その10 「どうもありがとう!」
¡Muchas gracias!
ムチャス グラシァス!
(どうもありがとう!)
「gracias」同様、この「¡Muchas gracias!」も最も覚えるべきフレーズのひとつです。形式的で心がこもっていない「あ、ども」みたいなニュアンスじゃなくて、相手に明確に感謝を伝えたい意志があるのであれば、この「¡Muchas gracias!」がよいと思います。より感謝と親しみの感情を込めて言うなら「ムゥチャス グラァ~シァス!」という感じで抑揚をつけるといいかも。
「muchas」は「多くの/多数の/何度も」などを意味する「mucho/mucha」(ムーチョ/ムーチャ)の複数形です。気付いた方がいたかもしれませんが、元々「gracias」(グラシァス)という言葉が「gracia」(グラシア)の複数形なので、それに付随する形容詞も複数形になります。
さらにスペイン語では、全ての名詞は男性名詞と女性名詞に分けられるのですが、「gracias」が女性名詞なので
「muchos」(ムーチョス)とならずに
「muchas」(ムーチャス)
となります。
基本的には(例外もあります)語尾が「a」の場合は女性名詞です。人の名前でも、例えば「ガブリエル」なら男性、「ガブリエラ」なら女性といった決まり(?)があるのと同じかと。人名に関しては英語圏やその他のアルファベットを使う国でもだいたい同じですね。
画像の中の文字で、黄色い箇所やアクセント記号付きの文字(é、áなど)が強く発音するところです。
…が、相手への問いかけだったり文脈の流れ、強調の具合などのニュアンスによって変わってきたりしますので、必ずしもこの通りとは限りません。
さらにこのシリーズを作っていて、少しずつその辺が統一されなくなってきましたので(笑)、イントネーションの強弱ポイントにつきましてはあくまで参考程度として見ていただけると嬉しいです。
comment