こんにちは。
前回の記事では、主に英語の学習に役立ちそうなYouTube動画の紹介をしました。
もちろんそれらを参考にどこかのスクールで学ぶのもいいですし、お住まいの地域に個人レッスンをしている外国人がいたりする場合はカフェでお茶しながら会話の練習をする、とかでも良いかと思います。
が、「まだそこまでは…」という方や、もしくは地元にそんな人やスクールはないっ!という方。
「言語交換」の相手を探すサイトを利用してみるというのはいかがでしょうか。
ということで、ここではそれらのサイトを2つ紹介します。
他にもこういったサイトはいくつもあるのですが、あまりたくさん取り上げても仕方がない、ということと
「日本語表示に非対応」(Chromeなどのブラウザで翻訳して表示することもできますし、これはあまり関係ないかもしれませんが)
「登録を済ませ、ログインした状態でなければ検索結果を見ることができない」
という、とっかかりの段階でのデメリットがあるサイトは省きました。
やはり慎重派が多いのが中年世代ということで(笑)、得体の知れないところに「とりあえず入会してみて、それから判断する」なんて嫌ですよね。
そもそも言語交換って何?
「言語交換」という言葉を聞いたことがない方もいらっしゃるかもしれません。
というか、普段の生活で聞かない言葉というのは、自分がその分野に興味を持たないと自分の世界には入ってこないものですよね。
というわけで「言語交換=Language Exchange」ですが、これは自分が話せる言語と、学びたい言語をプロフィールに載せて、その需要と供給が逆の人たちとコンタクトを取り、気が合えばお互いの言語を教え合うもよし、友達になるもよし──という、昔でいうペンパル募集の掲示板みたいなものです。
例えば、日本人である私がスペイン語を勉強したいという目的でそのサイトに登録し、プロフィールを載せておくと、日本語を学びたいと思っているスペイン語を話せる人(ネイティブ・非ネイティブ関係なく)から、そのサイトのルールに沿った方法で連絡が来ます。返事をする・しないは自由。もちろん、こちらからコンタクトを取ることも出来ます。
ずっとそこのサイト内でやり取りするというよりは、そこで相手が見つかったら各々の方法(メールやスカイプ、LINEなど)であとはご自由に、という感じです。
気をつけなければならないのは、サイトによっては出会い系目的の人が多かったり(女性の方はとくにご注意ください)、いざ話してみたらオンラインレッスンを仕事としている人が生徒を集めるために登録していた、なんてこともありますので、冷静に相手を観察することも大事です。(まぁ相手が先生だった場合は、その人のレッスンが役に立つなら別にそれでもいいのかもしれませんが…)
またこちら側で注意することとしましては、とにかくこういうのは自己責任ですので、ネットや匿名OKのSNSの感覚で、公序良俗に反する行為・発言などをしないのは当然として「日本の/または自分の周りでの常識」が必ずしも「世界の常識」とは限らないことを認識し、フレンドリーさを持ちつつも、くれぐれも相手に失礼のないように接してくださいね。まぁこれは相手が外国人だろうが日本人だろうが一緒ですよね。
結局、どこの国の人に対しても「誠実であること」が最も大事で、一番の長所であり武器でもあると思います。
あと、こういったサイトでは、向こうからコンタクトを取ってきたから返信したのにそれっきり…なんてことは当たり前のようにあります(笑)。
でもそれに対して「失礼なやつだな!」なんて考えたり、何度かそういったことが続いた程度でいちいち腹を立てたり落ち込む必要はありません。それが普通、くらいに考えていたほうがいいです。結局わずかな判断材料しかないなかでのやり取りですので
「とりあえず声かけてみたけどなんか違ったからゴメンね」
といった感じなのだと思います。それに実際に利用していくと、本当に多くの人からコンタクトがあるので結局こちらも全ての人に丁寧に対応するのは難しくなってくる──ということが分かってきます。
要は「お互い様」ってことですね。
Conversation Exchange
私が数年前に、最初に使ってみたのがこの「Conversation Exchange」です。日本語での表示もできますので、必要に応じて切り替えてみてください。
