映画『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』──きっとあなたも続編が見たくなる

映画『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングルジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』 ENTERTAINMENT
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 この『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』は映画館では観られなかったけど、以前から見たいと思っていた映画のひとつでした。

 ですがNetflixになかなか上がってこなかったので、代わりに他のドウェイン・ジョンソン主演作を見てやり過ごしていたのでした(笑)。そして先日ようやくNetflixにきたのでさっそく鑑賞。

 

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 「面白そうだな~」という予想通りの楽しい作品でした。ちょうど本日から続編が公開されるようなので、同じようにNetflixにきたタイミングで見た方もきっと続編が気になっていることでしょう。

 

 

 映画館に置いてあるチラシ(今作のはB4二つ折りタイプでした)を見ると、

 

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』を抜き

予想のナナメ上ゆく全米No.1大ヒット!!

(1/9 Box Office Mojo 調べ)

 

 という文字が。

 

 

 

解るわ〜w

 

 

 

 これはとにかく『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』が酷すぎた、というのが最大の理由なのでしょうが、純粋にこの『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』が面白くて、あの『最後のジェダイ』のがっかり感を忘れるにはうってつけの娯楽作品となったのだろうと予想されます(笑)。

 

 キャストのほうはというと、ややコミカルな一面を出していくようになったら俄然魅力が増して今や超ドル箱スターとなったドウェイン・ジョンソンに、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『アベンジャーズ』シリーズでストーリーが進むごとにキャラが立って活躍していったネビュラ役でおなじみのカレン・ギラン、そして「こういう映画でこういう役にこの人を使うのはある意味ズルい(チート的な意味で)」といった感のあるジャック・ブラック。そりゃ面白いでしょうよ、という組み合わせです。ここにジャック・ブラックがいるところが絶妙というかなんというか。

 

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前作を見ていなくても楽しめる

 今作は、95年に公開されたロビン・ウィリアムズ主演の映画『ジュマンジ』の続編とのことですが(こちらは以前からNetflixのラインナップに上がっています)、前作を見ていなくても全く問題なく楽しめます。自分がまさにそうなので(笑)。

 ってか念のため今Netflixで確認してみたらキルスティン・ダンストが出てたんですね。よし、見よう。

 この人の子役時代にはとくに興味はないんだけど、いい映画にいっぱい出てるのもあってなんか好きなんですよね。いろんなところで「ブス」とか言われまくってるのを目にするたびに逆に好きになるというw

 

【追記】前作の『ジュマンジ』も見てみました。この順番で見ても全然問題ないどころか、前日譚的な見方もできるのでおすすめです。

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 宝石を取り戻すべくスペンサー達を付け狙う敵キャラの名前はヴァン・ペルトといいますが、前作にも同名のキャラが出ているようですね。でも全く同一人物というわけでもなさそうですし、「ジュマンジ」というゲームの中の世界も前作とは違うようなので、やっぱり大丈夫そうです。

 ちなみにそのヴァン・ペルト役を演じているボビー・カナヴェイルは、『アントマン』シリーズで主人公スコット・ラングの元妻の再婚相手役や、ジェイソン・ステイサム&ジェニファー・ロペス主演の『パーカー』でジェニファー・ロペスに気がある警官役の他、『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』『ブルージャスミン』『アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル』『ラブレース』『ANNIE/アニー』など、数多くの映画で名脇役としてご活躍されているようです。『シェフ~』とかは「あぁー」という感じですが『ラブレース』あたりになるとどこで出てきたのかもう全く覚えていないという…。そういえば『アイ, トーニャ~』も現在Netflixにありますね。

 

 

映画の大部分はジュマンジ世界だけど…

 序盤とラスト以外はずっとジュマンジ世界でストーリーが展開されるので、基本的にはドウェイン・ジョンソン達の珍道中(?)を見て楽しむ映画ですが、この映画の根幹にあるのは、普段あまり接点がなくタイプも全く違う4人の高校生による、恋と友情と成長の物語でした。

 アメリカ(と一括りにしてはいけないのかもしれませんが)の今どきの高校生がどんな感じなのかは全く知りませんが(笑)、ここで登場するのは割とベタなキャラ設定の4人

 

 ゲーム好きのヒョロいオタク(=nerd/なおナードとギークのニュアンスの違いは今回ググって初めて知りました)のスペンサー、子どもの頃はスペンサーと友達だったアメフト部のスター選手であるフリッジ真面目でシャイなガリ勉タイプのマーサスマホ(&ソーシャルメディア)依存のセルフィー大好き美人のべサニーが、ジュマンジ世界の中ではそれぞれ全く違うタイプ(べサニーは性別もチェンジw)の人間となってゲームをクリアして元の世界に戻ろうと奮闘していきます。

 「スクールカースト」という点で見れば上位のフリッジとべサニー、下位のスペンサーとマーサといった図式なのでしょうが、上位の二人も別にいけすかない奴でもなく、下位の二人も過度にオドオドすることもなく、自分の意見をちゃんと言えるタイプのようでした。

 そんな4人でしたので、なんだかんだで割と早い段階でチームとして(この場合は「パーティ」ですかね)まとまることが出来、協力してミッションを進めていくことになるのでした。まぁスペンサーとフリッジは一度殺し合いましたけどw

 

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リュックの背負い方にも違いが…

 

 スペンサーとフリッジはお互いの属性の違いを超えて友情を取り戻し、べサニーはスマホ依存から脱し、5人目の仲間である“シープレーン”というキャラのアレックスを好きになったことで、人の幸せを心から祝福できる内面も美しい女の子へと成長し、マーサはべサニーからイケてる女子の手ほどきを受け、さらに生まれて初めて男子(スペンサー)から告白され両想いになるという大団円的展開に。

 セクシーなフィジカルエリート属性のキャラ特性を存分に発揮し、八面六臂の活躍をしたマーサはこの冒険から戻ったあと、体育教師という職業への偏見はなくなったことでしょう(笑)。

 

 

 同じ冒険を経験しミッションを達成した仲間として、現実世界でもお互いの属性の違いを超えて仲良くなっていったのは実に清々しいものがありました。4人という編成も含めてちょっと『スタンド・バイ・ミー』的な成長物語、みたいな。こっちはかなり軽いけどw

 なかでも、顔はいいけどまるで魅力を感じられない自己中キャラだったべサニーが、冒険から戻ったあとは本当に可愛くて魅力的な年相応の女の子になっていたのが実に印象的だったように思います。

 自身の時間軸通りの現実世界に戻ったアレックスと再会できたものの、元々生きている時間が違っていたことで思いが実ることはなかったべサニー。だけどもアレックスが現実に戻ってからの20年が幸せなものであったこと、そして結婚し子どもを授かったアレックスが娘に自分の名前をつけていたことを心から嬉しく思っている彼女の笑顔はとても素敵なものでした。レビューを書くにあたって何度かこの場面を見ていたら不覚にもちょっとホロっときてしまったほどですw

 ってか自分が中年なもんで、ひとりだけ別の年代の現実世界に戻ることとなり、20年後についに冒険の仲間に再会できたアレックスのほうにどうしても感情移入してしまうんですよね~。

 もちろん自分が居なくなった日に戻れたことは幸せだけど、ジュマンジの世界でのことを現実世界で誰とも分かち合えなかったアレックスはきっと寂しさを感じていたでしょうね。

 

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