②もうひとつのアニメ『バットマン』
私が子どもの頃、アメリカで作られたアニメ版のバットマンが日本でも昔放送されていました。記憶では放送されたアニメ版バットマンは2つあって、ここで取り上げるのは1980~1985くらいの間に放送されたと思われるものです。
中年世代以降であればアニメ版バットマンを知っている方も多いと思うのですが、ネットで調べてみても自分が憶えているバットマンとは違うものしかヒットせず、これほどメジャーなキャラクターであるにも関わらずネットに情報がないということはもしかしてマンデラ・エフェクトなのか?と気になっていました。
私が憶えているのは後から放送されたほうのバットマンで、絵のタッチもどことなく80年代風味というか、アニメとしての質的に放送された時代とほとんどタイムラグがないものという印象がありました。
例えばトムとジェリーだとかウッドペッカーとかポパイみたいにかなり以前に作られたアニメを日本で何度も再放送しているものなどは、当時見ていても一昔前のアニメという印象がありましたが、このバットマンについてはあまりそういう感じがしなかったように記憶しています。
しかしWikipediaで検索してみると「バットマンのアニメは90年代になってから作られたのが最初である」という怖い結果が出ていたりするのです。いやいやそんな馬鹿な……
とりあえず私が見たその謎?のバットマンについて書いていきますと、自分が記憶していることとしてはこんなのがあります。
アニメ自体の記憶はそれほどないものの、とりあえず一話完結でたしか日曜だか土曜の午前中に放送されていたと思います。
とにかく上記の2点の記憶だけははっきりと残っていて、とくに「バットガールとしてのね」という決め台詞は当時友達と真似して笑っていたりしたので自分だけの記憶ではないはず。
一応なにか別のアニメとごっちゃになっている可能性についても考えてみたものの、歌の歌詞にしっかり「バットマン」と入っていますし、劇中に「バットガールとしてのね」という台詞もあるので、少なくとも別のアニメのキャラクターと間違えているということはなさそうです。
しかもそういう決め台詞とかエンディングテーマなんかを自分の夢とか想像で作り上げたとはとても思えませんので、やはり絶対に「見た」としか考えられません。
……と、ここまで原稿を書いたあともう一度検索してみることにしました。
…すると、まず1968年版のテレビアニメで『The Adventure of Batman』というものが存在するらしいことが判明しました。Wikipediaによると
とのことで、IMDbの画像を見ても昔に作られたアニメ版バットマンを見たことがある可能性は高くなってきました。そしてさらに調べていったところ、その続編で日本で放送されたときのタイトルが
『電光石火バットマン』
(原題『The New Adventure of Batman』)というアニメが存在することが判明しました!
こ、これはーーーッ!!!
さらにさらに!このテーマ曲をYouTubeにUPしている人がいて、エンディングテーマで上記の歌詞の歌が使われていたことも確認できました。歌っていたのはシュークリームシュだったようです。なるほど、たしかに曲調なんかも80年代テイストが感じられます。
いやーーー、超スッキリ。。。。。
何年これについてモヤモヤしてきたことか………解決してめちゃめちゃ嬉しい。。。
それはそうとこのテーマ曲をUPした人のチャンネルがやたら気になるのですが……。怖いのでリンク先は確認していませんが、今現在UPされているのはその『電光石火バットマン』のテーマ曲の動画一本だけで、しかもUP主は日本人ではないようです。さらに本人が見るため用と思われる3つの再生リストのうちの真ん中がちょっと…っていう。。。
このテーマ曲の動画が17万再生もいっているので単にこれだけ残している、ということだとは思いますが、現在他にはどこにもこのエンディングテーマの動画はUPされておらず、まるで私がこれを見つけるためだけにYouTubeという広い情報世界の片隅に用意されていたかのような運命的なものを感じてしまいます(笑)。いやもちろんそんなわけないんですが、とにかく嬉しいということで。
ちなみに動画の概要欄によると、昔はニコニコ動画に全エピソードがUPされていたらしいのですがのちに削除されたようです。まぁそりゃそうでしょう(笑)。ってか(おそらくとくに日本好きというわけでもない)外国人がニコ動で日本語版のバットマンアニメを検索している光景は想像するだけでもシュールなものがあります。
念のため今回ニコニコ動画でも検索してみたところ、なんと同じ『電光石火バットマン』の“テレ東版”なるものが数話UPされていました。バットマンとロビンの声優がそういえばこのふたりだった記憶もあるので、私が見たのはこの“テレ東版”だったのかもしれません。というかたぶんそうです。
いずれにしても自分の記憶が現実のものであったことが証明されたことでだいぶスッキリするとともに、今回のマンデラ・エフェクト疑惑の判明はオカルトや都市伝説好きであるために何かにつけそっち方面に結びつけて考えがちな自分への良い牽制となったかもしれません(笑)。
というわけで記事を書いている途中で2つのうちにひとつが解決してしまうという、本人以外誰も得をしない情報となってしまいましたが、もうひとつの屋上割腹自●の件も何かの事実誤認なのかそれとも本当にマンデラ・エフェクトのひとつなのか、判明する日が来ることをひとり願っています。
comment