こちらは登録(無料)して自分のプロフィールを作成すると、登録している他の人とメッセージのやり取りができます。メッセージが届くと登録したメアドにサイトから通知が来る(他の人に自分のメアドを知られることはありません)ので、ログインしてマイページでそのメッセージを見ることができます。ログインしないとメッセージの内容を読めないのがややもどかしいですが、さほど気にならないと思います。
プロフィール欄に入力する項目 |
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名前 |
年齢 |
住んでいる国と都市 |
母国語 |
学びたい言語 ※ |
言語交換の方法(対面、ペンパル、チャット/スカイプやLINEなど選ぶことも可能) |
自己紹介(自由に記入) |
趣味(自由に記入) |
プロフィール写真は、あらかじめ用意された幾つかの画像(風景や動植物など)の他に、任意の画像をアップロードも出来るっぽいんですが人物の画像を見たことがないのでもしかしたらダメなのかもしれません。
※複数可で、自分がどのレベルかを選べるので、母国語以外に話せる言語があればここに入れておくことで見る側にそれを伝えられます。
例えば、英語をネイティブレベルで話せるフランス人が日本語を初歩から学びたい、という場合、母国語はフランス語、学びたい言語のところに英語をネイティブレベル、日本語を初心者レベルとしておけば、この人は英語がペラペラのフランス人で、日本語は初心者レベルなんだなということが解る、というわけです。
説明が微妙に曖昧で恐縮です…。
これには理由がありまして、こちらのサイトは登録をしたあと、しばらく(何ヶ月単位とか1年とか)ログインしないでいると、継続して使う意向を示す意味で一度ログインしてくださいというようなメールが届くのですが、もう使わないかなと思ってそのまま放っておいたらログインできなくなってしまいました。さらに新たに別のアドレスで新規に登録しようとしたところ、それも出来ないようでしたので使うのは諦めた次第です。(出来るのかもしれませんが、自分はダメだったので何とも…これから登録しようという方は、とりあえず使わなくなっても気がついたときに一度ログインしておけばとく問題はないかと思います。 笑)
さて、こちらのサイトを使ってみた当時の感想としましては、真面目に言語交換したいという人が多かったように感じました。自身の写真がないので出会い系的な目的で使うには適さない──というのもあるのかもしれません。
また母国語以外の言語レベルがグラフで表示されるのは使ってみるとなかなか便利で相手がどういう人かの判別にも結構役立つと思いました。
私の場合は、スペイン語で探してみたところ、すぐに何人かの人からコンタクトがあって数人とやり取りをした後、最終的にひとりのメキシコ人の女の子と仲良くなって去年まで何だかんだとスカイプやらSNSなどで話していました。何度かやり取りして終わった人たちも理由はそれぞれでした。年齢・性別・住んでいる国・家族構成や仕事など本当にバラバラで、日本人と交流したいと考える理由も人それぞれなんだな、と感じました。この辺についてはまた書いていこうと思います。
My Language Exchange
上の「Conversation Exchange」を見つけたときと同時期に、こちらの「My Language Exchange」も知りました。
どちらもだいぶ前からあるサイトのようです。基本的な使い方は「Conversation Exchange」と大きく変わりませんが、こちらはサイト内に自分のテキストチャットを作ることが出来たりするところが大きな違いです。
ですがおそらくほとんどの人は使っていないんじゃないかと思います(笑)。私もよく知りませんでした。
またこちらのサイトは、無料と有料のどちらかでの登録となります。無料のほうは、気になった相手に興味があることを知らせる「Hi!」という定型の挨拶を送ることができますが、相手にメッセージを書いて送ることは出来ません(「Hi!」を送ることは何度でも可能)。そして有料メンバーから送られてきたメッセージにその都度一度だけ返信をすることができます。
有料メンバーのほうは「Hi!」を送ることが出来るのはもちろん、メッセージもほぼ無制限に送れます。(ほぼ、というのはスパム並の数を送ったりしなければというレベルの話です)
料金は、1ヶ月6ドル、3ヶ月12ドル、1年24ドルです。
