【総統閣下シリーズ】映画『アイアン・スカイ』──笑える部分と笑えない部分について【ディレクターズ・カット版】

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みんな大好き「総統閣下シリーズ」のパロディ

 ヴィヴィアンが震える手で眼鏡を外すところで「むむっ!? これはw」とすぐ気付いてしまった(笑)。

 あの「総統閣下シリーズ」と呼ばれる嘘字幕パロディって、日本だけじゃなくて海外でも流行ったみたいですね。このパロディをやりたいがためのあの会議でのブチ切れシーンなんだと思いますが状況設定がやや無理矢理っぽいのと、あとは何と言っても「総統閣下シリーズ」が面白いのはオリジナルのセリフに全く別の字幕を入れてストーリーを作っているからであって、やっぱり英語でがなり立てても「なんか違う」ってなりますよね…。廊下のシーンもあるところは良かったのですが(笑)。

 

 せめて日本語字幕で頑張ってほしいところでしたが、「脳タリン」などのフレーズでそれっぽさを出してはいたものの、英語だし喋ってる内容も全然違うこともあって

「アンポンタン」

 とか

「ちきしょうめぇーーー!!!」

 とか

「おっぱいぷるんぷるん」

 といった空耳に持っていけなかったところは残念です(笑)。

 あとはツェッペリン型の宇宙船が撃墜されるときの、後ろのほうから爆発していく燃え方がレッド・ツェッペリンのアルバムジャケ写にもなっているヒンデンブルク号の爆発時の写真に寄せていたりするところや、ナチスのUFOが戦車っぽい造形だったりするところもCGならではで、ちゃんと考えてやってるんだなぁという印象でした。

 また最後に欠けた月が後方から太陽に照らされて皆既日食のリングのようになっているのも象徴的。

 おいおい月を壊しちゃったよ。。地球に思いっきり影響出るだろ……と一瞬思いましたが、そんなことお構いなしに地球は人類が潰し合って破滅するようなのであまり関係ないみたいでしたね(笑)。

 まぁ月については2018年にナチスが壊さなくても、その数年後に漫画版『AKIRA』で鉄雄が壊しますので、どのみち欠ける運命なのでしょう…。

 というわけでこの映画のコメディ要素で笑うのはここまでとして、次のページでは真面目な話(たぶんそっちが本題w)をしていこうと思います。ナチスの扱いに関して「そういえばおかしいよね」と思ったことがある方はついでに読んでみてください。

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