「私もINFJです」と言われたものの…
そのふたりのうち、最初のメールで「私もINFJです」と書いてきたほうの人とは、メールするようになってからすぐに長文メールを送り合うようになったんですが、初期の段階で
(この人はINFJではないのでは…)
と感じていました。もちろん一括りにINFJといっても様々なタイプがいるのでしょうし(エニアグラムの違いを知るとたしかにだいぶ印象が違うのが分かりますし)、性別や文化の違いなども影響するでしょうから全てをステレオタイプな特徴に当てはめて考えるのも正しいことではないのかもしれません。
ですがざっと挙げてみただけでも、今回の相手と自分との違いがこんなにあったのでさすがにこれは…と思った次第です。
<相手の特徴>
・過去への囚われがすごい
・相当なデータ&エビデンス重視型
・世間の定説や権威側のデータをあまり疑わない
・非科学的なもの、非現実的なものへの関心が薄い
・依存体質の傾向が見られる
・自己開示が早い(さっきの話がこれ)
・決め付け型の共感
・顔付きが優しい
<私の場合>
・超未来志向で過去をあまり引きずらない
・超推測型であり、可能性から解を見つけようとするタイプ
・世間の定説と権威側のデータを信用していない
・非科学的なもの、非現実的なものへの関心が頭の中の大部分を占める
・依存体質ほぼゼロ
・自己開示が遅い(催促されてようやく話す/もちろん例外もあります)
・推測型の共感
・気難しそうな顔付き
ま、顔付きについてはあまり参考にならないかもしれませんが(笑)。
分かりづらい箇所を補足しますと、相手の特徴「決め付け型の共感」というのは
お互いにきっと同じことを考えてるよね(=だから○○しましょう)
みたいな感じで
こちらが感じていること、考えていることを決め付けで解釈し「自分もそうだよ」といったような共感をする
というものです。それに対して私の場合の「推測型の共感」とは、決して前のめりにならずに「どう思ってるんだろう」「こういうふうに感じてるんじゃないかな」という少し引いた位置からの推測を前提に共感しようとするので、基本的に自分が相手の気持ちを理解できているかどうかの自信はありません。
自分はそう受け取ったけど、それが合っているかどうかなんて分からないから遠慮がちに共感する
という感じ。実際、彼女の「お互いにきっと同じことを考えてるよね」という共感は完全に外れていて、本当に申し訳ないとは思ったんですが私はかなり居心地の悪さを感じていました。。。なおこういう決め付けはENFJがよくやる印象ですが、あの人たちがやる決め付け&押し付けはINFJをかなりイラつかせるものだったりします。個人的な意見ですが。
逆にお互いに共通する要素としては
・気を使い、言葉を慎重に選ぶ
・話し好きで文章が長い
・文章やタイトルに独特のこだわりがある
・人間関係については受け身の傾向
・間違いなく内向型
・FacebookやInstagramなどはやらない
・友達の数は少なくていい
などといった点が挙げられます。この辺りを鑑みて、私は彼女がISFJなんじゃないかと思いました。
・とにかくNiではないなという印象
・過去への強い囚われからSi上位っぽく見える
・気の使い方などにFe持ちである可能性が感じられるものの、自分とはちょっとFeの使い方が違うように思える
ということろなどからISFJの線を疑ってみたわけですけど、他にも休みの日にボランティア的なことをしていたりするところからも、それっぽい感じがします。
また彼女の場合はとにかくデータを重視する傾向があって、
その情報はそれをエビデンスとするに値する信頼性を持ったものなのか
ということに対してものすごく頭でっかちなところがあるので、Tiを持っているけどその使い方がINFJのそれとは違うのかなと…。
なおP型の選択肢が出てこないのはFiが感じられないのと、Seが弱い(もしくは持っていない)のが分かることと、確証がないままでいることに強い不安を覚えるタイプであることによります。
実際にどの性格タイプなのかは分かりませんが、とにかくこのような違いから彼女はINFJではないんじゃないかなと勝手に考えています。
彼女がどのタイプかということ自体にはあまり関心は持っていないのですが(笑)、少なくとも一度はINFJという診断結果が出た人と、おそらくは典型的なINFJタイプである自分とでこんなに違いがあることに興味が湧いたんですよね。いやーこうも違うものなのか、と。
あと自分との違いとして、過去との関わり方が異なっているのがはっきりしています。
彼女の場合は、過去にあった出来事や誰かに言われた言葉をそのままダイレクトに受け止めて、それを何らかの価値基準として現在も引きずっているように感じられました。言い方を変えれば「いつまでも過去に縛り付けられている」ような感じ。