安いと思うか高いと思うかは人それぞれですが、外国人は無料メンバーであることが多いので、本気で探したいと思うのであれば(そして出来るだけ安くしたいのであれば)、まずは無料メンバーで相手を探して「これは!」という人が現れたら1ヶ月でも3ヶ月でも有料にして、その間にメッセージを送って連絡を取り合う──という手もありますが、まぁ3ヶ月でも1,300円くらい?ですからね。。私は3ヶ月の有料メンバーでやっていました。
プロフィール欄に入力する項目 |
---|
名前 |
年齢(表示するかどうかは任意) |
住んでいる国と都市 |
母国語(複数選択可能) |
学びたい言語 |
自己紹介(自由に記入) |
プロフィール写真は、アップロードするか使用しないかの2択です。使用しない場合は黄色いスマイルマークの画像になります。
多くの人がプロフィール画像を使用していて、顔がよく判るくっきりはっきりの画像を使っている人もいれば、はっきりと顔が判らない程度にぼやけた低画質のものを使用している人もいます。
低画質でも、リストで表示されたときのサムネイル画像ではそれなりにはっきり見えるので、個人が特定されない程度に自分の姿を出しておきたい方は低画質のものにしておくのがおススメです。見た目に自信があって、それを売りにして相手を見つけたい!という方はキメキメの写真にしていただいてもよいかと(笑)。もちろん、プロフィール情報は写真も含めて後でいつでも変更することも可能です。
こちらのサイトは、「Conversation Exchange」とは違って相手からの「Hi!」やメッセージを登録したメールで受け取ることができますので、いちいちログインしなくてもメッセージを読んだり、誰が「Hi!」を送ったのかを知ることができます。また、こちらもメッセージはサイトを通じて送られてきますので、自分のメアドを人に知られることはありません。
「Conversation Exchange」もこちらの「My Language Exchange」も、検索結果で表示される順番は最新ログインの順となりますので、しばらくログインしていないと上のほうに表示されず、相手から見つけられにくくなります。逆に言えば、相手が見つかって今は必要ないという場合は、ログインしないでおけば見つけられにくくなり、かつ「この人はもう募集していないんだな」と受け取られるようになると思います。
こちらも「Conversation Exchange」同様、登録していなくても(ログインしていなくても)検索結果をリスト表示で見ることは可能ですが、詳細なプロフィール※を見ることはできません。写真をクリックして大きく表示させることはできます。
※年齢(非表示の場合は空欄)、自分にコンタクトをとることができる相手の条件(性別、年齢、その他任意の条件も加えられる。多くの人は「誰でもコンタクトを取ることができる」としています)この「条件」というのは、例えば、若い女の子が「おっさんお断り!」という場合に年齢制限をしていたり(笑)、女性が同性とだけやり取りしたいという際にここで条件を出しておくと安心、ということなのでしょう。(この辺はプロフィールに書いている人も多いです)この「条件」には、実際にシステム的にブロックする効果はなさそうですが、対象外の人がコンタクトを取ってきたときに堂々と無視する理由を提示しておけますからね。
使っていた感想としましては、ここも思っていた以上にたくさんコンタクトがあったなぁという印象です。
もちろん、プロフィールの書き方や写真のチョイス、相手に送るメッセージの内容・書き方など、相手に好印象を持たれるように工夫したほうがより早く言語交換パートナーと出会えると思いますので、他の日本人がどう書いているのかな…とか、向こうの人たちはどういった人を求めているんだろう、ということを研究(笑)してやっていくと良いのではないかと思います。
私もメッセージを送るとき、内容・文体はフレンドリーなのがいいのか真面目で堅い感じがいいのかで悩みましたが、何度もスルーされたりするうちに最終的には「好みは人による」という当たり前の結論に至りました(笑)。
というわけで、4度に分けて長々と説明してきましたが
この続きや今後の経過も追って書いていく予定です。
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