【スペイン語は美しい言語です】かんたん! スペイン語の基本会話 No.091【褒める】

SPANISH
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その91 「スペイン語は美しい言語です」

 

El español es un idioma bello.

エル エスパニョール エス ウン イディオマ ベジョ

(スペイン語は美しい言語です)

 

この夏からドイツ語の勉強を(ゆるく)始めました。全くのゼロからの学びなのですが、せっかくなので単語の意味を英語とスペイン語の両方で訳して覚えるようにしています。

そうやって別の言語を勉強しつつも、スペイン語から完全に離れないようにしてはいるのですが、正直言って最近はだいぶ関心が薄れてきていました。。

ですがここ数日、思い出したようにかつてスペイン語を勉強していた頃によく聴いていた歌をYouTubeで見まくっていたら、改めてあることに気付かされたのでした。それは

 

やっぱりスペイン語は音の響きがとても美しい言語である

 

ということ。

メロディーやリズムに言葉が乗る「歌」としてそれを聞くと、とくにそう感じます。やっぱりスペイン語圏の人たちは良くも悪くも(笑)感情表現が豊かで情熱的だから、彼らが使う言語も当然その特徴・特性に沿ったものになるのでしょう。

ちなみにドイツ語はまだ本当の初歩レベルなので偉そうなことは何も言えませんが、それでもドイツ語文法の規則性であったり単語の響き(「g」「t」「z」といった“硬い”響きの音がやたら多い気が)などに、早くもドイツらしさのようなものを感じていたりします。文法の規則性であったり「発音に例外がない」といった几帳面さみたいな点は、日本人である自分にとっては心地いいところでもあります。

 

というわけで今回のフレーズですが、それぞれ

「El español」(エル エスパニョール)=「スペイン語」

「es」(エス)=英語の「is」

「un idioma」(ウン イディオマ)=「言語」

「bello」(ベジョ)=「美しい」

という意味となっています。

 

「el」が定冠詞で「un」が不定冠詞です。(どちらも男性名詞)また形容詞「bello」は、女性名詞にかかる場合は「bella」(ベジャ)となります。

一応書いていますが、こんな細かいところまで考えずそのまま丸覚えでOKです(笑)。

 

私がスペイン語を勉強していたのは2005年~2009年頃と、2014年~2016年頃でした。(多少の誤差はあるかも)

 

そんだけやってて結局A2止まりかよw

 

という厳しいツッコミは無視するとして(笑)、その当時はiTunesのインターネットラジオやYouTubeで勉強がてらスペイン語圏の歌をよく聴いていました。

自分の中での第一期である2000年代によく聴いていたものは今後また少しずつ取り上げていくつもりでいますが、今回は2010年代の再度勉強を始めた頃に聴いていた歌のなかから

「音の響きとしてのスペイン語の美しさ」

を感じられるような曲をいくつかピックアップしてみようと思います。

 

Jesse & Joy 『La De La Mala Suerte』

 

メキシコの兄妹デュオ、ジェシー&ジョイの曲。

グラミー賞のラテンポップアルバム賞を受賞していたりと、北米~中南米の広大なマーケットで人気を博しているだけあって、この後に紹介するスペインのアーティストとは再生回数も桁が違います。公式チャンネルで一番再生回数が多いMVは8億回を超えています。

 

これは全くの主観ですが、スペイン語の動詞の活用

「直接法点過去・二人称単数」

と一部の単語での

「接続法現在・一人称または三人称単数」

のときの単語の響きがすごく好きなんです。この感覚が分かる方がどこかにいると良いのですが…(笑)

 

で、この曲の出だしの歌詞、

 

Abriste una ventana despertando una ilusión

 

この最初の「Abriste」(アブリステ)が「開く・開ける」という意味の動詞「abrir」(アブリール)の直接法点過去・二人称単数形なのですが、「~ste」という響きが個人的にすごく好きなんですよね(笑)。

「~である」という意味の動詞「ser」(セール)と、「行く」という意味の動詞「ir」(イール)という単語の直接法点過去がなぜか同じになるのですが、その二人称単数形はどちらも「fuiste」(フイステ)といいます。これもすごくいいんです。声に出してみると気持ちいいんですよ(笑)。

まぁそれはともかくとして、全体的にメロディーに乗る言葉・音の響きが心地よくないですか? これはもう感覚的なものだと思うので説明するのは難しいのですが…。

 

Vanesa Martín 『Frenar Enero』

 

こちらはスペインのシンガーソングライター、ヴァネサ・マルティンの曲。

最初に彼女の曲を聴いたのはこの次に紹介する「Sin saber por qué」なのですが、個人的にはこの2曲がとくに好きで、どちらもやはり曲に乗るスペイン語が美しいです。またこの2曲はMVも好きだったので当時はよくこの動画を見ていて、その後iTunesでバラ買いしました。

「接続法現在・一人称または三人称単数」

の一部の単語の響きが好き、というのを先ほど書きましたが、そのひとつの例がこの曲に出てきます。

「育つ・成長する」といった意味の動詞「crecer」(クレセール)の接続法現在・一人称または三人称単数は「crezca」(クレスカ)となります。

ちなみに直接法現在・一人称が「crezco」(クレスコ)なんですが、この「crezco」(クレスコ)と「crezca」(クレスカ)をそれぞれ発声してみると「crezca」(クレスカ)のほうが声に出して気持ちいいことが何となくでも分かってもらえるのでは…と思うのですがいかがでしょうか。語尾が「あ行」の音は“氣”を出すときの音だから開放感があるのでしょうね。

