その12 「どういたしまして」
De nada.
デ ナダ
(どういたしまして)
相手が感謝してこちらに「Gracias.」「¡Muchas gracias!」と言ってきたときに「どういたしまして」とサラッと言えたらいいですよね。
今回も見たまんまのカタカナ発音で大丈夫です。イントネーションは「ナ」を強めに発音し、優しく返す言葉ですから言い方も柔らかくなるよう、「デ ナァダ」みたいな感じで少し伸ばすとよいでしょう。
「nada」は「何も~ない」「少しも~ない」という意味です。
「どうってことないよ」という場合は
「No es nada.」
「なんでもないよ」という場合は
「No pasa nada.」
と言います。私がオンラインスクールで学んでいたとき、頑張っていろいろ説明しても自分のスペイン語が先生に全然理解してもらえず(笑)、「こりゃ無理だわ」と諦めてこれ以上この話題について話すのはやめようと思ったときに、この
「Perdona, no pasa nada.」(ごめん、何でもないです)
をよく使いました(笑)。
2013年に亡くなられた作家の「なだ いなだ」さんのペンネームも、もちろんこの「nada」に由来します。
直訳だと「何もない そして 何もない」となりますので、それを響きの良いフレーズにして
「何もなくて 何もない」
という、趣のある詩的な訳にされています。かまやつひろし氏の「やつらの足音のバラード」の歌詞
なんにもない なんにもない
まったくなんにもない
みたいですね。個人的にこの言い回し、結構好きです。
画像の中の文字で、黄色い箇所やアクセント記号付きの文字(é、áなど)が強く発音するところです。
…が、相手への問いかけだったり文脈の流れ、強調の具合などのニュアンスによって変わってきたりしますので、必ずしもこの通りとは限りません。
さらにこのシリーズを作っていて、少しずつその辺が統一されなくなってきましたので(笑)、イントネーションの強弱ポイントにつきましてはあくまで参考程度として見ていただけると嬉しいです。
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