恋愛に関しても、過去に相手から言われたことや不快に感じた態度などを引きずるあまり、新しく現れた全く別の人にも同様のことをされるのではと考えたり、同じことが起こらないようにという予防線をめちゃくちゃ張ってしまうことで逆に相手を不快にさせたりすることも。。。
それに対して自分の場合は、過去にあった出来事や誰かに言われた言葉の本当の意味とか、それが起きたタイミングと自分の人生との関連性に何か意味があるのではないか、そしてそれは未来の自分にどう影響するのか、ということばかり考えており「いつも未来予測に意識が囚われている」ような感じです。
過去に誰かから言われた言葉や受けた不快な態度は、それはそれとして心に残りはするけども、今の相手とは関係ないし「前と同じことを繰り返さないように」というベクトルではなく「前はこうだったけど次は違うだろう」と考えるタイプです。なお大体の場合、その希望的観測に根拠はありません(笑)。
ちょっと大袈裟な比較となりますが、Si主機能の人とNi主機能(自分)との違いの例を挙げてみます。
こんなことがあったとします。ここでSiの人であれば
(あれ、これって台風が来るやつじゃない?帰ったらベランダの鉢植えを中に入れとかなきゃ…)
みたいなことを考えるのかもしれませんが、Niの自分は
(あれ、これ台風が来るやつじゃない?さては台風のニュースに注意を引きつけてる間にまた裏で何かが起こるな。情報集めなきゃ…)
などということを考えます(笑)。そしてすっかり忘れられたベランダの鉢植えは枝が折れて葉も飛ばされてしまうことに…
しつこいようですが、大袈裟な例ですので。
こんな感じで過去の出来事や経験も「何かに対する意味付けや今後の可能性に関するもの」として捉えているので、その出来事自体にいつまでもこだわることはあまりなく、また意味付けから外れていると認識した物事については、そもそも頭から抜けてたりします。だから人の顔と名前が全然覚えられないんですよね。。まぁこれは「興味がない」ということとも繋がっているんだと思いますが。
「世間の定説や権威側のデータを信じるか否か」「非科学的なもの、非現実的なものへの関心度」「依存体質であるか否か」といった点についての違いも、今挙げた例から説明がつくかと思います。
たぶんSiの人たちは素晴らしくまともな「常識人」なんだろうと思います。そしてNiの人たちはこの世界ではきっと「あたおか」なのでしょう……。昔からあたおかだったから分かち合える仲間が少なく、考えを共有できる人が周りにいないことは当たり前だったので今さら人に依存する気もないのかもしれません(笑)。
自分からいちいち説明なんてしないし、説明してようやく分かるような人にも興味はない。何も言ってないのにちゃんと気付いて分かってくれるような人をこそ求めている──
結局のところ、INFJの頭の中はこういうことなのではないかと…。もちろん、そんな人は世の中にほとんどいないのでずっと孤独なままなんですがw
なおINFPという診断結果が出たほうの人とはまだ数回しかやり取りしていませんが、その少ない情報だけでもその人がINFPかISFPのどちらかだろうという印象を受けました。もしかしたら外向型だったりするのかもしれませんが、それについてはまだ情報不足なので何ともです。
とにかく分かるのは、アーティストタイプであるということ、そして自由人タイプ(もちろん遊んで暮らしているという意味ではありません)であるということです。自分のやりたいことや自分の価値観に忠実に生きているような雰囲気があって、J型特有の堅苦しさというか緊張感というか、そういうものが感じられないのでP型なんだろうなと。
ISFPの可能性を考えたのは彼女(この人も女性でした)のアーティスト的な才能や興味が、絵画であったりフィジカルを使っての表現だったので、INFPのアーティスト性というよりはISFPのそれなのかなと思ったからです。まぁ実際どうなのかは分かりませんが。。
なんかこうやって性格タイプを推測しながら外国人との交流を進めていると、どうやら自分の場合は日本人よりも受け取る情報の少ない外国人のほうが推測しやすいということが分かりました。同じ日本人だと情報が集まり過ぎて逆にタイプを見極めるための要所を押さえられないのかもしれません。どうしても余計な情報も一緒に入ってきてしまうし、いろんなバイアスがかかって判断が鈍るんでしょうね。
つーかお前は何をやってるんだって話ですがw
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