【MBTI】アーティストのバイオグラフィーからMBTIのタイプを推測する①【解答は後半に】

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バンドの成り立ちとメジャーデビュー前後に起きた出来事など

 まずThird Eye Blindについての初期情報がこちらです。

 

サード・アイ・ブラインドは、1993年にカリフォルニア州サンフランシスコで結成されたアメリカのロックバンド。スティーブン・ジェンキンスケヴィン・キャドガンのソングライティング・デュオは、1990年代初期から中期にかけてラインナップの変更を繰り返した後、1996年にエレクトラ・レコードとバンド初のメジャー・レーベル・レコーディング契約を結んだ。ジェンキンス(ヴォーカル、リズム・ギター)、キャドガン(リード・ギター)、アライオン・サラザー(ベース・ギター)、ブラッド・ハーグリーヴス(ドラムス)という編成で、バンドは1997年にセルフタイトルのデビュー・アルバムをリリースした。1999年に同じメンバーでセカンド・アルバム『Blue』をリリースした直後、キャドガンは物議を醸す状況下でバンドを脱退した。

 

 

 続いてバンドの起源についての記述も引用します。

 

 

バンドの起源は1990年代初頭に遡り、フロントマンのスティーブン・ジェンキンスは作曲をしていたが、一貫した音楽ラインナップをまとめるのに苦労していた。元々、ジェンキンスは “Zen”という芸名で活動していたミュージシャンのハーマン・アンソニー・チュンとの異人種ラップ・デュオ “Puck and Natty”の片割れとして音楽キャリアをスタートさせた。数少ないレコーディング曲のひとつ「Just Wanna Be Your Friend」がテレビドラマ『ビバリーヒルズ、90210』のサウンドトラックに収録されるほどだった。2人はキャピトル・レコードと契約する方向で話が進んでいたが、ジェンキンスは音楽的な方向性に対するレーベルの見解や、どの音楽プロデューサーと組むかについて意見が合わず、交渉は決裂した。 グループはほどなく解散し短命に終わったが、ジェンキンスが業界で初めて人脈を築き、後にサード・アイ・ブラインドの最大のヒット曲となるSemi-Charmed Lifeの最初のイテレーションを書いたのはこのグループだった。

 

 

 この後も出てきますが、このスティーブン・ジェンキンスという男は何かと内輪で揉めることが多かったようです。まぁアメリカで売れるバンドのフロントマンなんていうのはエゴの塊みたいな我の強さがないと務まらないんでしょうからそういうものなのかもしれませんが、この辺りもタイプ判断の参考になるかもしれません。

 

 

 続いてここからはバンドの歴史についての記述の中でヒントになりそうな部分をピックアップしていきます。

 

 

サラザーは、キャドガンの加入以前はバンドがあまり進歩せず、ジェンキンスのより削ぎ落とされたデモにキャドガンのビッグなギター・サウンドが加わったことで、曲が本当に発展し始めたと感じたと述べている。2人は作詞作曲のパートナーとなり、ジェンキンスが歌詞を書き、キャドガンが音楽的アイデアのブレストを手伝った。

 

 

 

スレーターとゴットランドの過去のコネクションを通じて、サード・アイ・ブラインドはプロデューサー兼サウンド・エンジニアのエリック・ヴァレンタインと共に、1995年後半から19962月にかけて、一部興味を持ったRCAレコードからの追加資金を得て、3枚目のデモのレコーディングを開始した。 ヴァレンタインは、彼が到着する前にバンドがレコーディングしたデモを聴いたが、「準備ができていない」と感じ、手直しするか破棄する必要があると述べた。RCAはその音源を聴いた後、バンドを見送ったが、デモ音源は代わりにアリスタ・レコードの目に留まった。 当時のサード・アイ・ブラインドのコンサートでは、モッシュピットの上でピニャータがキャンディを放つのが通例だったが、レコード会社の重役のためのショーケースでは、リード・シンガーのジェンキンスがピニャータの代わりに生きたコオロギを放った。

 

 

 当時は作曲の能力よりも作詞のほうに才能があった、ということでしょうか。また自分達と契約してくれるかもしれないお偉いさん方へのプレゼンとなるライブで普段やっているキャンディーのバラまきを生きたコオロギに差し替えたという破天荒っぷりも気になるところです。

