というわけでこの「INFJドア・スラム」とは何なのか? というととですが、これは文字通り
になります。つまりは誰かとの人間関係を完全にシャットアウトする(ドアを叩き付けんばかりの勢いで)ということです。
この説明だけで思い当たることがある…という人が大部分なのではないでしょうか(笑)
さらに動画やコメントを見ていくと、このようにINFJが(っていうか他の性格パターンの人でもこういうことはあるのだとは思いますが)人との関係を断つことを表す言葉には他にも「ゴースト」というものもあるらしく、それは個人的な推測ですが
というような感じなのではないかと思います。(違ってたらゴメンナサイ)
そんな静かな去り方をする「ゴースト」とは違い、「ドア・スラム」のほうはINFJらしからぬ行動の強さが感じられます。これは一体何事でしょうか。
っていうか今これを読んでいる方のほとんどはINFJだと思いますので、説明しなくてもきっと察しがつくことと思いますが、一応書いていきます。
人間関係において基本的に誠実であろうとするINFJは(自画自賛するみたいで何かアレですが実際そうなんだからしょうがない。。これは自分が善人だと言いたいわけではなく、もし誰かに不誠実な対応をしたときに誰よりも自分を責めるのは他でもない自分自身であり、そして自責の念に苦しむことをよく知っているから基本的に図太く生きることができないんですよね)、自分が多少我慢することになっても周りの人の顔を立てたり、他者の意見を優先させたりすることが多いです。
相手が友達にせよ仕事の仲間にせよ何かしらのコミュニティで一緒になる人でも、こちらは対等の関係だと思って付き合っているわけですが、ときに
「明らかにこちらをナメてきている」
と感じられる対応を相手がしてきたり
「こちらの善意や誠実さを利用してやろうというという姿勢」
が見てとれる場合があります。これはきっとINFJの方なら経験があるはず。
こういうのって腹も立つし傷付くんですけど、しばらくはその精神的ダメージに自分自身が気が付かなかったりするんですよね…。若い人はそうでもないかもしれませんが、30代前後にもなればFeが自然に身についていることでしょうから、簡単な(ように見える)頼まれ事はまず断れないし本当はやることがあったけど何か相談されたら長い時間それに付き合うのが当たり前になっていますし。
それで、こちらのFe的な親切心とか気遣いに対し、上記のような態度を取ってくる相手について違和感を覚えるのですが、それでもまだINFJはこのように考えます。
「でもあの人も本当は悪い人ではないんだし…」
「自分の考え過ぎなのかもしれない」
「そういうふうに考えてしまう自分は利己的で心の狭い人間なんだろうか」
そうやって我慢を続け、むしろ寛大になれない自分を責めたりします。
しかし我慢し続けたある日、相手がついにトリガーを引く決定的な行動・発言をしてしまいます。もしくはこちらの我慢が限界に達したときにも、その相手は相も変わらず同じようなことをしてくるのです。それはつまり、こちらの誠意を踏みにじるような行動や発言です。
そうしてついに限界を超え今まで保っていた糸が切れてしまったINFJは「ドア・スラム」を発動させてしまう──というわけです。
相手からの全てのコンタクトを完全にシャットアウト、ぶっ壊す勢いで閉めたそのドアが再び開くことはほとんどなく、その相手との関係は完全に閉じられてしまいます。
一度や二度の過ちどころか、下手したら数年単位で我慢してきて、それでもついに限界に達してやむなく発動してしまうのがこの「ドア・スラム」ではないかと思うのですが、そこまで我慢してきたにも関わらず、それでもなお
「自分はひどいことをしてしまったんじゃないか」
と考えてしまうのがINFJというもの……。
ですがこれについては正直ケースバイケースだと思います。
「よく今まで我慢したよ…君は何も悪くないから」
と言ってあげられるものから
「気持ちはすごく解るんだけどちょっとやり過ぎたかもしれないね」
というものまで様々だと思います。ただし自分がもし第三者としてその場にいたら、私はそこまで我慢し続けたINFJを擁護しますが。
相手の何が不満なのかをお互いに言い合って、ときには喧嘩してでも意見をぶつけ合うとか、もしくはそこまで関係がこじれる前にとっとと見切りをつけて速い段階から距離を取ることが出来る性格タイプの人たちからしたら「面倒くせーな」とか「やることが陰険なんだよ」などと思われてしまうかもしれません。
