その76 「君に会いに行きたい」
Quiero ir a verte.
キエロ イール ア ベールテ
(君に会いに行きたい)
前回の「君に会いたい」と似ていますが「行く」という単語が含まれていることから、“自発的な行動”を伴ったニュアンスであることが分かるかと思います。
「君に会いたい」
だと、ただ単に「会いたい」という願望だけを言っているニュアンスにも取れますし、どういった手段で会うのか、他動的な手段(誰かが引き合わせてくれるとか、相手がこっちに来てくれるとか)と自発的な手段のどちらにも受け取れます。
簡単に言うと「ざっくりした表現」というやつですね。
それに対して「会いに行きたい」のほうは「行く」と言っているわけですから、自分が「君に会う」ために向かうという意味合いが含まれています。
まぁそうは言ってもあくまで“願望”ですので「君に会いに行くよ」という“宣言”とは違って「口だけ」になる可能性もありますが(笑)。
この「Quiero ir a ~」も使い勝手のいいフレーズで、「(私は)映画を観に行きたい」「(私は)サッカーをしに行きたい」などの言い回しにも使えます。
なお「ir a ~」の形についてはNo.073をご参照ください。また前置詞「a」(ア)についてはNo.070のほうで触れています。
Quiero ir al cine.
キエロ イール アル シネ
((私は)映画を観に行きたい)
※「cine」は「映画/映画館」の意味。「映画館に行きたい」→「映画を観に行きたい」となります。「ir al cine」は「映画に行く」という定型フレーズです。また「al」ですが、これは前置詞「a」と定冠詞「el」が並んだときに「al」となる決まりとなっています
Quiero ir a jugar al fútbol.
キエロ イール ア フガール アル フットボル
((私は)サッカーをしに行きたい)
単純に「私はサッカーをしたい」であれば
Quiero jugar al fútbol.
キエロ フガール アル フットボル
でOKです。この場合の「jugar」(フガール)は英語の「play」と同じ意味です。
また「友達と」や「彼氏と」「彼女と」などを付け加えたい場合はNo.074やNo.024などをご参照ください。
画像の中の文字で、黄色い箇所やアクセント記号付きの文字(é、áなど)が強く発音するところです。
…が、相手への問いかけだったり文脈の流れ、強調の具合などのニュアンスによって変わってきたりしますので、必ずしもこの通りとは限りません。
さらにこのシリーズを作っていて、少しずつその辺が統一されなくなってきましたので(笑)、イントネーションの強弱ポイントにつきましてはあくまで参考程度として見ていただけると嬉しいです。
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