【ドイツ】ZDFドキュメンタリー『ワールドサーガⅡ~日本の至宝~』を見て【PR】

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 ドイツ国営放送ZDFで放送されたドキュメンタリー『ワールドサーガⅡ~日本の至宝~』がサイトで配信されていたのでVPNを使って見てみました。

 

 

 この『ワールドサーガⅡ』は、歴史家のクリストファー・クラーク氏が「地球上で最も魅力的な場所」を紹介するという全6回シリーズのプログラム。日本はその第2回で紹介され、他には南ヨーロッパ、北アフリカ、南アメリカ、中東、そしてギリシャ&トルコがそれぞれ取り上げられています。

 接続先のサーバの混雑具合によって通信速度に開きがあるようなのですが、通常であればパソコンで視聴する場合、Chromeで日本語に翻訳した状態で視聴すると字幕も即座に日本語に変換して表示してくれるので、ほとんど日本のコンテンツを見ているのと変わらない感覚で楽しむことができます。もちろん字幕がない動画もあるので、そういう場合は何を言っているのか分からなくなりますが…。

 

 

※ちなみにここに貼っている画像はだいぶ画質が悪くなっていますが、キャプチャをとるときにこうなってしまうみたいで実際に視聴しているときは問題なく綺麗な画質となっています。

 この日本編では世界遺産となっている富士山や京都の文化財、姫路城や仁徳天皇陵などのほかに神道、茶道と禅、侘び寂び、芸者、日本刀による居合道、そして例によって秋葉原カルチャーなどが紹介されていましたが、富士山についてもテンプレ的な紹介ではなく青木ヶ原の樹海を取り上げたりと、一般的な(?)観光旅行を考えている人向けではない切り口となっていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 またパッと見では日本の文化や観光スポットを普通に取り上げる構成となっていましたが、全体的に機能性や合理性などに着目しているあたりがドイツっぽいなと個人的には感じました。

 例えば和食について紹介するパートでも、料理そのものよりも包丁の使い方やその機能性であったり、日本刀について取り上げているパートでも居合道とその精神性、刀鍛冶の仕事と瞑想の共通点などを挙げていたりと、もてなされる客側の視点ではなくそれを提供する側の視点で構成しているあたりがさすがマイスターの国ドイツ、といったところでしょうか。

 

 

※上の画像の翻訳、おそらくここでの「匹敵する」は「相当する」と訳すのが正しいのだろうと思われます。そういえば日本語が堪能なドイツ人男性が昔YouTubeで日本人向けのドイツ語学習の動画を作られていましたが、その方も同じ使い方で「匹敵する」と言われていました。ドイツ語翻訳の癖みたいなものがあるんでしょうかね…。

 そして居合道のパートでは「セップク」と「ハラキリ」の違いについてと武士たちの死生観、そして何のために(切腹や腹切による)自死をしたのか、ということを居合道の達人にインタビューしていて、こういったことは私たち日本人でもあまり理解していないことだったので興味深いところではありましたが、おそらくこの題材については短いインタビューでの情報量だけでは異文化の外国人にはきっと正しく伝わることはないだろうなとも思いました。とくにドイツ人をはじめとする西洋人は「謝ったら負け」という文化・価値観を持っているようなので。

 私の5年来の友人(ただし一度も会ったことはないのですが 笑)であるドイツ人もまさにそんな感じで、自分に非があると自覚している行為について詰められたときに「どうしてそれをしてしまったのか」についての言い訳は延々続けるくせに、はっきりと謝罪することはないんですよね。日本人の感覚からすると「え、なんでそこまでして謝りたくないって思うの?」と不思議に感じてしまいますが、きっと歴史的に絶えず領土争いをしてきたヨーロッパでは過ちを自分から認めてしまったら全てを奪われるか殺されてしまうような世の中だったからなのでしょう…。

 なおどうでもいいレベルのことについては普通に謝るようです(笑)。

 

 

 私は自分が海外旅行に行けないので、そのかわりにネットで知り合った外国人とお互いの言語を教え合ったり文化交流的なことをするのが好きなのですが、その流れで海外のメディアで紹介された日本文化についての記事や映像を見ることが時々あります。