INFJがそういった行動を取らない(または取れない)のは、おそらく補助機能にFe、そして代替機能にTiが位置していることによるものではないかと思っています。
自分よりも相手を優先させてしまうところや、自分と相手以外の第三者のことも考慮するという心理が働くからこそ、
「直接言い合って周りの人を巻き込むようなことになっては申し訳ない」
という気遣い(とINFJは思っている→結局は周りを巻き込んでしまうのでこれは言い訳)をしてしまうんでしょうね。
また決してうまく使えるわけではないTiで
「これに腹を立てるのは自分が悪いのだろうか」
という自問自答をして答えを出そうとするので、その場ですぐに言い合ったり出来ないんですよね。どっちが正しいのかは宿題として持ち帰って考えよう、みたいな。
さらに主機能Niによる(のかどうかは定かではありませんが)
「そんなこと言わなくても解るよね」
「言われて気付くようじゃダメなんだよ」
というフィルターもかかっているため、人としての倫理観とか善悪の判断、相手の心を慮るという(INFJ的には出来て当たり前だと思っている)基本的な配慮みたいな要素は、わざわざ口に出して説明するようなものじゃないと考えるふしがあります。これは自分だけでしょうか……。
「いい大人にわざわざ言葉で説明しなければ分からないようであれば、もうその時点で議論する価値なし」
というふうに考えているのかもしれません。もちろん最初からそう思っているわけではなくて、これは我慢を続けていくうちに出てくるものです。
comment
INTJ-tの女性です。
INTJ-tはINFJと似ている?(間違われることが多い?)という情報を読み、ここへ辿り着きました。
私自身は、何度やっても、かなり抑えめに答えてもINTJという結果になるので、INTJだと思います。
が、INFJの特徴を読むと似ていると感じる点もいくつかあります。
特にこの「ドアをピシャリと閉める」は、時々やってしまいます。
まさに書かれている通り
>> 我慢している期間に「自分に非があるんじゃないか」「相手もそういう
>>つもりじゃなかったのでは…」ということを自問自答し続け、それに加えて
>>「どうして相手にガツンと言ってやれないんだろう」という自身の対応の
>>甘さに対しても責めてしまいがちなので、蓄積されるモヤモヤの量がハンパない
…のような感じになりやすいです。
コメントありがとうございます。
INTJ-tという結果が出るということは、INTJ特有の意志の強さとか自分の考えに対する自信みたいな部分がマイルドになっていて、それがINFJに近い性質として出ているのでしょうか…(違っていたらすみません)
INTJとINFJはどちらも、今見えている現状とか起きていることにフォーカスして即座に適切な対応する──という機能Seが劣っていて、そのかわりに未来を先読みしてこれから起こりうる様々な可能性を予めシミュレーションして備える──という機能Niをメインに持っているところが共通しているので、きっと他の人よりも「分かってしまう」のではないかと。。
我慢してその人との関係をこのまま続けていてもろくな未来がないということがまるで啓示のように分かる瞬間が来て、そこでドアスラムを発動させてしまうというか……。そしてNiによるその啓示とか閃きみたいなものはものすごく強いので、自分でもそのドアスラムを止めることはできない──みたいな感じでしょうか。
とにかくありとあらゆる可能性をシミュレーションするから、きっと「自分が悪いのかも」という可能性も人一倍考えてしまうんでしょうね。
というわけで同じような経験をされている方がいるということを知れて、とても心強く思います。ありがとうございました!
INFPかINFJかモヤモヤして判断に迷ってるおっさんです
外国だとフレーズが固まる程度にはあるあるな出来事なんですね
これ最近自分もやらかしたばっかりですわ、やった後で罪悪感がパネェんで二度とやりたくないけど
その人に対する我慢の限界の末にやっちまった事なんで、何かどうしようもないんですよねぇ
相手側はこっちが急にキレてきたからキレ返してやる!ブッ〇すぞ!的な反応返してきたので、二度と口きいてやる事はないでしょう
ツラも見たくないし声や立てる音すらも聞きたくない、さようならって感じでキリをつけたつもりなんですけど
こっちは自分も悪かったんだろうかと色々な事を考えたりして喉に小骨が刺さったかのような感じでイライラするハメに陥ったので
相手側が目の前から消え失せてくれないかと願い続けていたりします(粘着質)
コメントありがとうございます!
