で、この「成長への欲求」ですが、スタンスを間違ってしまうと自己肯定感を下げることになるのでちょっと注意が必要です。
「もっと成長したい」という欲求の根源が「今の自分ではダメだ」になってしまうと自己否定することになり、自己肯定感は下がります。偉そうに書いていますが私自身がこういうマインドを持ってしまいがちで、自分がまさに現在進行形でこの考え方を変えようとしているところなのでこれは間違いありません。
そうではなくて、まずはたとえ今の自分に納得していなくても一旦今の自分の全てを肯定してみるんです。
もし自分が全然頑張ってないと思っているのであれば「いやお前はそれでいいんだよ」と自分自身に言ってみる。そしてこう問いかけるのです。
人って「頑張ってない」とダメなんですか?
そもそも誰と比べて頑張ってるかどうかを判断してるんですか?
誰と同じくらい頑張っていたら納得できて、誰より頑張ってなかったらダメと考えるその根拠はなんですか?
っていうか誰かと比べている時点で完全に他人軸ですよね?
といった感じで。こんなふうに突き詰めていくと
ということに気付かされます。
もしあなたが(容姿などについて)どうして自分はこんなにイケてないんだろう……と思っているのであれば、今からそれを全力で否定し
「俺は最高に格好いい」
「私は最高に可愛い」
といった自己肯定の言葉を一日のうちに何度も何度も頭の中で言い続けてください。とくに夜眠る直前と朝目覚めた直後には必ずやる習慣をつけましょう。
これはアファーメーションというやつですが、その内容は見た目に限らずどんなことでも構いません。私はモテる、私は裕福、私は健康、私は仕事ができる、私は最高の人生を送っている、私は素晴らしい、などなど。何でもいいんです。
そしてそのアファメーションの言葉に「でも本当の自分は全然そうじゃないし…」と抵抗を感じたときは、ここでも自分に問いかけるということをします。
イケてるかどうかを判断する基準って世間の一般的な評価ですよね?誰かと比べているわけですよね?
それって他人軸ですよね?
じゃああなたが格好いい/可愛いと思っている人ってみんな同じ顔、同じ体型なんですか?
そのフォーマットから外れた人はみんなイケてないんですか?
じゃあ世界中のイケてる人はみんな同じ容姿なんですか?
といったふうに。自己否定していた内容が理に適ってないことが分かります。結局、自分が何者であるかは自分がそう決めたものである、ということなんです。100%の自信と信念を持って「自分はイケてる」と決めてそう設定すれば、それが自分にとっての真実になるんですね。
ここ数年の私はなぜか外国人とメル友(死語w)になって色々話すのが趣味みたいになっているんですが、異なる文化・異なる人種の人たちとコミュニケーションを取っていて確信を持って分かったのは、
ということです。まぁ当たり前といえば当たり前なんでしょうけど。
日本の若者の間でイケてると思われている男性の髪型やファッションは海外では一般的には男らしさから遠く離れたもので全然モテないようですし、平たい顔なのに前から見たときに目がデカく見えるようなメイクやカラコンをしている日本女性のあの顔が海外でも受け入れられるかどうかは怪しいもんです。ただ男性と違って日本人女性の場合は容姿とは別の要素(押しが強くない、気遣いができる、女性らしい振る舞い、など)が好まれるのか、海外でかなりモテるようなのでまた違った話になるのかもしれませんが。
どっちかの美的感覚や価値観が正しくてどっちかがダメ、ということではなくて、所詮イケてるかイケてないかっていうのは誰か(外側)の価値基準でしかないっていうことです。そんなものに自分の判断を委ねてはいけません。宙船かw
とにかく全力で自分を受け入れ、肯定してみるということを習慣になるまでやってみましょう。最初のうちはきっと苦しいと思います。苦しいということはそれだけ自分を否定し自分を愛さないで生きてきた、ということです。まずそれに気付かないといけません。
もしあまりにも自己肯定感が低い状態に慣れ切っていて、自分を受け入れ褒めることがどうしても難しいのであれば、まずは自分をジャッジすることをやめて一旦ニュートラルにしてみる、というやり方で臨んでみてください。
ダイエットするって決めたのに今日も間食しちゃったな、というときに反省するのではなく、ただ単に「今日もお菓子を食べました」という事実だけを見る。それを良いことか悪いことかを判断しない。
今までだったら自己否定していたことや反省していたことを、他の誰かがやっているのを遠巻きに眺めているくらいの心理的距離感でただ認識する。やったこと、やらなかったことをただ見つめる。判断しない。
自分を責めないことがある程度習慣化されてきたら(ここまで来るのも結構難しいと思います)、今度は
と、自分自身を観察してみましょう。
INFJの人はこの「自分の何が長所なのか」を見つけることに苦労するのではないでしょうか。人のことはよく観察して気付きますが、自分自身のことって実はよく分かってないですよね?ってか私がまさにそうだったんですが(笑)。
これをやって「自分の中の良い部分」もしくは「少なくとも悪くないんじゃないかな、と思えるもの」を見つけたら、それを今よりももっと伸ばしていくという考え方を根源として元々持っている「成長への欲求」に結び付けてみてください。
またこの作業をするときに、自分を低く見積もらないことが大切です。自分に対して厳しく判断しないこと。
INFJは自分に対してダメ出ししやすいし自分に厳しいので、甘々なくらいで丁度いいんです。甘々査定でもなかなか自分を褒められないんだから本当にハードルを下げて見積もらないと良い部分を見つけられないと思います。
そしてそのあとに大事になるのは、スタート地点を
というのではなく
に設定することです。
そうすると自然に「成長するためにやること」が「辛さや苦労を伴う努力」ではなく「自分が好きなことに夢中になること」になっていきます。
好きなことを突き詰めていくという行為は、自由な時間や遊ぶ時間が削られても全く苦になりませんし、どれだけ一生懸命に打ち込んでもそれを「努力」とか「苦労」とは思わないですよね。だって好きでやってるんだから。
外側の価値観や判断基準に影響されて萎縮したり諦めたり自己否定したりするのはもうやめましょう。年収がどうとか見た目がどうとか貯金がどうとか独身がどうとか、そういう物差しで優劣を押し付けてくる全てのものに対し、自分の中ではっきりと宣言するんです。
うるせぇんだよこのクソ野郎!!!
と。
これを読んでいる方の多くはきっとINFJですよね。
自分がレアなタイプだって分かってるのに世間一般の価値観に合わせる必要がどこにあるんですか?
っていう話ですよ。
右手で「特別であること」を望みながら、左手で「一般的な価値観の中で安心する」ことを望む──
完全に矛盾してるんですよ。
comment
INFJ 5w4の女です。
“自分がレアなタイプだって分かってるのに
世間一般の価値観に合わせる必要が
どこにあるんですか?”
という一文にとても励まされました!
ありがとうございます。
そして、陰ながらいつもINFJの深い考察を
されてるこちらのブログを見て同士よ…!
と思っておりました。
数少ないINFJにとって、
同気質の方の人生経験のお話ほど助けになるものは無いので、ブログの更新が嬉しいです。
すごく嬉しいです……
さすが、同じINFJ(エニアグラムもですね)ということで琴線に触れるポイントというものをよくご存知で(笑)
こちらこそ、そんなふうに言っていただけると本当に励みになります。
今回は外に向けて書きつつ、同時に自分自身に向けて言い聞かせてもいるような内容だったので
本人がちゃんと成果を出してそれを示せるようにしたいと思います〜。
こうやって有難い反応をいただくと「自分と同じような人は世の中に存在している」ということが改めて分かって大変心強く感じています。
ありがとうございました!