その51「おいしい!」
¡Qué rico!
ケ リコ!
(おいしい!)
イタリア語を全く知らなくても、美味いものを食べたときに頬に人差し指?をグリグリさせながら「ボーノ!」とか言ってるのをテレビで見て
あぁ、「おいしい!」って表現したいときイタリア語だとそうなるんだ。へー。
と、何度も見聞きするせいで勝手に覚えてしまった……という人は私だけではないはず…。
でもスペイン語とイタリア語がかなり似ていることを考えると、あの「ボーノ!」はおそらくスペイン語で「よい」という意味の
Bueno/Buena
(ブエノ/ブエナ)
なのだろうと思います。『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』の「ブエナ」ですね。
前フリが長くなりましたが、スペイン語で「おいしい!」は
「¡Qué rico!」(ケ リコ!)と言います。
「うまい。」とか「おいしい。」と、あまり感情を込めずにただ言いたい場合は
rico.
リコ。
で構いません。
スペイン語では単語の頭に「R」がくる場合と、「RR」というようにRが2つ並ぶ場合には巻き舌の発音になります。ドラムロールの音やマシンガンの音を口で真似するときにやるような「ダララララ…」みたいな、あの感じです。
ですので、この「リコ」の「リ」も巻き舌で言うようにしてみてください。
このシリーズでは文法や正しい発音などはある程度無視して、とにかくひと言フレーズを覚えて使ってみよう! というスタンスでやっていますので、普段はカタカナ発音でOKと書いているのですが、この「おいしい!」は感情が込められた言葉ですし、言われた相手にとっても嬉しいポジティブワードですから、この巻き舌を「下手でも全然いいから」「少し大袈裟なくらいに」言ってみましょう。きっとそのほうが喜ばれるはずです。
実際に声にしてみると分かると思いますが、ただ「rico.」と言うよりも「Qué」をつけたほうが巻き舌の音を出しやすいです。車やバイク、自転車などで、止まった状態から動かすよりも少し車輪が回っている状態からのほうが少ない力で加速できるのと同じような感じ、でしょうか。
ちなみにさっき触れた「よい」という意味のBueno/Buena(ブエノ/ブエナ)ですが、こちらも「おいしい」という意味で使うこともできます。
…が、あれこれ覚えなくてもとりあえずこの「rico」を覚えておけば十分です。頑張ろうとしないことが大事です(笑)。
こんなひと言フレーズの紹介記事を書いている身でありながら、まだ一度もスペイン語圏の国へ行ったことがありません(笑)。
知人・友人がスペインや南米に行くたびに話を聞かせてもらって旅の楽しさをお裾分けしてもらっていますが、いつかはスペインでバルをはしごして本場のタパスに舌鼓を打ち、店主にスペイン語で「うまい!」と言ってコミュニケーションをとってみたいところです。
この「¡Qué rico!」(ケ リコ!)よりももっと上の表現、「rico」の“絶対最上級”のフレーズを次回取り上げますので、よろしければそちらもぜひ見てみてください。
画像の中の文字で、黄色い箇所やアクセント記号付きの文字(é、áなど)が強く発音するところです。
…が、相手への問いかけだったり文脈の流れ、強調の具合などのニュアンスによって変わってきたりしますので、必ずしもこの通りとは限りません。
さらにこのシリーズを作っていて、少しずつその辺が統一されなくなってきましたので(笑)、イントネーションの強弱ポイントにつきましてはあくまで参考程度として見ていただけると嬉しいです。
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