こっちはずっと我慢してきたけど、それでも限界がきたからやむなく縁切りするしかなかったというのに、相手はそんなことを全く考えもせず「あいつ何なの」みたいな態度を取られると嫌になりますよね…。
まぁそういう人だからこそ縁切りされるということなのでしょうけど。。
でもINFJの多くはその限界がきたときでも相手にキレる覚悟がないというか、こちらがキレても逆ギレされて結局は嫌な思いしかしない…という展開が見えてしまうから一方的にシャットアウトしてしまうことが多いような気がするのですが、AAAさんのように相手にちゃんと言えるのってすごいなと思いました。
INFPかINFJかで迷っているとのことですが、自分も診断テストでさんざんINFPと出たのでよくわかります。
参考になるかどうかわかりませんが、例えばどこかの観光地に一泊旅行をする場合、ある程度の旅行プラン(何時の電車に乗って何時頃までに●●の観光をして、食事は●●で食べて、みたいな)を前もって立てておかないと落ち着かないタイプならJ型、前もってガッチリ決めてしまうと窮屈に感じてしまうならP型の可能性が高いのかなと思われます。
あとこれは個人的な特徴なだけかもしれませんが、自分の場合は
「大勢でワイワイ楽しくしている場でひとりだけ輪に入れずぽつんとしている人がいて、周りの人がそのことを全然気にもせずに無視している、というような状況」
「真面目に頑張っている人が報われず、要領のいい人間がうまく人を出し抜いて成功している世界」
といったものが大嫌いだったりします。かわいそうな目に遭っている人への感情移入よりも、かわいそうな人がいるという状況を許している社会に対する憤りのほうが強い場合はINFJなのかもしれません。
自分で書いていて闇深いなぁと思うのですが(笑)
おお、凄く参考になりました
1例目だとガチガチに固めるのは面倒くさがるが、完全に真っ白な状態で現地でアドリブ任せは不安なので、ある程度だけ大まかには決めておくって感じ(優柔不断)
2例目は自分も完全に同じ意見です、疎外されてる人が居るのに平気な顔してられる人達とそれを許す環境とか、頑張った人が一切報われない展開は大嫌いですわ
ただいま不健全状態に入っているので色々ブレもあるとは思いますが、やっぱりINFJ寄りかな?って感じで納得してみたいと思います
モヤモヤが大分晴れた感じがしてスッキリ、ありがとうございました
自分の場合も先の予定は流動的になるのが前提だとしてもとりあえず設定だけはしておきたいタイプで、ESFJやISFJの人に聞いてみても「全くのノープランは絶対無理」という答えが返ってきました。
自分ではそれが普通なので、もしかしたらこれは誰でもそうなんだろうか?と思ってENFPの人に聞いてみたら「予定通りにいかないのが分かってるのに事前にがっちり決めたいとは思わない」という感じの回答をいただいたので、やっぱりこういうところがJ型とP型の違いのひとつなのかなと思った次第です〜。
あと20代などの若い方と違って、年を重ねるにつれて「昔は受け入れられなかったけど今は許容できる」みたいなものが増えてきたりすると自分がどの性格タイプなのかますます分からなくなりますよね。
今は悩ましい時期におられるのかもしれませんが、うまく収まって落ち着かれるといいですね。
ご返信いただき、ありがとうございました〜
初めまして、コメント失礼します。記事の一文一文に共感しつつ、最後まで楽しく読ませていただきました。
人と関わっていて「あっ今軽んじられたな」ていう感覚を覚えるたびに自問自答します。そういう態度取られたら傷つく人もいるって言わんでも分かるくない? 言うべきなのだろうか、これ以上勝手に傷つく前に。いや言ったところで神経質なヤツだと思われて終わりかもしれないしそうなったら余計に云々かんぬん、と、基本、誰と居てもこんなふうに堂々巡り考えてしまう。疲れたら自滅する前にまさにドアスラムしてしまいます。自身もその後に関係が修復したのは姉ひとりくらいで、血のつながりがなければ…といったところでした。
自分から発信できず関わってこなかっただけで、気楽に付きあえる人は絶対に居る。けど、自分はこんなにも気難しくてめんどくさいのだから誰と一緒にいたって最終的には気を遣わせる…そんなの相手にとっちゃ堪らないだろう、自身は殻に篭っているのがお似合いだ、といった感じで、心の中がつねに矛盾し続けてます笑
こんな、わがままみたいな、被害妄想みたいな感情を誰も不快にさせないよう上手な言葉に変換できる術があればいいのですけどね。いっぱい本を読んで語彙力身につけるくらいしか思いつかないんです、、自分と向き合える機会をくださってありがとうございます。infjの私にとって、素敵な言葉の数々でした、、。
コメントありがとうございます!