 それらを見て感じるのは、西洋諸国による日本を紹介するドキュメンタリーというものは基本的にどこもだいたい似たようなものだ、ということ。

 まぁ題材が同じなんだから当たり前といえば当たり前なのかもしれませんが、自分達とは異なる文化を持つ東洋の島国である日本に対して「どういうところに興味を持ち、何を期待しているか」がある程度同じだからなのでしょう。そんななかで違いがあるとすればそれは「どこに注目して取材しているか」だと思われます。

 例えばイタリアやスペインなどでは分かりやすく食に注目しますし(一応このドキュメンタリー内にも和食について紹介していましたが)、ドイツやフィンランドあたりでは人々の気質や国民性、工業製品やテクノロジーの分野などにおいての共通点などを取り上げたりするようです。

 

 

 

 

 あとちょっと面白かったのが、ドイツで放送される番組でドイツ人が日本人にインタビューするものなのに、なぜか芸者さんが英語で答えているパート。

 英語でインタビューの受け答えが出来る若い芸者さんは素晴らしいとは思うのですが、取材スタッフの中には当然日本語が堪能な通訳がいるはずで(おそらく日本人ではないかと)、さらに番組内ではその芸者さんが話す英語の返答の上にドイツ語での吹替えが被せられているので、わざわざ英語で話す意味がなかったという結果に……まぁ英語が通じる芸者さんがいますよ、というアピールになるという点では意味はあったのかもしれませんが。

 

 

 ところで、このドキュメンタリー番組でやたら気になった点がありました。それは

 

日本の文化の源流はほとんど中国から伝わったものである

 

 ということを何度も強調している点です。

 

 

 

 

 私たちもたしかに学校でそう習いましたが、中国に限らず世界の歴史はこういった文明発祥という古代のものからしてかなりの部分が間違いであるということが現在では証明されていたり、または明らかに辻褄が合わないことが判明しているのに、一向にその史実が新しい情報に基づいて上書きされることがありません。

 

社会問題に発展するレベルなのは確実なので、おかしいことは分かっているが今更変えられない

 

 という暗黙のルールの元、新しい発見などがあっても黙殺され見なかったことにされたり、逆にトンデモ論・陰謀論の扱いにされてしまったりするのが現代の歴史認識です。こういうのをずっと見させられてくると、こちらとしてもさすがに醒めてしまいます。

 

①どうして四大文明よりも前のものとされる遺跡や出土品が次々と出てくるのに歴史学はそれを更新しないのか

 

②何をどう考えても私たちと同じ「人間」には絶対に再現不可能な建築物や大規模インフラがそこら中にあり、またそもそもサイズ感が完全にバグっているもの(「人間」が使うにはあまりにも巨大な建築物の扉や武器、楽器、本、そして人骨など)も存在しているのに、その矛盾を認めないどころか検証すらしようとしないのはなぜなのか

 

 どちらも「これまで信じ込まされてきた歴史や常識といったものの多くが実は捏造である」という、一部の者にとっては非常に不都合な事実であり、その他大勢の一般大衆にとっては大変ショックを受ける真実へと帰結するものとなりますが、①については比較的受け入れやすいのではないかと思います。

 実際に縄文文明の遺跡はたくさん出土していますし、その年代は四大文明よりもはるか以前のものです。どこまでの規模を「文明」とするかによる──というのを逃げ道にするならば、縄文文明はある地域での古代の文化だということで片付けられるのかもしれませんが、どこまでそれが通用するかは疑問です。それが真実かどうかはともかく、少なくとも「日本が最古の古代文明の地である」とすることは色々と都合が悪いのでしょう。

 また①が受け入れやすい理由として「とにかく大昔のことだから非現実的すぎてミステリー扱いになっている」ということも大きいと思われます。エジプトのピラミッドが通説通りの年代に作られたものであるとしたら、そんな昔に何があったのかなんてもはや現代人とは関係がない話のように感じますから…。どうやって作ったのかなんて知らないけど大昔の人のやったことなんだから調べたってわかんねーよ、みたいな他人事感とでもいいますか。

