映画『●REC/レック』シリーズ①②【メデイロスとは何者だったのか?】

ENTERTAINMENT
スポンサーリンク

 

 スペインの大ヒットホラー映画『●REC/レック』、3までは見ていたんですが4作目があったのですね…少し前にNetflixにあったのを見て知りました。その4作目、2014年公開の『●REC/レック4 ワールドエンド』で一連の事件?は完結となったようです。

 といってもホラー映画にありがちな「死んでないんかい!」的な終り方になっていますので、サブタイトル通り「そりゃワールドエンドになるわ」という展開が待っているのでしょう…この映画の世界は。ってかその「ワールドエンド」って最後のその部分だけじゃん!っていう気もするんですが(笑)。

 

blogcard url=”https://33press.com/cinema_rec3/

 

blogcard url=”https://33press.com/cinema_rec4/

 

 なお『●REC/レック』はアメリカでリメイクされたようですが、そちらは見ていませんのでここで書くのはスペインのオリジナル4作についてとなります。

 

<追記>リメイク版と、さらにその続編も先日ようやく見ましたので宜しければそちらもどうぞ

blogcard url=”https://33press.com/cinema_quarantine/

 

blogcard url=”https://33press.com/cinema_quarantine2/

 

 まずはバルセロナのとあるマンションが舞台となった1~2作目について。というか正直、この2本だけで済ませてしまってもいいような気もするようなしないような。。『3』はほとんど別物だし、『4』は『2』のラストから一体どうなったのかという点では興味が湧きますが、舞台も設定も変わっていて蛇足感は否めません。。面白いかどうかで言えば悪くないんですが。

 

スポンサーリンク

『●REC/レック』

 この1作目だけ現在(2018年12月)Netflixにないので見直すことができず、記憶とYouTubeにある予告編などを頼りに書いているので曖昧な箇所があるかと思いますが、何卒ご容赦ください。以前スカパー!で見たときに録画していたんですがHDD(T芝)が壊れてしまい、ファイナライズされていない大量のDVDが段ボールの中に眠っている状態です(笑)。

 

あらすじ

 『あなたが寝ている間(Mientras Usted Duerme)』というTV番組のリポーターであるアンヘラとカメラマンのパブロは、バルセロナのとある消防署に密着取材をしていた。その晩、通報があって向かったとあるマンションで、凶暴化した老婆が人を襲うのを目撃する。その後も襲われて「何か」に感染した人が次々と凶暴化しパニックになるが、マンションは封鎖され残されたアンヘラたちは外に出られなくなる。

 マンションの住人や警察官・消防署員が襲われ感染していくが、アンヘラとパブロはカメラを回しそれを記録しながら最上階の部屋まで逃げる。そこで目撃したものは、この惨劇の発端となったメデイロスというひとりの少女に起きた出来事と、アルベルダ神父による恐ろしい実験の形跡であった。そして…

 

 

主演女優について

 『●REC/レック』シリーズは、『3』以外はTVリポーターのアンヘラが主役。ちょっと(かなり?)気が強くて可愛い主人公を演じたのはマヌエラ・ベラスコさんという方。実際にTVのリポーターの仕事をしていた経験もあるそうで、それが演技に活かされた形でしょうか。

 で、こちらのマヌエラさんは1975年の10月生まれだそうで、第1作の撮影当時30~31歳だったと思われます。マジかよ…てっきり24~25歳くらいかと思ってました。

 そして2009年公開の2作目は、1作目のラストとダイレクトに繋がる設定でしたが、やっぱり三十路を過ぎてからの経年変化は誤摩化せないものがあるようですね。。もし作品の内容も撮影年月とリンクして2年後の設定とかだったら何の問題もなく「相変わらず可愛いなぁ」と思うところなのですが、直後ってやっぱり無理があるような……微妙な違いが気になります。。。

 

 個人的にはスペイン語の勉強にもなるかも、と思ってまず1作目を見たんですが、あの閉ざされた空間で突然人が凶暴になって襲ってきて、さらに人がどんどん死ぬ(&凶暴化)という非常事態のため、とにかく常時汚い言葉のオンパレードでした(笑)。アンヘラさん…あんなに可愛いのにスペイン語の検定試験では絶対に出ないような罵り言葉ばっかりなのがちょっと悲しかったです(笑)。まぁそりゃそうだろって話ですが。

 

日本人がいる

 現場となったマンションには、日本人の家族が住んでいましたが、スペイン語が流暢ではないために他の住人に「何言ってんのかわかんねぇよ」みたいな嫌味を言われてたりしました。どうみても外国人(しかも全く別の言語圏である東洋人)がちゃんと現地の言葉(さらに英語でもない)を喋って暮らしてるのに「わかんねぇんだよ」ってこたぁねぇだろうがっ!! と言いたくもなりますが、あの状況だったらピリピリしてて文句を言いたくなるのもまぁ理解はできます。ってかあちらの人たちにとってはあれくらいのキツさはいたって普通な気もしますが(笑)。