これは「知っている・知り合いである」といった意味の動詞「conocer」(コノセール)も同様で、接続法現在・一人称または三人称単数が「conozca」(コノスカ)、そして直接法現在・一人称が「conozco」(コノスコ)です。こちらも接続法のほうが発声したときの空気の抜け感、心地よさが全然違いますね。

あとこの曲のサビ部分の最後に「el destino」(エル デスティーノ)という歌詞がありますが、ここの「デスティ~~~、ノ~~~」という音の乗せ方は日本語の音の乗せ方と共通するものを感じます。うまく言えないのですが、それぞれの言語の特性、ひとつの単語内の音の区切りとか母音の関係などからそうなるのではないかと思うのですが、英語だとこういう音の乗せ方って言語の特徴的に出来ないんじゃないかと思うんですよね。(ちゃんと調べてないので違ってたらごめんなさい)

こういうところもメロディーやリズムに乗ったときの心地よさや美しさを感じるところなのかもしれません。

 

Vanesa Martín 『Sin saber por qué』

 

こちらも同じくヴァネサ・マルティンの曲です。

単に彼女のシンガーソングライターとしての才能が素晴らしいだけなのでは…と言ってしまうと身も蓋もないのですが(笑)、この曲も歌詞の意味が解る解らないに関係なく、とにかく聴いていて音の乗り方が気持ち良く感じませんでしょうか?

あとスペイン語とは全く関係ないのですが、このMVの後半に最近話題の火球が飛んでいる場面が出てきます。実は自分も5~6年前にたまたま火球を見たことがあって、まさにこの動画のような感じで「おおぉ…」と軽く感動したのを覚えています(笑)。動画の最後の、太陽に向かって吸い込まれて落ちていくような描写はさすがに嘘っぽいものの、空を横切って飛んで行く姿はなかなかリアルに出来ているように思いました。

残念ながら自分が見たのは街中だったので建物に隠れて長い間は見られませんでしたが、火球というものを知らないで遭遇した人はきっとびっくりするはず。

 

La Oreja de Van Gogh 『El Primer Día del Resto de Mi Vida』

 

こちらはスペインを代表するバンドのひとつ、ラ・オレハ・デ・ヴァン・ゴッホの曲。

La Oreja de Van GoghといえばAmaia Monteroと言ってもいいくらいにボーカルのアマイア・モンテーロの印象が強いバンドでしたが(つーかバンドって大体どこもそういうもんでしょうけど)、彼女は2007年に脱退してソロになり、その翌年にオーディション番組「Factor X」に出演したレイレ・マルティネスが新たなボーカリストとして加入しました。この曲は2013年発表のライブアルバムに収録されているものなのでボーカルはレイレ・マルティネスです。

初代が素晴らしいボーカリストだっただけに初めのうちは何かと厳しい意見もあったようですが、これを見ても分かるように決して見劣りしない堂々としたものですよね。

なおこの曲は本国スペインよりも、メキシコやチリ、アルゼンチンといった中南米で大人気となったようで、この動画も1億9千万近い再生回数となっています。

パートによってはかなりぎゅうぎゅうに歌詞が詰め込まれていて歌うには難しい曲ではありますが、これもまたスペイン語の美しさを感じられる一曲ではないかと思います。

 

Nena Daconte 『Tenía Tanto Que Darte』

 

ここでだいぶ曲の雰囲気が変わりますが(笑)、このネナ・ダコンテは自分が最初にスペイン語を勉強し始めた2000年代半ば~終わり頃に聴いていたスペイン語圏のバンドのひとつ。

男女デュオとして活動していましたが、ギターの男性が脱退してからはシンガーソングライターのMai Menesesのソロプロジェクトとなっています。「マイ・メネセス」という名前ですがたしかマイという名前は本名の「マリア・イサベル・メネセス」からきているものだったような。

1stアルバムからのシングル曲をいくつかラジオで聴いて、アルバムも購入したのですがこちらは2ndアルバムの収録曲。この曲をいいと思う人なら1st、2ndどちらも気にいると思います。

ところで今回これを書くにあたって動画のコメント欄も見てみて初めて知ったのですが、この曲と1stアルバムに収録されているとある曲についての裏話的なことがいろいろと言われているようでした。(本人はデマであると否定しているとのこと)

デマなら聞いてて気持ちのいい話じゃないし、もし本当だとしてもそっとしといてやれよ…という内容で、何だかなという感じです。

短い曲ですが、これもやはりメロディーに乗せたときのスペイン語の音の心地よさみたいなものを感じられる一曲ではないかと個人的に思っています。さらに個人的意見を言えば、彼女の歌声というか声質がかなり好みだったりするんですよね。実にポップソング向けの声というか。

 

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表記について

画像の中の文字で、黄色い箇所やアクセント記号付きの文字(é、áなど)が強く発音するところです。

…が、相手への問いかけだったり文脈の流れ、強調の具合などのニュアンスによって変わってきたりしますので、必ずしもこの通りとは限りません。

さらにこのシリーズを作っていて、少しずつその辺が統一されなくなってきましたので(笑)、イントネーションの強弱ポイントにつきましてはあくまで参考程度として見ていただけると嬉しいです。

 

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