その78 「またね!/また会いましょう!」
¡Nos vemos!
ノス ベモス!
(またね!/また会いましょう!)
日本語でも英語でも、お別れの挨拶で使える言葉はたくさんあります。
映画『ターミネーター』シリーズでおなじみの
Hasta la vista.
アスタ ラ ビスタ
も「またね」とか「さようなら」などの意味ですが、友達や知り合いなどにはあまり(ほとんど?)使わないような…。たぶんですけど(笑)。
「それじゃまた」とか「また後で」という意味で
Hasta luego.
アスタ ルエゴ
というフレーズもよく使われますが、この「luego」(ルエゴ)には「あとで」のほかに「すぐに」とか「近々に」といった意味合いもあるためか、
またすぐに会うことになる相手への軽い挨拶
としてよく言われているような気がします。たぶんですけどね(笑)。
よく行くスーパーの店員さんとかご近所さんとか。
それと、スペイン語に限らず外国人にメールをする際に「結びの言葉」「締めの言葉」をどうすればいいかで悩むことってありませんでしょうか。
友達とか親しい間柄の人へのメールの最後に、この
¡Nos vemos!
ノス ベモス!
がいい感じで使えると思います。そして「またすぐにお会いましょう!」と言いたければ
¡Nos vemos pronto!
ノス ベモス プロント!
と、後ろに一言加えればOK。この「すぐに」とか「早くに」という意味の「pronto」(プロント)を使う
Hasta pronto.
アスタ プロント
は「またすぐに/また近いうちに 会いましょう」といった感じで、ラジオとかテレビ(のレギュラー番組)の最後などで言われているのを耳にすることがあります。
この「¡Nos vemos!」(ノス ベモス!)は、個人的な感想ですが「それなりに親しい関係」(友達、飲み仲間のひとり、スペイン語講座の先生と生徒、など)ではネイティブの人が最もよく使うフレーズだったように感じました。
まぁ私が直接会って話したことがあるスペイン語ネイティブは中南米の人ばかりだったので、スペイン人の場合だとまた違ったりするのかもしれませんけど。。
ちなみに私はしばらくの間オンラインでもスペイン語を習っていましたが、初回の授業が終わるときに
Chao~
チャオ~
と挨拶をして先生を驚かせたのですが(笑)、そのおかげか2回目以降すぐにフレンドリーな雰囲気で行うことができたのでした。
それまでいくつかのスクールや公開講座に通って、
ノリのいいラテン系の言語を習ってるのに生徒(日本人)はみんなよそよそしくて消極的
という経験と
さすがラテン系の語学講座、無駄話ばっかりで全然授業になってねぇw(でも超楽しい)
という両方の経験をしていたので、それを活かして(本当はちょっと緊張してたけど)明るく振舞ってみた結果です。
やっぱりそこのオンラインスクールも、日本人は最初はみんなシャイで(もちろん中~上級者は別ですが)緊張している人が大多数だったようなので、まだ初級レベルの中年男が初回の授業で「チャオ~」とか言い出したので少しびっくりしたみたいです(笑)。
チェ・ゲバラの若い頃を描いた映画『モーターサイクル・ダイアリーズ』の最後、ガエル・ガルシア・ベルナル演じるエルネスト・ゲバラ(後のチェ・ゲバラ)が親友アルベルトとの別れのとき、彼に向かって
¡Hasta luego!
アスタ ルエゴ!
と叫ぶシーンがありました。このふたりは「またすぐに会うことになる相手」ではありませんでしたが、このフレーズを使っていました。
たとえ「またすぐ会えるような気軽な別れではない」と知っていても「きっとまた会おう」という親友への気持ちからの、この言葉なんでしょうかねぇ…
中南米に興味があったり縁がある方でしたら、この『モーターサイクル・ダイアリーズ』はぜひ見ていただきたい映画です。幸せな気分になることはないでしょうけど
青年エルネストが旅をするなかで何を見てチェ・ゲバラとなったのか──
が描かれていてとても興味深い作品です。革命家として過激なイメージを持たれているチェ・ゲバラですが、この映画では全く異なる一面を見ることができます。
画像の中の文字で、黄色い箇所やアクセント記号付きの文字(é、áなど)が強く発音するところです。
…が、相手への問いかけだったり文脈の流れ、強調の具合などのニュアンスによって変わってきたりしますので、必ずしもこの通りとは限りません。
さらにこのシリーズを作っていて、少しずつその辺が統一されなくなってきましたので(笑)、イントネーションの強弱ポイントにつきましてはあくまで参考程度として見ていただけると嬉しいです。
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