 とりあえず日本人の奥さんも怯むことなくやり合っていたのは頼もしかったです(笑)。ちなみにメイキング映像的なものを見る限り、この奥さん役の方は実際にはスペイン語ペラペラみたいですね。

 

『●REC/レック2』

 大ヒットした前作『●REC/レック』の続編で、前作の直後からそのまま繋がる物語。あの屋根裏部屋にいた怪物と、この恐ろしい感染症の正体は何なのかが今作で明らかになります。

 

あらすじ

 突如凶暴化した人間が人を襲い、襲われた人間もまた同じ「何か」に感染し、別の人間を襲うという恐ろしい事件が起こったバルセロナのとあるマンション。完全に封鎖され、特殊部隊と医師以外は中へ入れず、そして中に残っている人間もまた外へは出られないという状況の中、何も知らない野次馬の少年少女3人がカメラで撮影しながらマンホールから地下を通じてマンションに侵入してしまう。

 同じ頃マンション内部では、凶暴化した住人や警官、消防士が徘徊し特殊部隊も襲われていた。医師として中に入ったオーウェンは実は神父であり、彼の説明からこの恐ろしい感染症の正体が、かつてアルベルダというひとりの神父が、悪魔に取り憑かれたメデイロスという名前の少女をここの屋根裏部屋に監禁し、そこで忌まわしい実験を行っていたことによるものであることが判明する。オーウェンは上からの極秘の命令を受け、治療薬を作るために必要なメデイロスの血を採取するためにマンションへやって来ており、任務を果たした後、彼自身の声による報告がなければ誰一人ここから出ることが出来ないことになっていた。

 そしてそのオーウェンたちの前に、カメラを持ったアンヘラが現れる。彼女から情報を得て、オーウェンたちはアンヘラと共に再び屋根裏部屋へ向かうのであった──

 

引き続き登場のアンヘラさん

 前作のラストで闇の中へ引きずり込まれ、怪物の餌食になったと思われたアンヘラさんがカメラを手に放心状態で現れました。引きずり込まれてからまだ間もないというのに、まるで2年くらい経過したような見た目に…(笑)。そりゃあんな怖い思いをしたんだから無理もありません…

 前作ではなす術なくただ恐怖に固まるのみでしたが、2度目のお部屋訪問では、真っ暗闇の中あの怪物メデイロスの頭を(一度も使ったことがないであろう)ショットガンで吹っ飛ばすという大仕事をやってのけます。

 これでラスボスを倒し、あとは感染者たちを隔離すれば…となるはずがそうではなかった…という顛末でしたが、『1』『2』を見てきてどうも釈然としないモヤモヤしたものが…

 

結局なんなんだよ。

 

 とツッコミを入れたくなります。

 たしかに映画は面白かったのですが、ゾンビ系の話だと思って見ていたのに「えっ、そっち方面の話だったの?」という展開に。。。

 

ゾンビなのか何なのか

 1作目は「噛まれると感染する」「頭を狙わないと死なない」という、オーソドックスなゾンビ設定で進んでいたのですっかりリビングデッド路線の話だと思って見ていましたが、最後にアンヘラとパブロが逃げ込んだ最上階の部屋の様子は、それとはだいぶ違うものになっていました。

 気色悪い実験器具などに加えて、十字架やキリスト像、マリア様の絵なども置かれており、壁に貼られた新聞記事や写真を見ると「あれ? これって悪魔憑き系の話だったの?」という気配がしてきます。でも結局なにも分からないままアンヘラが奥に引きずり込まれて終了。

 

 そして2作目では、真実を知っているらしい神父・オーウェンがマンションへ入り、感染した者に十字架を突きつけながら探しているものの在処を聞き出すと、感染者は悪魔憑き系の映画によくある「目が真っ黒」「地の底から聞こえてくるような低い声」で、これまた悪魔憑き系によくある「下っ端の悪魔が神父をバカにし、神を冒涜する」ような受け答えをする──

 

 …あぁ、要するに「そっち系」だったのね。っていう。

 

 ゾンビは(基本的に)意志を持たない「生ける屍=リビングデッド」ですが、こっちは意志があり話すことも出来ることが分かったので、完全にゾンビ系とは別物の映画になってしまいました。。何だよ……。ってか感染=憑依された、のであれば頭を撃ったところで死ぬのはその肉体の持ち主である人間だけであって、憑依した側は死なないんじゃね? という疑問も。。

 

 

 しかも最後に最上階にいた気色悪い怪物(メデイロス)がアンヘラに口移しで何やら芋虫のような生き物を流し込んでいました。

 

えっ、その生き物が大元??

 

 となるとまた別の展開で、悪魔憑きとかいうよりは『遊星からの物体X』などに見られるような「謎の生命体による侵蝕」系のテイストも混ざってきて、結局何だかよく分からない物語になってきました(笑)。

 

【社会の縮図】映画『プラットフォーム』レビュー①──層の数字、名前の由来、本、ダンテ、ゴレンとミハルの関係【結末の考察】
...
【ミハル】映画『プラットフォーム』レビュー②──内容とは別に気になった2つのこと【人種差別】
...

 

comment

タイトルとURLをコピーしました