題なのはそれに簡単に言いくるめられて賛同してしまっている人たちです。

 

楽なほう、快を得られるほうにしがみつきたいからそれを肯定してくれる人の意見に乗りたいだけなのか、それともテレビの御用学者の意見を疑うこともなく信じるのと一緒で、権威や肩書きだけで判断し、それを無条件に信用してしまっている(ハロー効果)のか……。おそらくその両方なのでしょう。

 

 例えば「●●(添加物の名称)は○○(果物の名前)とほとんど同じようなものなのです」という誰かの発言に簡単に賛同し、添加物の危険性を訴える人をバカにしてあざ笑う人がいます。では100歩譲って添加物の中身が果物と同じ成分だということにしましょう。その場合、バカにしていた人たちは

 

安く大量に生産される加工食品に使われている「果物と同じ成分」の元である果物は、どこでどのように生産されたものなのか

 

 ということは気にならないのでしょうか。

 国産で、きちんと管理され、誠実で善良な農家の方々によって丁寧に作られ、農薬もほとんど使わない安全でヘルシーな果物だとでも思っているのでしょうか。…これ以上は言わなくても分かりますよね。

 安く大量に作られているものという時点で、100歩譲ったとしても「そういうこと」なんです。まぁ果物と同じ成分ではないのでそもそも論外なんですが。

 

 

❹質の悪い油の害

 皆さんは人間の脳の60%以上が油で出来ているということをご存知でしたでしょうか。

 これだけでも油の重要性が理解してもらえると思いますが、油は脳だけでなく腸に対しても非常に大きな影響を及ぼしています。

 私たちの身体に異常事態が発生したとき、炎症という形でそれが表れます。発熱や下痢、虫刺されによる腫れや花粉症の症状など、全て身体のどこかで異常が起きていることを知らせるものです。がんやアレルギーといった身体的なものからうつなどの精神面での疾患まで、あらゆる病気のベースとしてこの「炎症」があるとされています。

 

 

 炎症を鎮めるのは「抗ストレスホルモン」と呼ばれるコルチゾールです。炎症が出ているということは身体にとってストレスがかかっている状態ですから、それを鎮めるためにコルチゾールが分泌されるというわけです。

 ということは精神的にストレスがかかっている状態でも同様にコルチゾールが分泌されていることになりますね。

 日常的にストレス下に置かれた状態では、コルチゾールが分泌され続けることになりそれを作り出す副腎が慢性的に疲労し、コルチゾールが不足してきます。そうすることで炎症を抑え切れずに病気が悪化する、ということになります。

 

 そしてこのコルチゾールの働きは、依存症とも密接な関係があります。ここでも「依存症」とつながってくるのです。

 

 

 依存症の仕組みを説明しよう。

 最初のきっかけは、心の中にある何らかの苦痛だ。苦痛の中には、快楽がないという状態も含まれる(たとえば、退屈、何かが足りないという感覚など)。この内面の苦痛が恐怖の反応を引き起こし、体内でコルチゾールとアドレナリンが分泌され、ネガティブな感情が次から次へと生まれてくる。そこで苦痛と快楽のプログラミングが発動し、あらゆる手段を用いて、苦痛を避けて快楽を手に入れようとする。そこで依存症が格好の手段になるのだ。

──アレクサンダー・ロイド博士 著 桜田直美 訳 『「潜在意識」を変えれば、すべてうまくいく』(SBクリエイティブ)より引用

 

 

 このようにコルチゾールは身体の炎症を鎮めるという大切な役割を果たす一方、メンタル面ではネガティブな感情を引き起こす要因にもなっているという側面も持っていることがわかります。

 ストレスホルモンとしてのコルチゾールと、その対極である「愛のホルモン」「幸せホルモン」などと呼ばれるオキシトシンが精神面に与える主な影響はそれぞれ以下の通りです。

 

 

コルチゾールの影響

頭の働きが鈍くなる

病気になる

エネルギーがなくなる

免疫力が下がる

痛みが増す

血圧が上がる

細胞が閉じる

人間関係が壊れる

恐怖、怒り、抗うつ、混乱、羞恥心、自分を無価値だと思う、といった問題を生む

すべてのことに対してネガティブになる(たとえ表向きは笑顔でも)

 

オキシトシンの影響

人間関係を向上させる

親子の絆が深まる

愛、喜び、平安が生まれる

免疫力が高まる

ストレスが減る

血圧が下がる

細胞が開く

依存症や禁断症状を中和する

ヒト成長ホルモンを刺激する

正しい判断ができるようになる

食欲、消化、代謝が正常になる

癒しが促進される

リラックスする

ストレスのないエネルギーが刺激される

神経の活動が活発になる

 

──同書より引用

 

 こちらは潜在意識系の本からの引用となりますので、グルテンの項目で引用したような栄養医学系のものとは少し噛み合ないように感じる箇所もありますが、要は

 