 

 

 ですが問題は②です。突き詰めて考察していけば、私たちが教えられてきた歴史に基づく文明や産業の発展具合では、今も世界中に現存する「わずか数百年前に造られた」建築物やインフラを造ることは絶対に不可能だということは誰が考えても分かることなんです。

 ですが私たちがその「不都合な真実」について目を向けないように

 

ルネサンス建築

ロマネスク建築

ゴシック建築

産業革命

 

 などといった都合の良い言葉で誤摩化され、考えさせられないように教育されてきたのです。

 その甲斐あって「なんか知らんけど当時はそういう様式が生み出されて立派なものが建てられたみたいよ」ということで全て片付けられ、それについて本気で疑問に思うことすらしませんでした。私たちはものの見事に飼いならされ、洗脳されてきたというわけです。

 

 ありえないほど精巧で、豪華で美しくて頑丈で重厚な建物(例えばエルミタージュ美術館やケルン大聖堂、カンタベリー大聖堂など)やモスクワを頂点とする世界各国の大規模な地下鉄網、巨大なダムや水道橋、石垣や煉瓦で組まれた河川や港の堤防と治水のインフラ、さらには軍事目的で造られたにしてはあまりにも精巧で芸術的な完成度の星形要塞(スターフォート)などが

 

凸凹道を馬車しか走っていない時代のテクノロジーで造られました

 

 などという全く理に適っていない説明で済まされているのです。

 今なら「おいおいそんなので誰が納得するっていうんだ?ふざけてんのか?」となりますが、残念ながらまだ気付かない人たちは意識と情報がアップロードされないまま、これからもずっと騙され続けていくことになるのでしょう。

 そう、自分の頭で考えることをやめてしまっているのですね。だから疑問や矛盾が目の前にあっても全く気付かないという。

 話を戻して中国の歴史とドイツとの関連ということでいうと、何千体も出土したあの兵馬俑が捏造だったのではないか?という疑惑が起きたのはドイツでの展示会が発端でした。

 その展示会用に中国から借してもらった兵馬俑を調べたら、なんとごく最近作られたものであったことが判明したのです。後に中国が

 

「本物を貸す許可など元々出していない、あれは初めからレプリカとして貸したものである(キリッ)」

 

 と説明したそうですが、んなわけねーだろwと。

 

 兵馬俑は同じものが一体もないらしいのと、また古代文明の出土品としてはフォルムといい装飾といい、あまりにも出来が良過ぎる…というか現代の審美眼で作ったもののように見えてしまうので、刷り込みを盲信せず自分で考えて判断できる人ならば少なくとも嘘くせーなとは感じるはずなんですが、残念ながらこの「自分で考えて判断する」ということをほとんどの人ができなくなっているのが現状です。

 そういった古代文明についての「史実」は中国に限らず世界中で壮大な嘘がまかり通っていますが、これから真実が究明されることはあるのか、気になるところです。

 …ということを書くと少し誤解されるかもしれませんが、私は別に中国の全てがダメだとかインチキだなどと言いたいわけではありません。当たり前ですが。

 例えば気功や拳法、漢方や五行思想など、中国に古くから伝わる素晴らしい文化や智慧が数多くあることは間違いないですし、食べ物なども含めて確かに中国から日本に伝えられたものもたくさんあるのも事実です。

 また昨今の両国の関係などから、中国人の国民性とか気質は日本人としてどうしても相容れないものがある──と私たちはつい考えてしまいがちですが、中国でも田舎に暮らしている素朴な人たちなどは親切で優しい人たちが多いでしょうし、つい先日私が東京某所で遭遇した中国系(英語で話してきたのでシンガポールとかの華僑なのかもしれません)のおじさんのように、お金持ちっぽいけど礼儀正しくて穏やかな人も普通にいたりするということも認識しておかなければいけないなとも思っています。

 もちろん、与野党グルの中国優遇政策には全面的に反対ですが、それとこれとはまた別というか。ま、こういう話は長くなるのでここでは控えますけど。

 

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