 

 

バンドはようやく契約という目標を達成したもののトラブルは続いた。ジェンキンスとヴァレンタインは衝突し、ヴァレンタインはサウンド・エンジニアとして雇われたが、一人前の音楽プロデューサーがやるような仕事を、通常その役割に付随するはずの給料なしでやらされていると感じた。ジェンキンズは、Zenの貢献はすべて手直ししたと主張した。キャドガンもレコーディング・セッションを通して幻滅していった。ヴァレンタインによると、ジェンキンスとキャドガンは良い曲を一緒にレコーディングしたものの、スタジオでは常に対立しており、アルバムが完成するにつれて関係は悪化していったという。さらに、キャドガンとジェンキンスの2人がレコード会社から契約を結んでいたにもかかわらず、数年後までバンドの他のメンバーには知らされていなかったが、契約の数日前、ジェンキンスは密かにサード・アイ・ブラインド社を設立し、自分自身を唯一のオーナー兼株主とし、バンドの法的・財政的な問題をすべて完全に掌握できるようにした。

 

 

 個人的にはこの項目がMBTIのタイプを推測するにあたって最も参考になりそうな経歴なんじゃないかと思っています。

 そもそも一緒に楽曲を作っていたギターのケヴィン・キャドガンと二人で契約を結んでいたバンドなのに、キャドガンをはじめバンドメンバーに一言の相談も報告もなく、全くの独断でバンドと同じ名前のワンマン会社を契約の数日前に設立してバンドの全ての権限を掌握できるようにした──というエグいことをやってしまう図太さと策略家っぷり。

 この辺りで早くもこのスティーブン・ジェンキンスという男の性格タイプが2~3に絞られてきそうではありますが、さらに追加情報として次のようなものも。

 

 

キャドガンとジェンキンスは、セルフ・タイトルのアルバムを引っ提げたツアー中、すでに仲が悪くなっており、キャドガンは、ジェンキンスが密かに法的にも金銭的にもバンドを仕切っていたこと、そしてサラザーとハーグリーヴスがそれに無関心であったことを知り、憤慨した。キャドガンは、ジェンキンズとゴッドランドがセカンド・アルバムの制作を始める前からキャドガンの後任になる計画を立て始めていたことを後に知ったが、その計画は実行されなかったと語った。

(中略)

特に争点となったのは、ジェンキンスが書いた「スローモーション」という曲で、生徒が教師の息子を射●したという物議を醸すバラードだった。ジェンキンスは、この曲は風刺的なパロディであり、実際には反暴力であると主張したが、エレクトラは、ちょうどその年の4月に起こったコロンバイン高校の大虐●に近かったため、物議を醸す可能性があると感じ、この曲がアルバムに収録されることを不承認とした。バンドとレーベルはこの曲の収録をめぐって4ヶ月間争ったが、レーベルはインストゥルメンタル曲のみをアルバムに収録することを認め、その見返りとして、アルバムの後にリリースするEPにレーベルが資金を提供し、そこでバンドはこの曲を完全な形でリリースすることができ、制限なく完全に創作の自由を得ることができるという妥協案を提案した。キャドガンは、すでにバンドに対する所有権がないことに不満を抱いており、EPのための現金前払いやインプリント・レーベルの設立という契約の条件をコントロールできないことを知っていたため、この取引に反対した唯一のメンバーだった。

(※●部分はGoogleが年々厳しくなっているので自主規制しました)

 

 

 あえて物議を醸すような問題作を世に放つ──ということを好むタイプなのだとしたらもう大方の予想はついてきそうな気もします…。

 とはいえこういう気質はロックアーティストであれば多かれ少なかれ誰でも持っているものなのでしょうし、自分がもしアーティストだったとしてもたぶんそういうことはやると思うのでそこまで参考にはならないのかもしれません。

 

 

スティーブン・ジェンキンスのパーソナリティ

 続いてスティーブン・ジェンキンス個人のプロフィールについても見ていきます。

 

 