「病気になる」→「炎症が起こる」→「コルチゾールが分泌され、炎症を鎮めようとする」→「コルチゾールが出ている間は精神的にもネガティブな反応が出る」

 

 ということで、「コルチゾールが出るから病気になる」というわけではないようですね。ですがコルチゾールが出続けているような状態というのは健全な状態ではないので、病気由来なのかメンタルの不調によるものなのかに関わらず精神的にはネガティブな状態に置かれるということになります。

 

 

 そして、私たちの身体に起こる病気=炎症を鎮める働きをするものはコルチゾールの他にもあり、それがこの項目に繋がってくる「油」ということになります。正確には「オメガ3系脂肪酸」と呼ばれるもので、代表的なのがαリノレン酸です。これは

 

・亜麻仁油

・エゴマ油

・シソ油

・魚油

 

 などがあり、青魚から多く摂取することができることで有名なEPAやDHAが多く含まれています。

 

 反対に、炎症を促進させるのが「オメガ6系脂肪酸」で、代表的なのがリノール酸です。ベニバナ油やコーン油、大豆油などに多く使われていて、サラダ油やドレッシングなどはほとんど全てこの「オメガ6系脂肪酸」が使われていると言って間違いないでしょう。食用油はサラダ油やドレッシングのような液状のものだけでなく、揚げ物やスナック菓子の製造にも普通に使われているものですから、炎症を促進させてしまう油を私たちは日々大量に摂取していることになります。

 

 

 油については、他にもマーガリンやショートニングなどに使われている「トランス脂肪酸」と呼ばれるものがあり、これは摂取を控える、ではなく「摂取しない」のが望ましい油です。

 また健康に良いとされるオリーブオイルは、人の体内で合成される一価不飽和脂肪酸(オメガ9系脂肪酸)と呼ばれるもののひとつです。これは身体には良いですが、人体で作られる種類の油なので目の色を変えて摂取しなければ…というほど必要以上に摂取を推奨ものではありません。(オメガ6系脂肪酸の代用として日常的に使用するのは良いですが、飲み物のように摂取する必要はない、ということです)

 一方、オメガ6やオメガ3のように人の体内で合成されない油は、多価不飽和脂肪酸と呼ばれる油です。こちらは人体で作られないので食事として摂取する必要があります。

 

 …ということは「オメガ3系脂肪酸だけを取ればいいんですね?」と思われるかもしれませんが、そうではないようです。

 

 最もよいバランスは、

 

オメガ3とオメガ6を1:1の割合で摂取すること

 

 なのだそうです。この辺りについても、先ほど引用した『2週間で体が変わる グルテンフリー健康法』には詳しく書かれていますので気になる方は一読されてみることをおすすめします。

 また「炎症を抑える」ということについても、油と薬(ステロイド剤や非ステロイド剤、抗ヒスタミン剤など)とでは効く場所が異なることや、それを根拠として薬で炎症を抑えるよりも油で炎症を抑えるほうが身体にとってよいということが説明されています。

 

 

 

 普段の生活で口にしている油を使った食品は、自分で意識して選ばなければほとんど全てのものがオメガ6系脂肪酸の油を使用したものです。ですからお菓子を含めた加工食品や外で売っている揚げ物などを食べる回数を減らすとともに、自分で作るサラダや揚げ物、炒め物などにはオメガ3系脂肪酸を使うように心がけるとよいのではないでしょうか。

 私の場合はオメガ3は青魚から取るようにし(食べる機会は多いので)、サラダは塩とオリーブオイル、揚げ物や炒め物には米油を使うようにしています。ちなみに米油はオリーブオイルと同じオメガ9系脂肪酸の油です。

 

 

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まとめ

 ここで挙げた4項目だけでも、身体に悪いとされる食べ物がメンタルに与える悪影響との関連性を分かっていただけたのではないでしょうか。もちろんパーフェクトな食生活を送るのは無理でしょうから、可能なところからはじめてまずは継続してみるということが大事かと思います。

 1日や2日で変わるものではありませんが、体調だけでなくメンタルも安定してくるのが実感できたらきっと人生が大きく好転することでしょう。

 

精製された砂糖を多く使った食品をなるべく口にしない(菓子パン、ケーキ、ビスケットやクッキー、ジュースなど)

 

グルテンの摂取をなるべく減らす(パン、麺類、揚げ物、小麦粉を使った菓子など)

 

食品添加物を取る機会を減らす(例:ドレッシングやマヨネーズではなくオリーブオイルを使う、納豆は付属のたれを使わず醤油や酢などで食べる、加工食品を食べる機会を減らす、など)

 

摂取する油を意識して変えていく(オメガ6系を減らしオメガ3やオメガ9のものを選択する)

 

 こういったことの中から自分が出来そうなことを少しづつ実践していってください。

 今回は割と真面目な内容となりましたが、次回は私を含めたダメなおっさん達の例をもとに食がもたらす健康被害について緩めに書いていきますので、宜しければ後編もどうぞご覧ください。

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