おそらく私だけじゃなくて他のINFJの方々も、Rickyさんが書いてくださったことをまるで「あれ、自分のことを言っているのかな?」と思うくらいに共感されるのではないかと思います。。
神経質と思われることがものすごく嫌で、そのことに強烈にコンプレックスを感じていた自分にとって「そんなことまでいちいち細かく考えてしまう自分はやっぱり懐の小さいつまらない人間なんだろうか」と自己否定しまくっていたように思います。そして周りの人たちは何も変わっていないのに、考えすぎたあまり勝手に自分が壊れて壁を作ってしまったこともあったような……。
私の場合は相当年をとってからなのでもう少し早く出会っていたら、という気もしなくもないですが(笑)、MBTIというものを知って自分が「そういうタイプ」として分類されていて当然同じような人も存在するという事実、さらには自分とは全く違う考え方をするタイプの人たちも単に「そういう特徴を持つタイプ」なだけであって、結局はどちらが良い・悪いということではない、ということが分かって気持ち的にだいぶ楽になりました。
私たちはとかく考えすぎたり、人と自分との間に心理的な距離を置きたがる傾向にあって「こんな面倒臭い人間は周りもきっと嫌だろう」なんて考えてしまいがちですが、どうやら世の中には「いやいや、それがいいんだって」と思う人もいるようなんですよね。不思議ですが(笑)。ですので自分の発する考えや行動が悪意とか不誠実さからくるものでなければ、そのままで全然いいんじゃないかと思います〜。きっとご自身が気付いていないだけで、自然に発している言葉や行動の中には人を元気づけたり前向きにするエネルギーがたくさんあるのではないでしょうか。
私は昨日かなり疲弊し落ち込んでいたのですが、夜中にいただいたコメントを読んで大袈裟に言えばちょっと救われたような気持ちになりました。やっぱり人が本心から発する嘘のない言葉や相手を思いやる言葉というものには何かしらの力があるんだなぁ…と改めて思わされた次第です。
こちらこそ、ありがとうございました。
記事に加え、さらにタメになる返信までくださり大変感謝しています、ありがとうございます。
自身は恐らくいま現在まで、神経質だと指摘を受けた過去にこだわり過ぎていたかもしれないです。他者を不快にさせるまい、させられるまいとした振る舞いは、評価を怖がり一方的に関わりを断つ、未熟な人間とも捉えられる、、そういった考えもあり、指摘を受けた事実は当時の私にとってまさにコンプレックスそのものでした。
三崎町様から頂いた返信によって、上記のコンプレックスをただひとつの「特徴」として考えることも可能だし、自己否定に陥って改めようと悩む必要もないのかも、、、? と感じます。
たとえ少ない関わりだとしても、こんな風に、たまにでも本音をぶちまけて、ああ分かってくれる人が居るって最高だな〜といった充実に浸れるなら、自分自身の「よさ」を見つけてくれる人が居るって嬉しいことだな〜、といった考え方が逐一できるなら、それは人としてきっと幸せなことですよね、、。
コメント頂けたことで、今後の人生がよい方向に傾いた気がします、度々ほんとうにありがとうございます。ご自愛くださいね。
ありがとうございます。そのように言っていただけて嬉しいです。
同じINFJとして、誰にも知られることのない(というか自分から話すことがほとんどないからっていうのもありますが…)悩みや葛藤はすごくよく分かります。
そういうふうに常に内観し熟考したうえで人と接したり話したりする人だからこそ出来ることや与えられるものが必ずある、と私は思っています。
逆に思いついたら即行動、「責任?何それ?」というタイプの人にも、そういう人にしか出来ない素晴らしい行いもあるでしょうから、パン屋と靴屋がお互いを比べても意味がないように(笑)、それぞれの特徴を自身が認めて自らを肯定していければいいですよね。
……などと偉そうに書いてしまっていますが、自分自身が今まさに現在進行形でこの自己肯定に取り組んでいるところなので、上でもなければ前でもなくただ横の同じ位置にいる人間です〜。お互い自身の持つ特徴を個性として活かせるようになりたいですね。