カリフォルニア州インディオ生まれ。その後、スティーブンが6歳のときにカリフォルニア州パロアルトに引っ越した。スティーブンが7歳のとき、両親は離婚。母親はアルコール依存症になり、小学校時代は失読症で1年生を繰り返す。後にスタンフォード大学、カリフォルニア大学バークレー校で職を得た父親が、失読症を治す手助けをした。彼はヘンリー・M・ガン高校に通い、1983年に卒業した。カリフォルニア州北部にある自宅の台所の床に鍋やフライパンを置いて、5歳のときにオリジナルの音楽作品を作ったと回想している。1987年、カリフォルニア大学バークレー校を英文学の学士号で卒業。

ジェンキンスはドラマーとして音楽活動を開始。高校時代には、ジェンキンスのドラム、ニック・ディメント(ギター)、ベン・オースティン(ベース)、グレッグ・マゲル(ギター)からなるファスト・フォワードと共演。早熟なジェンキンスはまだ高校生だったが、他の3人は隣のスタンフォード大学の学生だった。ファスト・フォワードの解散とともにオースティンとマジェルは脱退し、ジェンキンスとディメントは新たにベーシストのスコット・ロックハートを加え、トリオのスプラッシュを結成した。スタンフォード大学の学生であるローレンス・シェフラーは、卒業制作の一環として彼らの曲「Suzaie」のミュージックビデオを制作し、MTV Basement Tapes1983年)で放送され、ニューヨーク国際映画&テレビ祭で銅メダルを獲得した。

 

 

 アメリカでは(って書いてしまうと分母がでかいと言われてしまいそうですが)そう珍しくもないことかもしれませんが、幼少期の家庭環境は決してよいものとはいえなかったようです。

 しかしそんな生活の中でも勉強できる環境にはあったことと、さらに高校生の頃からスタンフォード大の学生たちと音楽活動に打ち込めていたという点からは、彼がのちに成功するに至る土台までは失われていなかったことが汲み取れ、またそういった十代の生活・経験が後のサード・アイ・ブラインドのフロントマンとしての個性を形成するのに繋がっていったであろうことが想像できます。

 90年代後半に世に出た人気バンドの中でもこのサード・アイ・ブラインドのスティーブン・ジェンキンスは、最初のほうでも書いたようにルックスや出で立ちが他のアーティストとちょっと異なっていたのですが、見た目以外にもこのジャンルのロックアーティストらしからぬインテリ臭さみたいなものを感じられたのも特徴のひとつでした。その背景にはそういう人物たらしめる素養と過去の経験があったというのがこれらの記述からも伺い知れます。

 

 

 あとはジェンキンスがインタビューなどで語った言葉なども見ていきましょう。

 

 

1999年のサンフランシスコ・クロニクル紙とのインタビューで、ジェンキンスは事の顛末をこう語っている。「見たこともないテレビ番組に曲を提供しろって? 問題ないよ。7,800ドルだった。食料品を買ったよ」

 

 

 

注目されるミュージシャンとして生きることについて尋ねられた際、彼は「俺がロックスターかって? あぁ、たぶんね。ノース・ビーチに住んで、パブに行ってパイントを飲み、カフェに行ってコーヒーを飲む。バイクのタンクに食料品を積んで家に帰る。シンプルなことに喜びを見出す。それがロックスターの人生? 俺にとってはそうだね」と答えた。

 

 

 これらのインタビューが意地悪なニュアンスを持つ質問だったのか、とくに深い意味を持っていないものだったのかで多少印象は変わるかもしれませんが、これだけ読むと軽口を叩いているようなふてぶてしさだとか、わざと皮肉めいた発言をして突き放しているような感じにも受け取れます。

 ノース・ビーチに住んでパブでパイントを飲み(パイントグラスでビールを飲むということ。1パイント=473ml)、カフェでコーヒーを飲み、バイクで食料品を買いに出かける日常──これが俺の人生なんだけど何か?みたいな。ロックスターっぽいかどうかなんて知らねぇしどうでもいいよ、って感じですかね。。

 ウイスキーを瓶で直飲みしクスリをキメては女をはべらして…なんていういかにもな生活でもなければ、成金ロックスターよろしくクラブのVIPルームでパーティ三昧…という生活でもなく──

パブでビールを飲んだりカフェでコーヒーを飲むことやバイクに乗ることが好きで、日々の生活の中のシンプルなことに喜びを見出す──

 

 

そして付き合っている彼女はシャーリーズ・セロン

 

 

 やっぱりただのアルファ男だったw

 

 

 なおスティーブン・ジェンキンスはBLM運動の支持者であり、サンフランシスコのクィア・カルチャーの影響を受けた同性愛者の権利擁護者だそうで、さらに2016年の大統領選ではヒラリー支持を表明していたとのこと。

 元彼女のシャーリーズ・セロンも完全にそうですが、結局のところアメリカのエンタメ業界なんてのはほとんどがあっち側なのは言わずもがなですから、そういうものと割り切って作品を楽しむか、それか奇麗さっぱりあっち側の連中が発信するものから離れるかのどちらかしか選択肢はない、ってことなのでしょう。まぁここでそれについて書いてもおそらく伝わらないと思うのでこれ以上は控えますが、個人的にはあの業界の終わりの時はもうすぐそこまで来ていると思っていますけどね。

 

 

 というわけでサード・アイ・ブラインドのフロントマンであるスティーブン・ジェンキンスのWikipedia情報(と昔のMV)からこの男のMBTIタイプを当てるという試みですが、予想できましたでしょうか。

 

 Pdbでの投票によると、スティーブン・ジェンキンスのMBTIタイプは

 

 

ENTP

 

 

 でした。やっぱりそのまんまじゃねーかって感じですね。

 

ENTPとISTPが共通して持つ心理機能

 今回いちおう念のために昔の画像なんかもいろいろ検索してみたところ、表情によってはISTPっぽく見える写真も結構ありました。

 少し気難しそうな雰囲気を出しているときにそう見える点について、両者が共通して持っているFeとTiがどの位置にあるのかを意識してみると納得できるものがあるような気がします。

 外向的感情Fe

 

ISTPは劣等機能(第四)

ENTPは代替機能(第三)

 

 の位置にあり、内向的思考Ti

 

ISTPは主機能(第一)

ENTPは補助機能(第二)

 

 の位置にあります。

 ENTPはFeを使いはするものの判断機能としては思考を使うタイプなので感情タイプの人たちのそれとはやはり異なります。また主機能Neと補助機能Tiという組み合わせにより、知覚と思考のスピードが早く様々な物事に対して外に発信できる持論を持っていることから、たまに相手を馬鹿にするような空気を出してしまったりわざと逆張りをかまして議論の場を作ろうとする傾向があるようです。

 地頭がいいのはNe-Tiという上位機能からも分かりますが、主機能がNeと外向型なので、INTPのようにその知識を自分の中で完結させるのではなく、他者との対話・議論に使うことで満足を得ようとします。それが悪く出たときにウザ絡みしたり屁理屈で論破するようになるのでしょうが、それも根底に自分に対する自信があるからなのでしょう。

 一方ISTPはFeが劣等なので、他者の気持ちにいちいち寄り添うとか相手に気を使ったり周りの空気を読んだりということは基本的に好みません。また主機能がTiなので自分の中で理に適っていることを優先し、何の合理性もなく誰の役にも立っていないような無駄なルールや、誰かに忖度した暗黙の了解みたいなものに従うのが嫌いです。補助機能がSeなので現実世界で五感を使った活動にTiの特性を使うことが得意で、スポーツや格闘技、車やバイクの運転、道具を使いこなすレジャーや機械いじりなどでその才能を発揮します。

 Fe劣等のため無駄に周りに気を取られることがない性格なので、自分が好きなこと・得意なことに没頭して取り組む集中力があり、そのため特定の分野のエキスパートとして職人的な技能を身に着ける人も多いです。職人気質で人に気を使わないので愛想はよくないが、自分の得意としていることに対してはかなりの自信を持っているタイプと言えるでしょう。

 

 

 といったようにどちらのタイプも周りの人に気を使って穏便に接したりするようなことはあまりせず、それでいて自分に自信があるので男らしい魅力を持ったまさにアルファ男に多い性格タイプであることから、ENTPだけどもたまにISTPに見えたりもするのかなというふうに捉えていますが、いかがでしょうか。

 

 ちなみにPdbによるとシャーリーズ・セロンはENTJだそうです。恋愛のパートナーとしてこの組み合わせはどうなんでしょうかね。なお映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でシャーリーズ・セロンが演じたフュリオサもENTJだそうで、なるほどなという感じがします。まぁPdbの判定なのでベタな見方で判断されているだけということなのでしょうけど(笑)。

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